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ソフトバンクの下り最大42Mbpsサービス「ULTRA SPEED」の注意点まとめ


法人向けサービスが2月に開始されたものの、個人向けサービスがなかなか開始されずにいたソフトバンクモバイルの下り最大42Mbps通信サービス「ULTRA SPEED」がいよいよ明日7月8日(金)から、個人向けにも展開されます。

しかしソフトバンクモバイルが提供するデータ通信サービスは一見しても内容が分かりづらい点が多く、同社がウィルコムユーザー向けに「アップグレードキャンペーン」として提供している「ULTRA SPEED」に至っては、落とし穴と言っても過言では無い帯域制限が盛り込まれているため、明日から提供される個人向け「ULTRA SPEED」についても注意点をまとめてみました。

業界最速・最安のデータ通信サービスを提供開始 | ソフトバンクモバイル株式会社

ソフトバンクモバイルが7月5日付けで発表したプレスリリースによると、明日7月8日(金)から下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」に対応したモバイル無線LANルーター「ULTRA WiFi SoftBank 007Z」が発売されるのに合わせて、個人向けにも同サービスが展開されます。

これがモバイル無線LANルーター「ULTRA WiFi SoftBank 007Z」。下り最大42Mbps、上り最大5.8Mbps対応でIEEE802.11b/g/nをサポート。最大10台の無線LAN機器を接続でき、バッテリー駆動時間は4時間です。


また、2011年11月30日(水)まで実施される「データ通信スタートキャンペーン」に申し込むと、UQ WiMAXの1年契約プラン「UQ Flat」やイー・モバイルが展開している「高速モバイルキャンペーン」同様、月額利用料金は業界最安の3880円になるとのこと。

料金プラン内訳。「データフラットプラン for ULTRA SPEED(月額7380円)」と「データフラットプランS(月額7380円)」の2種類を同時にセット契約すると「データ通信スタートキャンペーン」の適用対象となり、両方のサービスを月額3880円で利用できるようになります。6月15日に発表された「データし放題」同様、これだけ価格差があるとプラン単独を申し込む人が出るとは考えづらく、事実上セット契約前提であるようです。


「データ通信スタートキャンペーン」を適用することで、月額1400~4980円で利用できる2段階制定額プランも提供。


サービスエリア概要。「データフラットプラン for ULTRA SPEED」で利用できるのは「データし放題対応エリア」、「データフラットプランS」で利用できるのが「データし放題対応サブエリア」です。


そして「データフラットプラン for ULTRA SPEED」「データし放題対応エリア」「データフラットプランS」「データし放題対応サブエリア」という言葉が分かりづらい……という人のために、簡潔にまとめると以下のようになります。

・「データフラットプラン for ULTRA SPEED」および「データし放題対応エリア」
ソフトバンクモバイルのネットワークを用いた定額データ通信サービスおよびそのエリア

・「データフラットプランS」および「データし放題対応サブエリア」
イー・モバイルのネットワークを用いた定額データ通信サービスおよびそのエリア

なお、「ULTRA SPEED」非対応エリアではソフトバンクモバイルが携帯電話向けに提供している広大な3Gネットワークを利用できるのかどうかという点ですが、対応エリアは既存の3Gエリアではなく、新たに整備している1.5GHz帯を用いた「データし放題対応エリア」とされているため、6月15日に発表された「データし放題」同様、利用できるのは携帯電話向けに提供されている広大な3Gネットワークとは別物ということになります。


昨年11月に発表された「ULTRA SPEED」のエリア展開予定では、2011年6月の時点での人口カバー率は約60%にとどまると見積もられていましたが、編集部でソフトバンクモバイルに確認したところ、6月末時点で人口カバー率は75%に達しているため、イー・モバイルのネットワークも合わせて利用できるという点は大きなメリットとなりますが、注意しておきたいのがソフトバンクモバイルとイー・モバイルのネットワークで帯域制限を課せられる通信量が異なるという点。

ソフトバンクモバイルが発表したプレスリリースでは以下のような基準で帯域制限を実施する旨を告知しています。

・ソフトバンクモバイルのネットワーク
前々月の月間パケット通信量が3000万パケットを越えた場合、当月1ヶ月通信速度を制限する場合がある

・イー・モバイルのネットワーク
24時間ごとのパケット通信量が300万パケットを超えた場合、当日の21時~翌日2時に通信速度制御を実施

イー・モバイルのネットワークでは24時間ごとに300万パケット(約366MB)以上通信すると、当日の21時~翌日2時に通信速度が制限されるだけであるのに対して、ソフトバンクモバイルが帯域制限の要件として設けた「前々月に月間トータルで3000万パケット(約3.66GB)以上」という数字は、1日あたり100万パケット(約122MB)通信すると該当してしまう上に、帯域制限が実施された場合、1ヶ月にわたって影響するため、注意が必要。

つまり「ULTRA SPEED」の主な注意点をまとめると以下の2点になります。

・既存の3Gネットワークは利用できず、2011年6月末時点での人口カバー率は75%
・ソフトバンクモバイルのネットワークで1日あたり100万パケット(約122MB)以上通信すると、1ヶ月にわたって帯域制限を課される可能性がある


ただし「データ通信スタートキャンペーン」を適用することで、カバーエリアが広く、帯域制限が比較的緩やかなイー・モバイルのネットワークと合わせて業界最安水準の月額3880円で利用できるようになるほか、「ULTRA SPEED」のエリアは今後も順次拡大していくため、使い方によってはなかなか悪くないサービスなのではないでしょうか。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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