安価で高性能な「Google TV」採用テレビ、ソニーに続いて東芝なども発売する見通し
Googleの携帯電話向けOS「Android」をベースにしたOSを採用することで、通常のテレビ番組だけでなくYouTubeなどの動画配信サービスやブラウジング、Twitterなどのウェブサービスに加えて、「Android Market」からダウンロードしたアプリケーションの利用が可能になるという「Google TV」プラットフォームを世界で初めて採用した高性能で安価な「Sony Internet TV」が日本時間の10月13日に発表されましたが、東芝も発売する見通しであることが明かされました。
他社に先駆けてUSB外付けHDDを接続してデジタル放送を録画できるようにしたことで、ユーザーから高い人気を集めた液晶テレビ「REGZA」でおなじみの東芝ですが、「Google TV」プラットフォームの採用が実現すれば、なかなか面白いことになるのではないでしょうか。
なお、上記画像は「Sony Internet TV」のものです。
詳細は以下から。
Toshiba, Vizio Are Said to Unveil Google TV Products in January - Bloomberg
この記事によると、東芝とVizioが「Google TV」プラットフォームを採用した液晶テレビを発表する予定であることが複数の関係者によって明かされたそうです。
両社の発表は来年1月にアメリカのラスベガスで行われる家電業界の見本市「2011 International CES」で行われる見通しであるとされており、Samsung電子も同プラットフォームを採用したテレビを開発中であると認めたとのこと。
「Google TV」をめぐってはアメリカの4大テレビネットワーク「NBC」「CBS」「ABC」「Fox Broadcasting」すべてがコンテンツの提供を拒否し、アクセスを遮断するなど、コンテンツプロバイダとの問題が発生しており、必ずしもスムーズに展開できているわけではありませんが、メーカー各社が参入することはGoogleにとって追い風になるとみられています。
なお、メーカー各社が「Google TV」へ参入する理由ですが、Google TVを通じてコンテンツを配信することは製品価格の下落に苦しむメーカーにとって新たな収益源の確保につながるためで、ソニーも「ハード製品だけでなくソフトでも利益を出せるモデル」を確立する考えであることを明かしているほか、日本市場への投入に向けてGoogleと協議を行っています。
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