通常の3Dプリンタで作成できる30倍の大きさをプリント可能にした「Gigabot 3D Printing」
今までの安価な3Dプリンタではどちらかというと小さいサイズのものしか作ることができませんでしたが、比較的大きいサイズのものも作成可能にしたのが「Gigabot 3D Printing」です。銃が3Dプリンタで作成された例もありましたが、銃全体ではなく一部分のみだけでした。Gigabot 3D Printingを使えばもっと大きなものも作ることができます。
Gigabot 3D Printing: This is Huge! by re:3D — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/re3d/gigabot-3d-printing-this-is-huge
商品の詳細は以下のムービーを見れば分かります。
Gigabot 3D Printingを開発している「re:3D」の共同創業者マシュー・フィールダーさん。
作成物の最大サイズは600mmx600mmx600mm=21万6000立方センチメートル。
大きいサイズのものもプリントできるように、プリンタの台の面積は3000平方センチメートル以上あります。
同時に複数のものをプリント可能。
プリントする際にはパソコンからデータを読み込んで作成します。
以下はBenitoSanduchiさんの作品「Twisting Kochflake Vase」を作成して行く様子です。
「Print Large Products」と画面に表示され、大きいものも作成できることがわかります。
小さな土台を作成後、レイヤーを重ねながら上部に向かって作成していきます。
縁が土台と比較してみるとかなり大きくなってきました。
かなり複雑な形状をしている花瓶ですが、細部まできっちりとプリントされています。
完成した花瓶の大きさは写真の一番左に写っているコーヒーメーカーより少し低いくらいなので20センチメートルくらいでしょうか。
実際に作成した花瓶に花を生けています。その横には小さいサイズの花瓶も。
キャリブレーション・キューブ(ノズル精度の測定などのために試しでプリントアウトする立体物。試し書きの立体版)のような小さいサイズも作成可能です。
共同創業者の1人であるサマンサ・スネイブズさんは、3Dプリンターの使用者と一緒に、Gigabot 3D Printingsを使って何を作れるのか、今後どうやって活用していくのかを研究しています。
通常2500ドル(約24万500円)以上の出資をすればGigabot 3D Printingを1台ゲット可能ですが既に出資枠がすべて埋まっており、3500ドル(33万6600円)以上の出資でGigabot 3D Printing1台と8時間のトレーニングコースを受けられるものはまだ出資可能です。
Gigabot 3D Printingを使えばかなり大きなものまで作成可能で、共同創設者のマシューさんによると、トイレや農具などの作成を考えているとのこと。それら以外にも何が作れるのか今後も研究していくそうです。締め切りは日本時間の2013年5月9日午後10時33分となっています。
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