2018年01月29日 06時30分メモ

ホワイトハウスの中はどうなっているのか？

アメリカの大統領や閣僚が仕事をしていると知られているアメリカの司令塔「ホワイトハウス」。しかし「映画などでよく見るけど、建物のどのあたりにどんなの部屋があるかなど細かい部分までは知らない……」という人が多いはず。そんな疑問を解決する、ホワイトハウスの部屋の位置や役割などを説明したムービー「What’s Inside of the White House?」を、3Dアニメーションを使って物事の仕組み説明するYouTubeチャンネルJared Owenが公開しています。

What's Inside of the White House? - YouTube

ホワイトハウスは、ヴァージニア州とメリーランド州の間にあるワシントンD.C.にあり、画像の星マークの部分に位置します。

ホワイトハウスはアメリカ大統領が生活しています。多くの人は「ホワイトハウス」と聞くと、このアングルを想像するでしょう。

ここからズームアウトしてみると……

ホワイトハウスは3つの異なる建物からなることがわかります。左から「West Wing」と中央の「Residence」そして右の「East Wing」です。

右側の建物、「East Wing」から見ていきましょう。

East Wingは2階建ての建物で、多くの部屋とオフィスがあります

1階部分、日本でいう2階の部屋の多くは、大統領夫人である「ファーストレディ」とそのスタッフに占められています。

画像右側、建物の東にあたる部分にはゲスト用の入り口があります。

次は、グラウンドフロア、日本でいう1階です。

East Wing中央には「Lobby(ロビー)」があり……

ロビーの奥には「Garden Room(ガーデンルーム)」、「East Portico(東の柱廊式玄関)」そして、上部の北側には「Family Theater(ファミリーシアター)」があります。

ファミリーシアターは、主に映画鑑賞に使用しますが、時々、大統領がスピーチのリハーサルの時に使用します。

次はホワイトハウスのResidence、つまり大統領の「住居」と知られている主要部分を見ていきます。

Residenceの北側、つまりこの画像右側に……

北側の入り口、「North Portico(北の柱廊式玄関)」があります。

反対側の南側には「South Portico(南の柱廊式玄関)」があります。

建物を輪切りにして、Residenceの中を見てみます。

Residenceは、地上部分が4階、地下部分が2階に分かれています。

地下から紹介していきます。最下層は、ホワイトハウスを運営するための「Storage(貯蔵室)」、「Laundry(洗濯室)」、「Mechanical Rooms(機械室)」から構成されています。そして南西、つまり画像下部左にはトイレがあります。

地下の上にはもう1階あり……

地下室の上には、地下室中二階があります。なお、この階は床があまり高くありません。地下室中二階は、最下層と同じような構成になっており、多くの部屋が倉庫として使われています。

次は、グラウンドフロアを見てみます。

グラウンドフロアは、East WingとWest Wingに接続しています。

Residence中央の「Center Hall(センターホール)」は、East WingとWest Wingをつなげています。また、ほとんどの部屋にもつながっています。

画像手前の右から、多くの装飾品が置かれてる部屋の「Vermeil Room」と「China Room」があります。

センターホール手前は「The Diplomatic Reception Room(外交レセプション室)」が構えています。外国の大使は、ここからホワイトハウスに入ります。

外交レセプション室の西、画像中央左側には「Map Room」という大統領がインタビューを受ける部屋があります。

「Center Hall(センターホール)」を挟んで向こうの北側、画像上部の右から、大統領とファーストレディが主催するお茶や会合に使用される「Library」と「Curator’s office(美術品管理者のオフィス)」があり……

続いて中央に「Secret Service(シークレット・サービス)」の部屋、そして西側の角には「Kitchen(キッチン)」があります。

画像上部、北側の壁沿いには、右側に「Flower Shop(フラワーショップ)」そして、左側奥に「Carpenter’s Shop(大工作業場)」があり……

中央には、なんと「Bowling Alley(ボーリングレーン)」があります。

このボーリングレーンは、「North Portico(北の柱廊式玄関)」階段の真下ということになります。

次は1階、日本でいう2階の説明に入ります。

1階は、画像右の東側から、晩餐会やレセプションなど、大がかりな行事を行う「East Room」。中央の3つ並んだ部屋は、食堂として使用することがある緑色の壁の「Green Room」とレセプションとレセプションの通路として使用される「Blue Room」そして、パーラーや音楽室の役割を果たす「Red Room」です。

1階中央は「Cross Hall(クロス・ホール)」と「Entrance Hall(エントランスホール)」があり……

エントランスホール東側、画像右側上には、赤い矢印で指されている「Grand Staircase(大階段)」があります。この階段は、大統領とファーストレディーが正面大玄関に移動する経路です

画像の左側、建物の西側には「State Dining Room(ステートダイニングルーム)」があり、大人数のゲストに食事を提供する部屋です。

「State Dining Room(ステートダイニングルーム)」の奥は「Family Dining Room(ファミリーダイニングルーム)」その右側の壁を隔てた先には、ゲストを案内する使用人が待機する「Ushers Room(案内人の待機室)」があります。

次は2階、日本でいう3階を見てみます。

2階は、大統領家族の住宅として使われています。

これらの部屋は、過去200年間で使用目的と配置が変更され続けられています。

しかし、2階南西にある、この部屋だけは、伝統的に「President’s BedRoom(大統領の寝室)」となっています。

大統領とファーストレディーが正面大玄関にたどり着く「Grand Staircase(大階段)」の最上段は、この階の中央北東寄り、画像でいう赤い矢印の位置にあります。

また、この階には1階とは別の食堂(ダイニングルーム)とキッチンがあります。

次は3階、つまり日本でいう4階、そして最上階の説明に移ります。

3階は、基本的に大統領と家族などを除いて入ることができません。なぜなら、大統領と家族がリラックスするための場所だからです。ここには大統領と家族が使う「Music Room(ミュージックルーム)」、「Game Roome(ゲームルーム)」、「BedRoom(ベッドルーム)」「Sitting Room(リビングルーム)」「Linen Room(リネン室)」などがあります

「South Portico(南の柱廊玄関)」最上階部分にあたる場所は、「Solarium」というサンルームがあります。ここからワシントンD.C.を見渡す美しい景色を臨むことができます。

Solariumの両脇、画像の赤い矢印で指している箇所は、プロムナード(遊歩道)があります。

最後は、西にある別館のWest Wingの説明に移ります。West Wingは大統領とスタッフがオフィスを持っている場所で、2階建ての建造物です。

しかし、西側から見ると建物の下に別の階、地下1階があるのがわかります。

地下1階の中を見ると、West Wingは、画像左側の西側から「Foyer(玄関)」と多くの部屋とオフィスにつながる「Lobby(ロビー)」を通って……

シークレット・サービスのための大きな部屋(Secret Service)があります。

画像斜め左下に大きく移動して、West Wingの南西には大きな部屋があります。

この部屋は、「Situation Room(戦況指令室)」と呼ばれる部屋で、アメリカ大統領はここから世界中のアメリカ軍に命令を出すことができます。

次は、West Wingのグランドフロアを見ていきます。まずはResidenceとつながっている部分から。

West Wingは、ホワイトハウス中央の建物「Residence」と「West Colonnade(西の柱廊下)」でつながっており……

「West Colonnade(西の柱廊下)」を壁を隔てて「Press Briefing Room(記者会見室)」と「Press Corps Offices(記者団オフィス)」などとなっています。「Press Briefing Room(記者会見室)」はテレビや映画などの中で見る有名な部屋の1つです。