【人材募集】GIGAZINEで世界を変えたい編集・記者を募集します→終了しました
◆「GIGAZINE」はどういうメディアでありたいのか
2011年3月11日の地震と津波と原発事故はあるひとつの事実を示しました。本当は何が起きたのかという事実を確認し、その起きた事実が一体どのような意味を持っているのかを理解できるように説明し、そういった必要な情報を発信して広めることができたメディアはあのとき、世界中でひとつも存在しなかった、ということを示したのです。
あのとき何が起きたのか、本当の情報はどれなのか、数値の意味は一体何なのか、どの報道機関も事実を教えてくれず、事実についてわかるように説明できず、必要な情報を広めることもできないままでした。既存の新聞やテレビといったメディアだけでなく、インターネットもまた、あの日あのときに敗北したのだと思います。事実はわからず、確認はできず、むちゃくちゃでたらめな情報が発信され続け、そのことを教えることもできず、混乱だけが広がりました。私たちは無力で、理不尽の前に為す術がありませんでした。だからこそ、今度もし同じことが起きたとき、「事実を知り、確認し、発信して教えて広める」ことができるようになるため、すべてを準備する必要がある、そう考えます。
GIGAZINEが一体何を目指しているのか、他のニュースサイトと何が違うのか、どういうレベルを目指しているのか、それがまさにこれです。3.11のようなことが起きたとき、本当は何が起きたのかという事実を確認し、その起きた事実が一体どのような意味を持っているのかを理解できるように説明し、そういった必要な情報を発信して広めることができるメディアにしたいのです。
「本当は何が起きたのかという事実を確認し、起きた事実が一体どのような意味を持っているのかを理解できるように説明し、必要な情報を発信して広める」というのは、新聞の社会面・経済面・政治面のためだけに必要なものではなく、その他のありとあらゆるニュースのジャンルにおいて今、求められているものです。3.11では多くのデマがネット上を駆け巡り、個人が情報発信できるということの本当の意味がネット上にいるあらゆる人たちの間で共有されました。つまり、「その情報は事実かどうか?」という最初の事実確認、さらにその次に求められる「その情報は一体どういう意味なのか?」というわかりやすい説明、そしてそれら2つを満たす情報をきっちり広めるという最終的な情報流通、これら3点を個人で行うのは圧倒的に難しく、それは既存メディアのような大きな組織であってもやはり同じなのだ、という事実です。
事実確認・説明・情報流通というこのたった3つのことがどれほど難しいのかということを身をもって実感した人が、3.11以降のネット上ではかなり多いはずです。逆に、こう感じた人も多いはずです。事実の確認をする方法がわかり、何をどう説明すればわかってもらえるかがわかり、なおかつそういう正しい情報を広めることができれば、どれだけ多くの人が助かり、多くの人の役に立ち、そもそも今回のような事態は起きなかったのではないか?と。
3.11が起きるよりもずっと前から、GIGAZINEがいる世界はそういう場所です。GIGAZINEはその情報の一次ソースは一体どこなのかを可能な限り記事中で示すことにしています。記事を読んだ人が一次ソースを確認して事実確認できるようにするためです。GIGAZINEの理解や説明が間違っている場合は、その指摘がメールフォーム経由で直接届き、指摘が正しくGIGAZINEが間違っている場合には修正します。だから、時間の経過とともにGIGAZINE上の情報はどんどん正しくなっていきます。それでもまだGIGAZINEの力は圧倒的に足りません。
GIGAZINEは何を目指しているのか、GIGAZINEは他のニュースサイトと何が違うのか、GIGAZINEはどういうレベルを目指しているのか、GIGAZINEの記事の質とは何か、GIGAZINEはどういう観点・どういう価値観を重視しているのか、GIGAZINEは何を伝えたいのか?「3.11のようなことが起きたときにみんなの役に立つメディアにしたい」というのが答えです。「3.11のようなこと」というのは、ありとあらゆるジャンル・カテゴリにおいて、大なり小なりさまざまなスケールで発生しています。この世界で起きているありとあらゆる事について、GIGAZINEができる範囲のことから順番に、「本当は何が起きたのかという事実を確認し、起きた事実が一体どのような意味を持っているのかを理解できるように説明し、必要な情報を発信して広める」ということをしたいわけです。
これはたった一人の個人では絶対にできないことです。個人でできないことをできるようにするために存在するのが「組織」です。組織が存在する理由は、個人ではできない仕事や目的を達成するためなのです。組織は協力のシステムであり、一人では動かせない大きな石をみんなで動かすのと同じことです。そのためにこのGIGAZINEは存在しています。私がGIGAZINEを個人として初め、やがて「GIGAZINE編集部」として組織化し、そして今、再び記者・編集となりうる人材を募集する理由がまさにこれです。一個人ではできないことをするために、GIGAZINEは存在しています。その最たるものが「本当は何が起きたのかという事実を確認し、起きた事実が一体どのような意味を持っているのかを理解できるように説明し、必要な情報を発信して広める」メディアになる、ということです。
どうやら誰も、どこの組織も、こういう遠大なことをやろうとはしなかったし、やるつもりもないようです。だからこう考えました、じゃあ自分たちでやるしかない、と。来るべきその日が来るまでは「無関心」との戦い、来るべきその日以降は「理不尽」との戦い、それらができるようになったとき、私たちは無力ではなくなる、と信じています。これは一種の信念であり、GIGAZINEの理念そのものでもあります。
これを実現するために一緒にやっていく仲間が今、GIGAZINEには必要となっています。言われたことをこなす「組織の部品」としての働き手を求めているわけではありません。自分がGIGAZINEを作っている、一緒に作りたいと考える仲間を募集しています。そのためには多少大変なこともあるでしょうし、多少はプライベートに食い込む部分もあるかもしれません。ですが、そこにやりがいを見いだせる人、仕事のための向上を通じて自分自身の向上を常に追い求める意識のある人、自分のためだけではなく自分以外の読者全員にとって役に立つことができる人、そういう人を求めています。「ただその時間、そこにいることで給料をもらう」ことを否定はしません。こういうクリエイティブな仕事には向いていないだけであり、もっと単純作業につくべきというだけで、それは適材適所だと考えます。ただ、GIGAZINEの記者・編集で求めているのはそういう単純な労働力ではなく、今はできないことや苦手なジャンルがあったとしても、常に努力していき、できることを増やし続ける人、あるいは今すぐにはできないとしても真摯な姿勢で努力し続ける人が欲しいのです。つまり、編集部全体を考えて動ける人、何より読者のためであればどんな努力でもし続けられる人、そういう人であるかどうかが一番重要だ、ということです。
これらのことはすべて、単なる夢物語、大言壮語、我田引水の極みにしか見えず、今のGIGAZINEの現状からはあまりにもかけ離れている目標だ、と感じるかもしれません。しかし、この1年近くをかけてGIGAZINEは少しずつ準備を重ねてきました。ここに書いてあることは美辞麗句ではなく、GIGAZINEの目指す目標です。この目標を達成するためには極めて長い時間が必要でしょう。だからこそ、常に変化する状況に合わせて組織も仕組みも変化しますし、変化を恐れてはいけないとも考えます。ですが、変化させてはいけない要素もあります。単なる標語ではなく、GIGAZINEとして不動の価値観、迷ったときに頼りになる明かりのようなもの、判断の基準、それがここまで書いてきたことすべてになります。
これらすべてを理解した上で、個人ではできない遠大な目標を達成するため、一緒に働いて、世界を変えたいと考える編集・記者を募集します。
First they ignore you, then they laugh at you, then they fight you, then you win.
はじめに彼らはあなたを無視する、次に彼らはあなたを笑う、それから彼らはあなたに挑んでくる、そうしてあなたは勝つのだ。
Mahatma Gandhi(マハトマ・ガンジー)
◆募集期間
6月28日(火)~7月11日(月)23時59分まで
◆募集職種
記者・編集(記事作成)
◆業務内容
・GIGAZINEに掲載される記事を作成するためのすべての業務になります。
・取材やインタビューといった外に出かけて作る記事、特ダネを取って作る記事、いろいろな情報を解説する記事、発表文やユーザー発信情報の整理をしてまとめる記事、その他の編集部内で情報を集めて作る記事、実際にレビューする記事など、さまざまな記事作成が仕事です。
・一般的に一人前の記者になるには10年かかると言われていますが、「量」の中からしか「質」は発生しないため、それをどこまで短縮できるかは作成した記事の本数に比例します。
・そのため、スクリーンショット・写真撮影・文章作成など、ありとあらゆる記事作成のスキルが必要となり、最初の1年間は基礎となるスキルを覚えることになります。
◆必要な経験・能力
・絶対に必要なのは文章作成能力です。学校の勉強で言うなら「国語」、入試で言うなら「小論文」、大学で言うなら「レポート」作成の能力となります。つまり、日本語を正確に書けることが第一になります。誤字脱字が多い、助詞が抜ける、漢字間違いが多すぎる、簡潔な書き方ができない、論理整合性が取れていない場合はアウトです。
・事実を見つけ出して確認する能力。勝手な思い込みではなく、それは本当のことなのかどうかというのを常に検証し続けていく必要があるためです。記事を書くことの本質の1つです。
・人に教えられるようになる能力。自分の知っている当たり前は他の人にとっては当たり前ではありません。同じように、自分ができることを他人ができるとも限りません。また、自分ではできているつもりでも、人に教えられないのであればマスターしているとは言えません。そのため、自分が知っていることや身につけていることを言葉で自分以外の人間に教えて理解させる能力が必要です。これも記事を書くことの本質の1つです。
・集中して効率よく速度を上げる能力。速報記事を書く場合も多いため、速度は必須です。速度を出すためには常に工夫し続けて効率よく作業する必要性があります。また、出先で記事を書くことも多いため、編集部以外のあらゆる場所で記事作成ができるように集中力を高める必要もあります。
・上記の能力がある上で、さらに真摯さが必要です。というのも、記事の作成の仕方・編集の仕方というのは学校で習うことではなく、誰もが初心者であるため、編集部に入ってから学ぶ必要があるためです。どんなに教えても、本人に教えられたことを受け入れる真摯さがないと、能力が身につかないためです。
◆待遇
・雇用形態:正社員(試用期間あり)
・額面月給:応相談(経験やスキルなどを考慮し決定します)
・手当:住居手当あり(編集部に徒歩か自転車で通勤できる範囲の場合のみ)、交通費補助あり
・勤務時間:午前9時~午後6時が基本の裁量労働制(記事自体は24時間更新されるため)
・休日/休暇:完全週休2日(土、日)、祝日、年末年始、慶弔、年次有給休暇あり。ただし、取材などで出張が入ることが非常に多く、その場合は振替休日扱い。
・保険:各種社会保険完備(健康診断年1回あり)
・勤務地:大阪府大阪市内
◆応募資格
・大卒以上もしくはそれに相当する学歴
・要普通免許(ペーパードライバー不可、AT限定可)
◆再応募について
既にこれまでネット上やその他の人材募集手段を経由してGIGAZINEに応募したが採用されなかったという場合でも、再度応募していただいて大丈夫です。
◆採用フロー「第一次審査」
第一次審査として、一番下の「この求人に応募する」をクリックして表示されるメールアドレスに対し、以下の書類をメールに添付する形で送付してください。
・履歴書(顔写真必須、ファイル形式などは不問)
※必要なら職務経歴書も添付して下さい。また、各項目は可能な限り詳細に書いて下さい。
・最終学歴の卒業証明書/成績証明書(スキャンした画像ファイルやPDFファイルでOK)
・以下の課題のレポート(オンラインではなくオフラインで見られるのであればファイル形式などは不問)
この記事の先頭に書いてある「「GIGAZINE」はどういうメディアでありたいのか」について、あなたがGIGAZINEの記者・編集として「なぜほかのメディアではなくGIGAZINEを選び、GIGAZINEで何を学び、GIGAZINEで何をしたいのか、そしてGIGAZINEに自分はどのような貢献ができ、GIGAZINE読者に何を提供できるのか」という点を必ず入れ、GIGAZINE編集部が読んだだけであなたをGIGAZINE編集部に雇いたくなるような記事を1本書いてください。
記事の構成は以下のようにしてください。
1.記事のタイトル
2.記事のトップ画像(横幅400ピクセル×縦幅225ピクセル)
3.記事本文(実際のデジカメ写真やスクリーンショット、ムービーなどを駆使して埋め込んでもらってOKです)
なお、記事は読みやすいように誤字脱字などをすべて修正し、きちんと整形しておいてください。
◆採用フロー「第一次審査の通過発表」
ご応募いただいた内容をもとに書類選考を行わせていただきます。第一次審査を通過した方のみ7月12日から7月19日(火)23時59分までの間に、第二次審査の案内をメールで送付します。なお、こちらからのメールがスパム判定されて届かないというケースも考えられるので、スパムフィルターなどを使用している場合には、スパム判定されていないかどうか十分注意してください。
◆この求人に応募する
上記リンク・画像、あるいはここをクリックして表示される文字列を入力して応募用メールアドレスを表示させてください。なお、スパム防止のため、「reCAPTCHA Mailhide」を使用しています。
なお、この求人募集に関する質問を送られても、公平を期す必要から一切返信できませんので、その点はご了承ください。
それでは、たくさんの応募をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
2011/07/12 0:00
多数の応募が今回も殺到しましたので、予定通りここで締め切ることにしました。一次試験を通過した応募者には7月19日(火)23時59分までの間に案内のメールが送信されます。それでは、よろしくお願いいたします。
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