マジで宇宙へ飛ぶ「Galaxy S II」があなたの入力した願いを地上へライブ中継する「SPACE BALLON PROJECT」
NTTドコモから国内初のデュアルコアCPUを搭載したAndroidスマートフォン「GALAXY S II(SC-02C)」が6月23日(木)に発売されたことを記念して、ユーザーからのメッセージや願い、夢……といった「みんなの声」を託した「Galaxy S II」を実際に宇宙へ打ち上げる「SPACE BALLON PROJECT」が展開されています。
同プロジェクトは7月15日(金)からの3夜連続でユーザーのメッセージを託した「Galaxy S II」が本当に宇宙へ打ち上げられ、地上3万メートルにまで上昇していく様子や、メッセージが画面に表示される様子などを宇宙から地上へリアルタイム配信で視聴することができるというもの。
被災地の人々へのエールや胸に秘めた想い、大切な人への感謝の気持ち、いつか叶って欲しい夢や、七夕の日にし忘れた願い事など、何か届けたいメッセージがある人は、この機会に投稿してみると良いのではないでしょうか。
今回のプロジェクトは「SPACE BALLOON」と呼ばれる特殊なバルーンを使って「Galaxy S II」とHDカメラや高性能トランスミッター2基を搭載した超軽量ユニットを打ち上げるという試み。事前受付メッセージや打ち上げ当日に投稿されたメッセージは地上のトランスミッターを介して送信され、Galaxy S IIの画面にリアルタイム表示されます。
通信の仕組みなど、システムを分かりやすく図にするとこんな感じ。打ち上げ地となるアメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠にはインターネット回線がありませんが、バルーンから受信した映像は通信衛星を利用してユーザーに配信されるようになっており、今まで行われた同様の試みと異なり、宇宙からのライブ中継を実現しているところが画期的です。
そしてこれが「SPACE BALLON PROJECT」の公式ページ。ユーザーの好きなメッセージを気軽に投稿できるだけでなく、サイトにランダムで表示されるメッセージを参考にして投稿することも可能です。なお、投稿にはTwitter、Facebook、mixiのいずれかのアカウントが必要。
SPACE BALLOON PROJECT | GALAXY SII
試しに「地球はいいところだー!ユニバァァス!」という、地球の美しさをたたえるメッセージを打ち込んでみました。
「つぶやく」をクリック
「SPACE BALLON PROJECT」がTwitterアカウントを利用することを許可するかどうかという確認画面が表示されるため、「アプリを認証」をクリック。
投稿イメージが表示されるため、希望のフライト日を選択して「NEXT」をクリック。
投稿したことをTwitterでつぶやく場合、メッセージを入力した後、「注意事項に同意する」にチェックを入れて「ENTRY」をクリック。
無事投稿が成功しました。
Twitterのタイムラインに先ほどのつぶやきが反映されます。
なお、公式ページでは7月15日(金)から行われる打ち上げを前に、テストの様子が公開されています。
打ち上げ地のアメリカ・ネバダ州、ブラックロック砂漠の風景
宇宙へと打ち上げられる「Galaxy S II」を支える小さな乗組員。なお、同モデルは最薄部約8.9mm、重さ約120gと薄型・軽量さが特徴。
「GALAXY S II(SC-02C)」本体。発色の良さや視野角の広さに定評がある約4.3インチWVGA(800×480)有機EL「Super AMOLED Plus」ディスプレイに加えて、2011年7月現在、国内のスマートフォンで唯一1.2GHz駆動のデュアルコアCPUを搭載。フルHD動画撮影が可能な約800万画素カメラやワンセグ、下り最大14Mbps通信機能、テザリング機能なども備えたハイエンドなAndroid 2.3スマートフォンです。
セッティングの様子。広視野角で発色が良いディスプレイを採用しているとはいえ、反射などの影響は避けられないため、宇宙空間で表示されたツイートをライブ中継するために、カメラの絞りを「Galaxy S II」にしっかり合わせ、フィルターを用いて周囲の光を取り込んでしまわないようにするなど、さまざまな工夫と技術が取り入れられています。
YouTube - [SPACE BALLOON PROJECT] 撮影ユニットセッティング
実際に打ち上げられたテスト機。時速30キロで100分ほどかけて最高3万メートルの高さまで浮上し、ユニットに搭載されたHDカメラで撮影された動画はトランスミッターで地上の受信設備にリアルタイム配信されました。
ちなみに高度3万メートルでは「外気温マイナス40度」というあまりに過酷な環境となりますが、極端に寒い場所だとバッテリーが急激に消耗するため、利用できる時間が大幅に短くなるのを防ぐべく、打ち上げられるGalaxy S IIにはヒートシステムを搭載。実際に動作できるかのチェックは、なんとマイナス50度の環境下で繰り返されたそうです。
YouTube - [SPACE BALLOON PROJECT] -50度冷凍実験
なお、打ち上げられたバルーンは3万メートルほどの高さで気圧の差によって破裂し、「Galaxy S II」は最高マッハ1で地上へ向かって落下を開始。高度1万7000メートル付近でパラシュートが開いて減速され、地上へ落下した後、GPSの位置情報を元に回収される予定。
回収されたHDカメラの映像は後ほどアーカイブとしてサイトで公開され、自分のメッセージが表示された瞬間をとらえた壁紙プレゼントも行われる予定。ユーザーにとって、なかなか良い思い出となるのではないでしょうか。
実際に投稿されているメッセージ一覧。「頑張れ日本!頑張れ東北!」「日本が元気になりますように」「皆の夢が叶いますように」「\(^o^)/」など、復興への願いや夢だけにとどまらない、思い思いのメッセージが投稿されているため、ふと思った素直な気持ちを簡単に書き留めるだけでも良さそうです。
7月15日(金)~17日(日)の各21:00から、3回にわたって行われる打ち上げの様子はUSTREAMで「SPACE BALLON LIVE!」として視聴することができます。
フライトの間に流れるオリジナル楽曲を提供するのはOPEN REEL ENSEMBLE、□□□(クチロロ)、坂本美雨、高木正勝、コトリンゴ、環ROY、清水靖晃の7人。なんと楽曲はこのイベントのための書き下ろしです。
打ち上げの日に向けて、現在「Galaxy S II」に託すユーザーの夢や願いを募っている「SPACE BALLON PROJECT」の公式ページは以下。
SPACE BALLOON PROJECT | GALAXY SII
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