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WindowsVistaのガジェットの面白さをマイクロソフトにインタビュー


2007年1月30日にマイクロソフトの新OS、WindowsVistaが発売されて1年が経とうとしていますが、今回WindowsVistaの新機能「ガジェット」の開発を担当しているマイクロソフトにインタビューする機会があったので、ガジェットの便利さや面白さについて聞いてみました。

果たしてガジェットはどこが面白くて便利なのか、今後の展望はいったいどうなっているのでしょうか。

詳細は以下の通り。
今回お話を伺ったのは、マイクロソフト株式会社オンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ シニアマネージャの安藤浩二氏と、マイクロソフト デジタルアドバタイジングソリューションズ アドプロダクト マネージメントグループ プロダクトスペシャリストの藤沢聡明氏です。


インタビューの場ではお菓子が配られ、終始和やかなムードで話ができました。


・そもそも「ガジェット」とは?

安藤:(以下、安と省略)
WindowsVistaから初めて搭載されるようになった「Windowsサイドバー」で管理できる、デスクトップに置いて、いつでも眺めることができるコンパクトなアプリケーションのことです。


安:
WindowsVistaに最初からインストールされているものもいくつかありますが、マイクロソフトが運営しているガジェットのギャラリーサイト「Windows Live Gallery」には、ただの時計ガジェットだけではなく、楽しめたり感性に訴えかけたりする時計などといった面白いものが用意されています。今のところガジェットは日本語のもので149個、英語のものなどを合わせると3744個登録されています。

これは通販番組をストリーミング配信するガジェット「ショップチャンネル」。作業しながらチラ見するのにはいいかも。


こっちは天気予報ガジェット「NB Weather Checker」。ゲタの向きで一目で明日の天気が分かります。


ANAが提供している「ANAベストショットフライト」。航空機の向きを360度操作して、世界中を旅することができます。


実用性が高い番組表ガジェット「インターネットTVガイド」。テレビチューナー内蔵パソコンと組み合わせればとても便利そう。


ほかにもさまざまなガジェットが。使わないときはサイドバーの中に格納しておくことができます。


・WindowsVistaにガジェットを導入した理由は?

安:
パソコンのスペック向上によって解像度が上がったことで、空いたデスクトップのスペースを有効活用できるようにするためです。

昨今主流になりつつある解像度が1280×800。以前と異なりワイド画面であることから、横幅に余裕があります。


安:
また、XPまでのOSではガジェットを利用するには別にランタイムをインストールする必要があったので、ガジェットを導入するハードルが高かったのですが、WindowsVistaにはガジェットを管理できる「Windowsサイドバー」が最初からインストールされているので、これまでガジェットを使わなかったユーザーもガジェットを利用する機会ができました。


安:
ちなみにマイクロソフトではタレントのデーブ・スペクター氏を起用して、ガジェットの面白さを伝える特集ページを開設しています。

これがマイクロソフトの特集ページ。デーブ・スペクター氏がガジェットについて熱弁を振るう動画が全10本で配信が予定されています。


・どうしてデーブ・スペクター氏を起用したのでしょうか

安:
一般ユーザーに分かりやすいようにタレントを採用するという話の中で、最終的に彼に落ち着いたのは彼のスケジュールが空いていたからです(笑)

しかし彼独特の滑りっぱなし感が、かえって面白くなっていると思っています。現在配信されているガジェット動画の中でも、「教えてデーブ」編は個人的にとても面白い内容ですね。

・ガジェットはマイクロソフトが作っているのですか?

安:
WindowsVistaにプリインストールされているものはマイクロソフトが作っていますが、それ以外は企業や個人といったユーザーの手で作られています。ガジェットの作り方は公開されているので、丸一日程度勉強すれば、時計程度なら誰でも作ることができるほど簡単です。

また、作ったものをデベロッパーセンターに登録することで、「Windows Live Gallery」に掲載することも可能です。その場合は著作権や動作確認、ウィルスのチェックを終えてから掲載するので、だいたい2営業日がかかりますね。

・セキュリティ上の問題は大丈夫なのでしょうか?

安:
ガジェットはローカルデータにもアクセス可能なので、セキュリティ上の問題はあります。しかしマイクロソフトのギャラリー内にあるガジェットは安全確認を終えているので、ガジェットを使うときは可能な限り「発行者」が明らかなものを使うようにしてもらえればいいと思っています。

ちなみにXbox LIVE マーケットプレースでの有料コンテンツ購入用に導入している「マイクロソフトポイント」で、ガジェットを売り買いできるようにするといったことも考えています。マイクロソフトポイント以外にも、クレジットカードのポイントなどと引き替えることができたらいいと思っていますね。

・プリインストールされているガジェットは増えるのでしょうか?

安:
一度WindowsVistaのインストールDVDの原盤を作ると、それを変更するのはなかなか難しいので、デフォルトのものは増えないと思いますが、ダウンロード提供するなどの形で検討したいと思います。

・編集後記
というわけで、今回はGizmodohiniclipネットトレンド研究室の中の人と合同でインタビューするという一風変わった企画に同席していろいろと聞いてみたわけですが、実際にGIGAZINE編集部ではWindowsVistaのUltimateを記事レビュー用に購入し、そのためだけにマシンまで新調するということをしていたので、これ幸いと「Ultimateのオマケ機能である『Windows Ultimate Extras』として新しいウィジェットが欲しいです!というか、次のExtrasはいつ出るんですか!」とまったく関係あるようなないような質問までしてしまいました。

個人的な感想でいくと、このウィジェット機能というのは既にMac OS Xには「Dashboard」という形で搭載されており、さらにはYahoo!がKonfabulatorというウィジェットソフトを買収して「Yahoo!Widgets」として現在リリース中、さらにはかの有名なブラウザOperaにも「Opera ウィジェット」として採用されるなど、この仕組みそのものはかなり注目度が高いようです。やはり極端にアイコン化されている(=抽象化されている)ものよりも、目で見てすぐにそれが何の機能であるかがわかりやすく、なおかつすぐに使えるちょっとした小物がデスクトップにいつも置いてあるというのは、利便性という意味でも、アクセサリーとして飾るという意味でも、人間の根本的な感情面でよくマッチするようです。

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in インタビュー,   ソフトウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

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