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執事養成学校の知られざる世界、中国の場合


イギリスの上流階級の家庭で主人の給仕を行い、主人の代わりに男性使用人全体を統括した、家事使用人の最上級の職種として「バトラー(執事)」が存在します。フィクションの中でもたびたび登場する執事は近年その需要が増加しており、中国には西洋と東洋の文化を融合させた特殊な執事養成学校が運営されています。

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「執事」と聞くとヨーロッパを思い浮かべますが、中国の執事もまた300年の歴史を持つとのこと。


よい執事は、正確さ、思慮分別、高潔さ、忠誠心、献身といった資質を持っています。


執事はマネージャーでありサービスを提供しますが、同時に独特の趣を持っているもの。


ということで映し出されたのは、中国・成都。


ここには、西洋と東洋の文化が融合した非常に興味深い形の執事養成学校が存在します。画像に写っているのが中国国際執事学校のトレーニングディレクターであるKaren Xiaoさん。


Xiaoさんが教える執事養成学校は、西洋に存在する執事養成学校をベースに中国文化に合わせたカリキュラムを取り入れています。


「執事」と聞くと男性をイメージしますが、女性も多く学校に通っている様子。


この学校を促進する大きな役目を果たしたのは、「ミスター・カーソン」と呼ばれる執事とのこと。


ミスター・カーソンはイギリスのドラマ「ダウントン・アビー」に登場する執事。中国ではダウントン・アビーの放映によって「執事」という存在が2015年にターニングポイントを迎えたそうです。


ミスター・カーソンはドラマの中で、本物の執事の職務や義理とは何かを示しました。


ドラマの影響もあって、高い技術を持った執事の需要が上昇。


そこで、Xiaoさんは執事を訓練する6週間の集中プログラムを作り出しました。


トレーニングには、執事にとって最も重要なものの1つである家政についてや……


礼儀・マナーについての授業も含まれます。


西洋的なマナーももちろんありますが、中国文化においてのマナーも含まれます。


中国の茶芸や西洋の紅茶技術、華道、病気の応急処置など、さまざまなところで西洋と東洋の文化が入り交じっています。


以下の画像の女性は、中国執事養成学校の卒業生であるWu Zhexuさん。


執事の仕事について、Zhexuさんは「中国の発展によるニーズに合わせるため、中国文化の要素を取り入れることが必須だと思っています」と語っています。


「茶芸はとても興味深いです。私たちは西洋・東洋のお茶の違いを学び、お茶に感謝し、お茶をいれる技術を身につけます」


実際にお茶をいれる授業の様子はこんな感じ。


お茶のセッティング方法も学ぶそうです。


「私の考えでは、現代の執事はまず第一に自分の仕事に情熱が必要です」


「そして次に、クリエイティブであることや柔軟であることが大事になります」


Xiaoさんは「それぞれの生徒にとって、この6週間の訓練は素晴らしい経験になります」と語っています。


「執事は週7日、1日24時間の仕事です。私は執事は『プロフェッション』ではなく『ライフスタイル』だと考えています」


「プロの執事が中国に増えるのを楽しみにしています」とXiaoさんは締めくくりました。

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