無料で容量1TBに増えた「Flickr」にどんなファイルでも保存できるようにするストレージエンジン「Filr」

by Graham Smith

PNGのtEXtチャンクとしてどのような形式のファイルでも埋め込んでしまい、リニューアルしたFlickrの無料で1TBもあるスペースを大容量ストレージのようにして扱ってしまおうというのが「Filr」です。

ricardobeat/filr · GitHub
https://github.com/ricardobeat/filr

実際に使っているデモムービーがYouTubeにアップロードされており、どのように使うのかが大体分かります。

filr - YouTube


使い方は簡単、インストール後にfilrまでパスを通してから、「The App Garden on Flickr」にてAPIキーを申請して認証キーをゲット、あとは、

filr my_file1.txt my_file2.txt

というような感じでアップロードしたいファイル名を列挙していくだけ。アップロードされたファイルはプライベート状態になるため、フォトストリームで公開はされません。

エンコードとデコードも簡単で、

filr --encode radiohead.mp3 radio.png

filr --decode radio.png radiohead.mp3

とするだけです。

大体こんな感じ

アップロードされるとこんな感じのアイコン画像として見えるようになります

アップロードされる際に自動的にPNG形式画像のtEXtチャンク内に格納されるわけですが、そのままではファイルサイズがオリジナルの2倍から4倍にふくれあがってしまうため、zlibを使って圧縮してから埋め込んでいます。Flickrにはアップロードされた画像は自動的にリサイズされるので壊れるのでは？と思われがちですが、元ファイルは「Original」としてFlickr上に保存される仕様になっており、これを使ってFlickr上にファイルを保存しているわけです。

ただ、あまりに巨大なファイルだと壊れてしまう可能性が高まるため、作者が実験した限りでは15MB程度なら問題なくアップロードできる、とのこと。

なお、今後はフォルダーのアップロード機能・セット別に画像を追加・ファイルタイプによってアイコンを変える・基本画像を変更する・ビットマップモードなどの搭載を予定しているとのことです。