ハードウェア

煙を感知してユーザーに危険を知らせてくれるiPhoneドック「Sense+」


高性能な煙感知器と一酸化炭素感知器を備えたiPhone 5用充電ドックが「Sense+」です。火災時の煙や一酸化炭素を感知してユーザーに危険を知らせてくれるドックになっており、内蔵バッテリーも搭載しているのでいざというときには予備バッテリーにもなります。

SensePlus- Smoke & Gas Sensor, Smart Dock & App | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/senseplus-smoke-gas-sensor-smart-dock-app


Sense+というプロダクトが開発された背景には火災対策にいくつかの問題が見られたから。1つ目の問題は、従来の天井に取り付けるイオン化式煙感知機は、煙を感知するのに20分以上かかることがあるということ。それだけの時間があれば家の中に致命的な量の煙がまん延してしまうこともある、というのは火災対策の製品としては致命的。


そしてもう1つが、世界中で毎年19万5000人以上が火災により死亡し、一酸化炭素中毒でも多くの死傷者が出ているという点。アメリカ国内だけをみても2011年には、169分に1人が火災で死亡し30秒ごとに誰かが負傷している、ということがあったので、より安全に火災から人や家を守るためにSense+は開発された、とのこと。


これがSense+、iPhone 5用の持ち運び可能な充電ドックで、一酸化炭素センサーと光電子センサーを組み合わせて煙と一酸化炭素を感知します。


Sense+はiPhone 5用のドックですが、iPad miniを設置することも可能。


さらに他のiOS端末をUSBポート経由で接続することもでき、将来的にはAndroid端末やWindows Phoneにも対応する予定、とのこと。


ベッドの側にSense+を置いた場合、従来の光電子煙感知機は煙の感知までに3分35秒かかりましたが、Sense+のプロトタイプならば2分20秒で感知、このように従来の天井に取り付けるタイプの煙感知器と同等以上の性能を発揮できます。


実際に使う時はアプリを起動。


アプリ起動時はこんな感じ。


煙を感知するとこんな感じに警告が鳴ります。


さらに細かく煙や一酸化炭素を感知した際の動作を説明すると、煙などを感知した際にはまず初めにiPhone上で専用アプリが起動、そして警戒音が鳴ります。ユーザーの反応が無ければ、さらに警告音が鳴り続け、電話リストの中の番号に発信し、その後緊急ダイヤルへの直通スクリーンが表示される仕組み。


また、このドックはバッテリーを内蔵しているので、しばらくの間は電源に接続していなくても給電可能です。


iPhoneやスマートフォン用のドックはたくさんありますが、普通のドックとして使いながらもいざというときには役立つ機能を発揮できる、というのは意外とアリな付加価値の付け方かもしれません。


なお、このSense+は現在Indiegogoにて出資を募っており、記事執筆時の段階では79ドル(約7800円)でSense+をゲットできるプランがあと242枠残っている状態です。

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in ハードウェア,   動画,   デザイン, Posted by logu_ii

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