ジャイロ回転パンツやほうきに乗った魔法少女など、飛ばなさそうなのに本当に飛んでしまう意外な形の飛行物体たち in 空フェス!
3月6日におこなわれた「空フェス!」は「『空を飛ぶもの』にあこがれる人たちが、自作飛行機を飛ばし、空について語り合うイベント」ということで、空を飛べるものならなんでもアリ、という間口の広いイベントでした。中には「この形で飛べるの!?」といった意外なものや「その発想はなかったわ……」というユニークなコンセプトをもった機体も多く展示されていました。
詳細は以下。
空フェス!オフィシャルサイト
「ぶどう茶」氏の「飛行リング」。筒のふちを波形にして、反対側のふちにテーピングをした物体。これだけで「飛ぶもの」になってしまうらしい。
デモ飛行。ただの紙の固まりを投げた時のような空気抵抗を感じるふんわりとした動きではなく、ジャイロ回転によって不思議なほどにすーっと伸びるように飛んで行きます。
YouTube - ぶどう茶氏の「飛行リング」in 空フェス!
「Xジャイロ」という名前で市販されてもいますが、ペットボトルやケント紙など、色々な材料から安価に作り出すことが可能。
ちなみに「なぜこんなカラーリングになっているんですか?」と質問したところ……
「この向きから見るとパンツになるようにしました」ということでした。何というこだわり。
続いては「ユウタ(自転車P)」氏の「ロケットパンチ」。クッション材の拳をガスガンのカートリッジを利用した噴射機で射出するというもの。
ブースの説明シート。
射撃デモ。「ボシュッ」という音と共に鉄拳が飛んでいきます。
YouTube - ユウタ(自転車P)氏の「ロケットパンチ」in 空フェス!
グリップ部分。白い部分がトリガーで、握りこむと発射される仕組み。
上部のノブは安全装置となっています。
ガスカートリッジをセットする部分。モスカートを利用するので、ガスバルブ開放のためのファイアリングピンは「叩く」のではなく「押し出す」ように動く安全なもの。全体的にきれいに機械加工された部品が使われており、市販製品のような完成度の高さが印象的でした。
「超小型飛行体研究所」の箒に乗った魔法使い「魔巫亜ちゃん」。萌えと飛行能力の見事な融合を見せてくれました。
デモ飛行。魔法少女らしく、飛行能力はかなり高いようです。
YouTube - 箒に乗った魔法使い「魔巫亜ちゃん」飛行動画 in 空フェス!
「つうな」氏の「空飛ぶスク水」。
二重反転ペラでトルクを打ち消し、安定した飛行を実現したそうです。
モデルとなったのは「トップエースクラレ KK-77」。最初「そんな型番のヘリコプターあったっけ?」と思ったのですが、実はスクール水着の型番でした。
このトップエースクラレ KK-77を正確に再現するため、型紙製作にはCADソフトが使用されました。
こちらは「スク水アンテナ」。これ自身が空を飛ぶのではなく、これを使って電波を空に飛ばすのが目的という、ユニークな視点の出展物となっています。
内側は八木アンテナとなっているとのこと。設計をつきつめたことで、一部周波数では相当の高効率を実現したということでした。
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