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GoogleはSafariのデフォルト検索エンジンになることで得ている収益の36%をAppleに支払っている


GoogleはAppleのウェブブラウザであるSafariのデフォルト検索エンジンになるため、Appleに多額の契約金を支払っていることが知られています。この契約について、「GoogleはSafariのデフォルト検索エンジンになることで得ている収益の36%をAppleに支払っている」ことが明らかになりました。

Apple Gets 36% of Google Revenue From Search Deal, Witness Says - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-11-13/apple-gets-36-of-google-revenue-from-search-deal-witness-says


Google witness accidentally blurts out that Apple gets 36% cut of Safari deal | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/11/google-witness-accidentally-blurts-out-that-apple-gets-36-cut-of-safari-deal/

Googleが検索エンジン市場において独占禁止法に違反しているかどうかを巡り、アメリカの司法省や州司法長官グループが訴訟を起こしています。この訴訟に関する公聴会が開かれ、シカゴ大学のケビン・マーフィー教授が「GoogleはSafariのデフォルト検索エンジンになるために、Safariのデフォルト検索エンジンになることで得ている収益の36%をAppleに支払っている」ことを明かしました。


守秘義務があるにもかかわらずマーフィー教授が「36%」という具体的な数字をうっかり口にした際、Googleの主要訴訟代理人であるジョン・シュミットレイン氏は「目に見えて身震いしていた」とBloombergは報じています。

GoogleがSafariのデフォルト検索エンジンになるために多額の資金を費やしていることは広く知られていましたが、GoogleおよびAppleはその具体的な数字を明かすことに反対していました。Googleは裁判所に提出した書類の中で、契約に関する追加情報を明らかにすることは「競合他社や他の取引相手との関係において、Googleの競争力を不当に損なうことにつながる」と主張しています。


GoogleとAppleは2002年以来パートナーシップを結んでおり、それ以来GoogleはSafariのデフォルト検索エンジンになり続けています。2023年時点でアメリカで最も広く利用されているスマートフォンはiPhoneであるため、この契約はGoogleにとって最も重要な契約のひとつとなっています。

なお、この報道についてBloombergはGoogleとAppleにコメントを求めていますが、Appleは返答しておらずGoogleはコメントを拒否しました。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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