巨大な男根のご神体に初嫁を乗せて練り歩く奇祭「ほだれ祭り」写真&映像集

男根を道祖神として祭る「ほだれ神社」が毎年3月の第2日曜に行っている「ほだれ祭」では、その年に結婚した「初嫁」を巨大なご神体に乗せて練り歩くというのが伝統になっており、いろいろと調べてみるとかなりの奇祭な様なので、一体どんな状態になっているのか現地に行ってみました。
栃尾観光協会-ほだれ祭
大阪から寝台列車「急行きたぐに」に乗って新潟県の長岡駅に到着。

駅の外はこんな感じ。

ここからさらにバスで1時間程移動します。

4番乗り場から「栃尾車庫行」に乗車。

栃尾車庫はこんな所。だんだんと田舎っぽさが増してきています。

北陸の日本海側ということもあり、3月の半ばでもかなり雪が残っています。

さっそく「ほだれ祭」のポスターを発見。

ここから「ほだれ神社」まではタクシーに乗って約15分。両脇に2メートル以上の雪の壁ができている道を進みます。

道中に見つけた立て看板によると、祭の時間は通行止めになるようです。

神社が近づくと、道ばたに大量の車が駐車されているのを発見。

いきなり道路が通行止めになっており、この先が祭の会場になっているようです。

ちなみに、この辺りは新潟県長岡市の下来伝地区という所。
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周囲には家がポツポツとあるだけで真っ白な雪景色が広がっています。


道路脇にある紅白幕がかけられたやぐら。

どうやらここがメイン会場のようです。

周囲にはノボリやロウソクが立てられています。


ここが「ほだれ神社」。ほだれとは「稲穂が実ってたれている状態」とのことですが、男根を指す隠語だという説もあるそうです。

小さなお社があり……。

中には高さ2.2メートルのご神体が鎮座しています。

周囲には大小様々なサイズのものが祭られています。






ちゃんと人型をした道祖神もありました。

お社の脇には巨大な杉の木が生えています。

「ほだれ祭実行委員会本部」はこんな感じ。

スケジュールが張り出されています。

祭はだいたい11:00にスタートし、14:00頃に終わる予定のようです。

本部の脇にはご神体を乗せてみこしにする台が用意されています

肩に担ぐ棒は片手では持てないほどの太さ。地元の人によるとこの棒1本で100キロの重さがあるそうです

ご神体を乗せる部分にはくぼみがつけられています。

空砲の音を合図に祭がスタート。


既に会場には大勢の人が集まっています。

坂の下から太鼓やホラ貝を吹きながらやってくる先導の人々。


儀式に使用する大数珠を運んでいます。

さらに、お社の脇にあるご神木に巻き付けるためのしめ縄も登場。約300キロの重さがあるので大勢の人が担いでいます。


続いて神主さんが会場にやって来ました。

ご神木にしめ縄を巻き付けていきます。




周囲にはすごい数のカメラマンがいます。

神主さんによるお祓い。

この人たちがみこしに乗る「初嫁」。

みこしに乗る前にご神体にお参り。

坂の下から供物を運ぶ人が登場し、お菓子をまきながら進んできます。

道路に散らばった縁起物のお菓子を拾う人々。

押し合いへし合いされながらお社に向かっていきます。

御神酒を届けて、お参り。

到着した御神酒のたるを「初嫁」の代表が木づちで叩いてふたを開け、巫女さんが参加者に配ります。

御神酒を求めて並ぶ人の列。

巫女さんが御神酒をついでくれます。



いよいよ、ご神体がお社から運び出されます。


約600キロの重さがあるので運ぶ人たちは必死。


ご神体がみこしの台座に乗せられました。

ベルトでガッチリと台座に固定されています。



「初嫁」がご神体にまたがります。


満面の笑みを浮かべる「初嫁」。


巨大なご神体を担ぐ男たちとその上に乗る女性、そしてそれを見守る人々という完全にシュールな光景。

下半分は普通のみこしと同じですが、その上にはご神体が乗っています。


正面から見るとこんな感じ。

総重量は1トン近くになるので担いでいる人はかなり大変そうです。

遠くから見るとこうなっています。

「初嫁」を乗せたみこしが練り歩く様子は以下のムービーで見られます。
「ほだれ祭」で男根をかたどったみこしに乗る女性たち - YouTube
別の「初嫁」がご神体にまたがりました。




希望すれば既婚者でなくてもご神体に乗ることはできるようで、以下の写真では地元の学生とみられる女の子たちがまたがっています。


次々と希望者がご神体に登ります。

海外からの人もいます。


一通りの希望者を担ぎ終えるとご神体は再びお社に戻されます。


祭の最後にはステージから「初嫁」がお菓子や5円玉に結びつけられたクジをまくイベントが行なわれます



実際にクジ拾いに参加している様子は以下のムービーで見られます。
「ほだれ祭」でクジやお菓子をまく「初嫁」 - YouTube
以下のように紙に番号が書かれています。

景品は米俵やご神体のレプリカなど。


「初嫁」たちが番号札を引いて当選者を決めます。

「ほだれ大賞」の米俵を手に入れた燕市から来た男性。

周囲の売店ではご神体をイメージした飴が販売されています。


女性のものもあります。

値段は1本600円。

小型のものもあり、こちらは「子宝祈願」の縁起物とのこと。



大鍋では「たぬき汁」も煮込まれています。

値段は1杯300円。

近くの川で捕れたかじかの入った日本酒は1杯500円。


「子宝祈願」の「ほだれ酒(税込み1365円)」です。




新幹線の停車駅から遠いこともあり、遠方からはなかなか行きづらいお祭りではありますが、正真正銘の奇祭となっているので興味のある人は参加してみてください。
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