3万円の値打ちはあるのかどうか、「淀川花火観覧船」に乗ってみました
なにわ淀川花火大会の公式サイトによると、打ち上げ場所が目の前にある納涼船が1万8000円、十三会場Aブロックが7500円、十三会場Bブロックが7000円、今年から新設の堤防パノラマシートが3000円、梅田会場(旧大淀)が5000円となっているわけですが、それらとはまた別に「淀川花火観覧船」という3万円の船があります。淀川大橋(淀川大橋南詰側)に乗船口があり、そこから船が出発、納涼船と同じ場所まで行き、花火の打ち上げが終わるとそのまま乗っているだけで淀川大橋まで連れて行ってくれるという、なんともいたれりつくせりな船、らしい。
ちなみに、淀川河川敷を眼下に望むウェスティンホテル大阪の場合は花火の見える部屋が7万8000円~30万円、ホテル阪急インターナショナルは4万6000円~6万円という感じになっており、そのほかの近隣ホテルや阪急32番街の各飲食店などもすごいことになっていたようです。
というわけで、実際に3万円の値打ちはあるのかどうかというレポートは以下から。
淀川花火観覧船 オフィシャルサイト|第21回 なにわ淀川花火大会 観覧船から大迫力の花火をご覧いただけます
http://www.yodogawahanabikanransen.com/
まずは現地からどういう感じで行くのかという地図から。打ち上げ場所のド真ん前まで進んでくれるというのがわかります。
これがチケットの現物、チケットぴあ経由で購入しましたが、複数人の場合は一括で買っておかないと座席がバラバラになるので要注意。直接、淀川花火観覧船事務局に電話して申し込んだ方がどうも確実っぽいです。
また、当日は公式サイトにあるこの同意書が必要。忘れても会場で記入場所があるので一応なんとかなります。
そんなこんなで阪神の野田駅から歩いてきました。
この向こうにある坂から降りるわけです。
堤防上部は危険
河川敷
あちこちにブルーシートやレジャーシート、そして人だらけ。
橋の向こう側はさらに人だらけに。
淀川花火観覧船の乗車口はあの人だらけの場所とは正反対の方向です。
乗車口が見えてきました
あれが乗車口
淀川花火観覧船は170名程乗船可能な船で、専用トイレ付き。
で、乗車口近辺は以下のムービーのような感じです。
「淀川花火観覧船」に乗ってみました01
ここが乗船受付。チケットと同意書を出せば完了。
そしてこれが座席。席はすべて指定席みたいな感じで、簡易テーブルとパイプイス。1つのテーブルに6名ずつ座ります。
以下のムービーが船からぐるりと周囲を見てみたところです。
「淀川花火観覧船」に乗ってみました02
花火打ち上げまで船で購入可能なものいろいろ。
なお、テーブルの上に貼ってあるバージョンでは焼き鳥が追加されていました。3万円の料金の中にはお茶とお弁当も含まれているものの、18時半からでないと手元には来ません。飲み物などは持ち込み可能なので、事前に準備して持って行くと重いけどそれなりにいいかも。
よくわからない花と枝豆
向こうに見えているのがBブロックとかAブロックとか。人だらけです。
船に乗って出航を待っていると、時々個人所有のクルーザーやこんな「ぽんぽん船」が通り過ぎます
段々人が増えてきました
大体17時45分から18時にかけてこんな感じになり、一気に涼しくなります。それまでは灼熱の劫火状態なので要注意。乗船開始は17時で、一応最寄り駅に16時20分には着くようにと書いてあるのですが、ぶっちゃけ17時から18時ぐらいまでの暑さは異常。
とか言っている間に18時半になり、お弁当降臨。
割とデラックスで美味しかったのが印象的。今まで食べたこれ系のお弁当の中ではトップクラスでした。
お弁当配布完了と同時に出発です
以下のムービーが橋の下をくぐる様子。大体どれぐらいの速度なのかがわかると思います。
「淀川花火観覧船」に乗ってみました03
待っている間にどこかへ突っ走っていったクルーザーなどはこれ以上は進入禁止っぽい。
さらに船は前進。その間にお弁当をむしゃむしゃ。
船の上では和太鼓がどんどこされてます。
ムービーだとこんな感じ。
「淀川花火観覧船」に乗ってみました04
対岸の有料席などが見えてきました
対岸をムービー撮影してみました。どれぐらいたくさん人がいるのかがよくわかります。
「淀川花火観覧船」に乗ってみました05
あれは納涼船です
メイン会場近くの中央階段
メイン会場で誰か歌ってます。
そして淀川の真ん中に浮かんでいる巨大なアレが花火打上台船。右にある四角いのが水中スターマインの仕掛けらしい。
花火師たち
とか言っている間にどんどん暗くなってきました
あっという間に夜。十三側から見える梅田の夜景がやたらキレイ。
船の上はこんな感じ
あっちに見えているのは梅田会場です
で、実際にどのような感じで花火が見えるかというのは以下の記事を参照してください。
怒濤のオープニング打ち上げ花火ムービー in 第21回なにわ淀川花火大会 - GIGAZINE
ダイナミックなフィナーレの打ち上げ花火「かむろ菊」ムービー in 第21回なにわ淀川花火大会 - GIGAZINE
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約2万発の打ち上げ花火ムービーいろいろ in 第21回なにわ淀川花火大会 - GIGAZINE
打ち上げ終了後は花火の煙ですごいことに。
納涼船やその他の有料席もここから駅まで行くのが地獄なわけですが、淀川花火観覧船はこのまま元来た場所まで夜景を見ながら戻ります。非常に快適。
21時前に到着。3列ずつ順に降りていきます。
ぞろぞろ
しかし、やはり河川敷から脱出時にはこんな感じで人混みに遭遇、ぎゃー。
それでも車道のうち一車線が歩行者用になっており、21時半頃には野田駅までたどり着くことができました。
全体的な印象として、花火がとにかく圧巻で、上を向きすぎて首が痛くなる人が出るほどの迫力を体感できます。何より、音がデカいのがすごい。正直、こんなに近くで花火を見たのは初めてなのですが、視界いっぱいに花火が広がる様子や、打ち上げ時に本当に「ヒュ~~~~」という音が聞こえるというのはなかなかいい感じでした。水上をゆったり進むというのもなかなか気分が良く、しかもかなり安定した船なのか思ったよりも揺れないのでグッド。有料ならではの低い位置の花火もきっちり見えるのは秀逸。遠くからだとよく見えなかくて未確認だった花火が実際に見られたのは収穫でした。逆にダメだったのは打ち上げ花火の煙が直撃するということ。記事中の花火ムービーの後半やフィナーレを見れば明らかなのですが、段々と煙に遮られてしまうため、できれば風上から見るのが一番かも。また、喫煙席や禁煙席といった区分がないので、タバコを吸わない人の場合、近くに喫煙者が座り、なおかつ相手が風上で自分が風下だとかな~り苦しむことになります。
そんなわけで総合的に評価すると、「間近で花火を見たことが無いなら、一生に一度ぐらいは買ってもいいレベル」でした。3万円というのが高いか安いかと言われると、花火が打ち上がる直前までは「3万円って高すぎないか……常識的に考えて……」みたいな感じだったのですが、花火を実際に目前で見ると「3万円なら妥当かもしれない」と思うようになり、打ち上げ後に混雑する両岸の人ごみを尻目にして水上を移動している際には「これで3万円はむしろリーズナブル」と感じるに至って、そして最後の最後にやっぱり混雑に巻き込まれ「うわーん!」となるという流れでした。
なお、なにわ淀川花火大会はボランティア運営なので、有料席がコンスタントに売れないと空中分解しかねないため、応援するという意味も込めてこういった各種有料席を利用するとちょっといいことをした感じになれるかもしれません。
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