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フェラーリを愛するあまり一緒にいられるリビングルームを自作したオーナー


愛車のフェラーリ・F355と片時も離れたくないと思ったのか、駐車を目的としたリビングルームを自らの手で製作したオーナーが存在します。

高級車を所有しているのだから大金持ちなのかと思いきや、彼は普通の会社員で、リビングルームの改造費も約11万円に収めるなど、一般の人ができる範囲で精いっぱい夢を実現しているのが伝わってきます。


フェラーリ・F355が主役のリビングルームについては以下から。Living vroom: Ferrari fan parks car in lounge | swns.com

Jon Ryderさん(28)は、所有している黄色のフェラーリ・F355ををリビングルームのように改造したガレージに駐車しています。

フェラーリ・F355は1994年から1999年にかけて生産されたもので、車好きの間では非常に評価の高い車種。その値段は発売当初8万3000ポンド(約1106万円)でしたが、現在の価値は3万5000ポンド(約466万円)ほどに落ち着いているそうです。

ぱっと見、どこから車を入れるのか分からない部屋の構造となっていますが、車用のドアはカーテンの向こうに隠れています。


Ryderさんは「僕がこのフェラーリを買ってからかれこれ3年たちますが、いまだにこの車が与えてくれるわくわくした気持ちはすり減ることがありません。毎日『僕は夢の車を手に入れたんだ』と実感するたび、つい笑みがこぼれてしまうほどです」と語るなど、ちょっと話を聞いただけでもそのでき愛ぶりをうかがい知ることができます。さらに「この車はイタリアの芸術品の中でも僕が最も気に入っているもので、この家で一番えらいのはこいつです」と続けるなど、その愛車自慢はとどまるところを知りません。


彼がこのリビングを作るきっかけとなったのは昨年の引っ越しで、引っ越し先のガレージをリビングルームに作り替えることができるかどうか即座に検討し、日々の仕事の合間を縫って自力で工事を進めていったということです。彼は決して裕福な資産家というわけではなく、ごく普通の製鋼所の工員で、しかも既婚者だということで、資金繰りにはかなり難航した模様。

そのため、一見するとセンスあるリビングルーム兼ガレージに見えるこの部屋の家具類も、引っ越した際に出た余りの家具をうまくコーディネートして設置したもので、新たに買いそろえたわけではないそうです。

男性が「男の夢」という名目で趣味に没頭するとついついお金を使いすぎてしまうものですが、ガレージを改造したにもかかわらず、Ryderさんは総工費を900ポンド(約11万円)に収めることに成功しています。それはひとえに彼の妻が「これはあくまで、ただのガレージなんだからね」とクギを刺し続けたことが功を奏したとのこと。しかしそんな奥さんも完成したリビングをとても気に入っているそうです。


Ryderさんは彼のように車を愛する人たちが集う「supercardriver.com」というサイトでチャリティーイベントを主催し、直近3月のイベントでは2500ポンド(約33万円)の募金を集め、Sheffieldにある子どもを対象としたホスピスに寄付するなど、その趣味を通じて社会貢献も行っています。そんな彼の行動にはフェラーリの製造元も賛辞を惜しまず、それと同時に「彼のような熱心な所有者がいてくれることが、フェラーリが単なる乗用車ではないことを象徴しています」とも自負しています。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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