高さ133mの高層ビル壁面で卓球ゲーム「ポン」をプレイするとこうなる
実際の建物をピンボール台にしたり、前後の車にバンパーをぶつけるたび点が入っていくピンボールがパリに出現するなど、世界ではスケールの違うゲームが作られていますが、アメリカ・フィラデルフィアで全長133m、29階建てのビルの壁面に取り付けてあるLEDライトを使って世界最大級の大きさで卓球ゲームポンをプレイするというイベントが行われました。
Selling, coding, and playing the “world’s largest videogame” | Ars Technica
http://arstechnica.com/gaming/2013/04/selling-coding-and-playing-the-worlds-largest-videogame/
実際にゲームをプレイしている様子は以下のムービーから見ることができます。
Pong at the Philadelphia Cira Centre - YouTube
ゲーム開始前、ビルの壁面を「PONG」という文字が流れていきます。
ゲームスタート。右側のプレイヤーが弾いた球を取り損ねると……
右のプレイヤーに1点が加算されました。
パドルを上下に動かし、ピンポン球を弾き返します。
ラリーの応酬が続いた結果……
出鼻はくじかれましたが、先に3点を取った左側のプレイヤーが勝利しました。
別の観客によって撮影された映像は以下から。点数が入る度に歓声が起こり、回りで見ている人々の興奮具合が伝わってきます。
World's biggest PONG game - Philly Tech Week 2013 Kickoff - YouTube
今回ゲームの画面となったのは、フィラデルフィアにある壁面にLED電球が取り付けられている高層ビルCira Centre。イベントは夜の8時に開始されましたが、それまでは何の変哲もない高層ビルです。
ライトが灯るとこんな感じ。
実際にゲームは観客によってプレイできるようになっており、ビルの全貌が見える位置には以下のようなコントローラーが設置されました。
この他、観客が自由に遊べるようにさまざまなゲームも設置。
実際に対戦している様子はこんな感じ。
高層ビルを使ったゲームを発案したのはドレクセル大学教授のFrank Leeさん。Leeさんは2008年にセンターを見てこの構想を開始し、5年という期間を費やしてゲームの開発を行ったそうです。「ポンという古いゲームにいったい誰が注目するのか?」という疑問もあったのですが、例えプレイしたことがない人でも、祖父母からポンのことは教わっており、ゲームの存在は知っているはず。そう信じたLeeさんはCira CentreをオープンさせたBrandywine Realty Trust社のCEOであるGerard Sweeneyさんと話したところ、2つ返事をもらい、このプロジェクトを実現することができたとのこと。
Cira CentreのLEDライトはそれぞれが異なるIPアドレスを持ち、プライベベートネットワーク上でPhilipsのシステムによってコントロールされていました。そこでLeeさん率いる開発チームはこのシステムのプログラミングに取り組むことから開始。ライトは点灯・消灯・色の変更を行うことが可能だったため、最終的には静止画像からインタラクティブな映像を作ることに成功しました。
イベントは約100人の観客が集まり成功を収めましたが、見逃してしまった人のために、4月24日にもう一度ゲームが壁面上でプレイされることになっています。
・関連記事
レトロゲームと現代のゲーム、グラフィックの進化を並べて比較 - GIGAZINE
現実世界の背景とレトロゲームを合成 - GIGAZINE
自宅にアーケード機を再現可能、本気でゲームを楽しみたい人のための机「XAC-1」に触ってきた - GIGAZINE
消えつつあるピンボールを救うべく開発された新たなピンボールマシン - GIGAZINE
実際の建物をプレイ可能なピンボール台にする「URBAN FLIPPER」 - GIGAZINE
前後の車にバンパーをぶつけるたび点が入っていくピンボールがパリに出現するムービー - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 動画, ゲーム, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article When you play the table tennis game "Pon….