Googleが新しい検索「AIモード」のテストを開始、一体どんな検索機能になるのか?

AI業界のパイオニアであるOpenAIがAI検索サービスの「ChatGPT search」を発表していますが、GoogleもAIを用いた検索機能の開発に取り組んでいることが報じられています。Googleの新しいAI検索機能は「AIモード」と呼ばれており、社内テストが始まった段階だそうです。
Google starts testing Search 'AI Mode' internally
https://9to5google.com/2025/02/05/google-search-ai-mode-testing/

Google's upcoming AI Mode wants to be absolutely sure you never look at Page 2 of search results again
https://www.androidpolice.com/google-search-is-testing-a-new-mode-that-doubles-down-on-ai/
Google Search testing 'AI Mode'
https://searchengineland.com/google-search-testing-ai-mode-451672
Google has allegedly started internally testing an 'AI Mode' for Search | Android Central
https://www.androidcentral.com/apps-software/google-ai-mode-gemini-backed-search-reported
ChatGPT Search Drops Account Requirement; Google Releases Gemini 2.0 & Microsoft Think Deeper in Copilot
https://www.seroundtable.com/chatgpt-search-open-38864.html
Google関連のニュースを報じる9to5Googleが、Googleが社員向けに送信したメールを独自に入手し、社内でAIモードのテストが開始されたと報じています。GoogleはAIモードについて、「あなたに代わってインテリジェントに調査する検索機能で、情報を分かりやすく整理し、ウェブ上のコンテンツを探索するためのリンクを提供します」と社員向けに説明しているそうです。
AIモードでは既存のGoogle検索の検索結果では「十分に対応されていない」という自由形式の質問や探索的な質問にも対応可能で、具体的には「検索にアドバイスや比較を求めるクエリ」や「フォローアップの質問を可能にするやり取り」ができるようになります。

Googleは従業員向けにAIモードで実行できるクエリの一例として、以下の3つを挙げました。
・大人6人と子ども10人で食べて、おかわりもできるようにするには、スパゲッティを何箱買えばいいでしょうか?
・ウールと合成繊維のダウンジャケットを、断熱性・耐水性・耐久性の面で比較
・アクアスケープを始めるには何が必要ですか?(フォローアップ質問:これらを購入できる近くのお店を教えてください)
Google検索のAIモードは「高度な推論および思考機能」を可能とするカスタムバージョンのGemini 2.0を利用しているそうで、9to5GoogleはAIモード時のスクリーンショットも入手しています。ただし、AIモードのユーザーインターフェース(UI)は最終製品版ではなく、あくまで社員が利用できるアーリーリリース版のものだそうです。なお、GoogleのAIモードはモバイルでも利用できるとのこと。
Googleが「Gemini 2.0」を発表、高速な軽量モデルで前世代上位モデルを圧倒的に上回る性能 - GIGAZINE
AIモードでも、従来のGoogle検索と同様にテキストボックスにテキストを入力して「検索」ボタンを押します。検索すると、Geminiに似たチャットボットのようなUIが表示され、一番上に検索ワードが表示され、その下にAIによる概要が表示されます。以下はAIモードで「大人6人と子ども10人で食べて、おかわりもできるようにするには、スパゲッティを何箱買えばいいでしょうか?」と質問した際の回答を撮影したスクリーンショット。ユーザーからの質問に対して、AIは複数の段階に分けて自身の思考過程を説明しながら、最終的にどのくらいのスパゲッティを購入すればいいか回答(スパゲッティ1箱1ポンド(約450g)と仮定して、3~5箱)を導き出しています。

なお、Google検索のメニュー部分にある「All(日本語版だと『すべて』)」の左に「AI Mode(AIモード)」が配置されており、Google検索のベース機能をAIモードに置き換えようとしているようにも感じられます。
AIによる回答の右側には参考資料になるようなリンクが並べられており、ここからユーザーが気になることを自由に調べられる模様。
これはGoogleが2024年にリリースした検索結果にAIで生成した概要を表示する「AIによる概要」とよく似ていると指摘されています。
GoogleのAIが検索結果をわかりやすく概説してくれる「AIによる概要」がついに日本語をサポート - GIGAZINE

なお、Googleの親会社であるAlphabetの2024年第4四半期の業績発表の中で、スンダー・ピチャイCEOは「2025年は検索イノベーションにとってこれまでで最大の年になる」と発言しており、AIモードもこの検索イノベーションのひとつとなることが期待されます。
・関連記事
「ファッキンAI」とGoogleのAIを罵倒すると検索結果にAIによる概要が出なくなることが判明 - GIGAZINE
Googleが「生成AIを使った検索機能」の有料化を検討している - GIGAZINE
Googleがブラウザで「AIと会話して検索」する機能をテスト中、生成AIを用いた検索エンジンは一般的になるのか? - GIGAZINE
人力で数時間かかる情報収集作業を数分で実行できるGoogle製AI検索機能「Deep Research」が日本語でも利用可能に - GIGAZINE
OpenAIがAI検索サービス「ChatGPT search」を発表、何度もググる必要がなくなるとアピール - GIGAZINE
ウェブブラウザ「Brave」独自の検索エンジン「Brave Search」に追加された「Answer with AI」のチャットモードを使ってみた - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ネットサービス, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article Google starts testing new search 'AI mod….