著作権保護の観点から、Windows Vistaで次世代DVDを再生できなくなる可能性も
PCでBlu-rayやHD-DVDの映像ソフトを再生しようとしても、使っているビデオカードとモニターが著作権保護技術に対応していないのであれば信号が出力されなくなるそうです。これはハリウッドからの強い要請を受けたマイクロソフトが、次のOS「Windows Vista」にその機能を実装したからだとのこと。
これは一体どういう事なのでしょうか。
詳細は以下の通り。
High-quality DVDs will not operate on some Vista PCs - Industry sectors - Times Online
この記事によると、従来のモニタではPCからデジタル接続したモニターへ映像信号を送信する際に、その信号をキャプチャしてコピー品を作られる可能性があることから、ハリウッドからの強い要請を受けたマイクロソフトは、デジタル接続対応のビデオカードとモニターを接続して次世代DVDを再生した場合、映像信号が出ないようにする機能をWindows Vistaに搭載したそうです。
ちなみにPCからモニターに送信される映像信号を、途中で暗号化することでコンテンツが不正にコピーされるのを防ぐ著作権保護技術「HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)」に対応しているモニターであれば次世代DVDの再生が可能であるとのこと。
なおコピーガードについては以下のリンクが詳しい。
コピーガード - Wikipedia
またHD-DVDに関してはバックアップソフトがすでに開発されている模様。
BackupHDDVD, a tool to decrypt AACS protected movies - Page 13 - Doom9's Forum
追記
WindowsXPでもHDCPに対応していないビデオカードとモニターをデジタル接続しても視聴できないようになっているそうですが、WindowsVistaではOSレベルで信号を出力しないようになっているということのようです。つまりビデオカードとモニタだけでなく、OSの時点で不正コピーを防止するようになった模様。
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