Daydream対応スタンドアロンVRヘッドセット「Mirage Solo」と撮影・即アップロード可能なYouTubeのVR180対応2眼カメラ「Mirage Camera」をLenovoが発表
Googleの「Daydream」に対応する初のスタンドアロンVRヘッドセット「Mirage Solo」をLenovoが発表しました。さらにLenovはYouTubeの180度3Dムービー「VR180」に対応する2眼カメラ「Mirage Camera」も同時に発表し、2つのVR対応ハードウェアをコラボする使い方も披露しています。
Mirage Solo with Daydream & Mirage Camera with Daydream | Standalone Virtual Reality Headset & VR Camera | Lenovo US
https://www3.lenovo.com/us/en/daydreamvr/
PCやスマートフォンなしで単体で使えるDaydream対応VRヘッドセット「Mirage Solo」とYouTubeの180度ムービーフォーマット「VR180」対応のコンパクト2眼カメラ「Mirage Camera」がエレクトロニクスショーCES 2018で発表されました。
◆Mirage Solo
Mirage SoloがどのようなVRヘッドセットなのかは以下のムービーを見ればわかります。
Lenovo Mirage Solo - Benefits of Standalone VR - YouTube
Oculus RiftやHTC ViveのようなVRヘッドセットは、セットアップ作業が大変。
ケーブル接続必須のVRヘッドセットをLenovoは「tethered VR(縛られたVR)」と名付けています。
対するLenovoの「Mirage Solo」は、単体で利用可能なスタンドアロンなVRヘッドセット。
もちろんケーブルレスなので、顔に装着するだけで利用OK。
tethered VR(左)とMirage Solo(左)の利便性の比較。
白熱するVRコンテンツに、思わずプレイヤーが前進すると……
tethered VRのヘッドセットはケーブルのせいで脱げ落ちました。
ケーブルフリーのMirage Soloであれば、VRコンテンツで最高の没入感を体験できそうです。
Mirage SoloはGoogleのVRフォーマット「Daydream」に準拠するスタンドアロンVRヘッドセットで、PCやスマートフォンなしで単体での利用が可能。5.5インチ(2560×1440)液晶を搭載しており、視野角110度、フレームレートは75Hzを実現。SoCにQualcommのSnapdragon 835、4GBメモリ、64GBストレージを搭載し、microSDカードでのストレージ増強も可能。バッテリー容量は4000mAhで、重量は645g。OSはもちろんGoogleのDaydream OSを採用しています。
◆Mirage Camera
LenovoはVR180対応の2眼コンパクトカメラ「Mirage Camera」もリリースしました。Mirage Cameraの特長は以下のムービーで示されています。
Lenovo Mirage Camera with Daydream - YouTube
フロント2眼レンズが特徴的なMirage Camerea。レンズはF値2.1の魚眼レンズです。
1300万画素のデュアルセンサーを搭載しており、VR180での4K・180度ムービーなどのVRコンテンツに対応しています。
使い方はシャッターボタンを押すだけというシンプルな仕様。
3D VRの写真・ムービー・ライブストリーミングに対応しており、スマートフォンやPC不要でYouTubeへのアップロードが可能です。
三脚用のねじ穴もあり。
YouTubeやGoogleフォトを完全サポート可能。
カメラで写した映像は……
VR180対応のVRムービーとして利用可能。
通常のムービーとしてだけでなく……
VRムービーとして保存できます。
Mirage Cameraは、SoCにSnapdragon 835、2GBメモリ、16GBストレージを搭載し、microSDカードによるストレージ増強も可能。サイズは105mm×55mm×22mm、バッテリー容量は2200mAhで重量は139g(LTEモデルは145g)
無線はWi-FiのIEEE 802.11ac+Bluetooth 4.2・BLEに対応します。LTE対応モデルもあり、FDD LTE B1/2/3/4/5/7/8/20・TDD LTE B38/40をサポート。外出先で撮影したムービーを即アップロード可能です。
Mirage SoloとMirage CameraはともにVR対応ということで、コラボすることで威力を発揮します。
Mirage Cameraで撮影したムービーをMirage Soloで再生することはもちろん、VR180のストリーミング機能を使えば、「パーティーに遠隔地から参加」といった仮想ライブ体験も可能です。
Mirage Soloは400ドル(約4万5000円)以下で、Mirage Cameraは300ドル(約3万4000円)以下で、いずれも2018年第2四半期(4月から6月)に発売される予定。日本での発売については記事作成時点では未定です。
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