スマホのAR機能を使って積み木感覚で簡単に3Dモデリングができるアプリ「Makebox AR」
AppleはiOS11から搭載した「ARKit」でAR(拡張現実)に対応、Googleも普通のAndroidスマートフォンでのARコンテンツを利用可能とするプラットフォーム「ARCore」を発表するなど、スマートフォンやタブレットPCにおける拡張現実コンテンツへの対応が急速に進んでいます。そんな中で登場した「Makebox AR」は、スマートフォンのカメラを用いて、拡張現実空間上にブロックを積み上げて、3Dモデルを作ることができるアプリです。期間限定ですが、無料で入手可能です。
Makebox AR | 株式会社 ViRD
http://vird.co.jp/product/makebox-ar/
ボクセルモデリングアプリ「Makebox AR」のiOS版をリリースしました!リリース記念で今なら無料配信中です!作ったモデルをobjファイルで出力できたり、VR/ARで作られた作品をARKitで召喚できますhttps://t.co/sf8GpFUItd #Makebox pic.twitter.com/0XIIjgQhqt
— のしぷ (@noshipu) 2017年9月29日
アプリにはAndroid版とiOS版があります。対応機種については、Android版がLenovo Phab 2 ProとZen FoneARの2機種、iOS版はiOS11.0以降のiPhone6S以降・iPad第五世代以降・iPad Proと公式で告知されているので注意が必要です。
Makebox AR - Google Play の Android アプリ
今回はiOS版を利用します。記事作成時点では無料で公開されています。「入手」をタップして、端末へのインストールを行います。
アプリを起動すると「Makebox AR」がカメラへのアクセスを求めてくるので、OKをタップ。
カメラ機能がオンになるので、左右に端末を動かして床を認識させます。真っ白で無地の机はなかなか認識しませんでした。
注意書きの通り、何かしら模様があればスキャンは十分可能でした。床が正しく認識されるとARのマーカーが表示され、スキャンが始まります。
スキャンが終了し、右側ツールアイコンの説明が表示されたら右矢印をタップ。
続いて、左側ツールアイコンの説明が表示されます。右矢印をタップ。
ユーザー作品の説明が表示されたら、OKをタップします。
右メニューの一番上を選択し、画面をタップするだけで画面中央のカーソル位置にブロックを設置できます。
画面を長押ししたままカメラを移動させると、直線や直方体を描くことができます。
ブロック設置アイコンの一つ下を選択すれば、画面タップでブロックの削除も可能。
ブロックの色は、左側上から3つ目のパレットアイコンをタップすることで、54色から自由に選ぶことができます。
右側上から3つ目の注射器アイコンをタップすると、設置済みのブロックから色を抽出できます。
右側一番下の手のアイコンを選択し、動かしたいブロックの塊にカーソルを合わせてタップして長押しすると、ブロック全体をまとめて移動させることができます。
左側上から2つ目のレイヤーアイコンをタップし、出てきたメニューの「レイヤーを全て破棄」を選ぶと配置したブロックを一斉に消去することも可能。
また、一部のユーザー作品をダウンロードすることもできます。左メニューの一番下をタップし、好きな作品を選択します。
今回はこの「チョコ」をロードしてみます。OKをタップ。
作品のロードが始まり、AR空間上に少しずつブロックが積み上がっていきます。
ブロック製の板チョコが出現しました。他の人の作品をロードして観察することで、構造や工夫、ブロックの積み上げ方を参考にすることができます。
また自分が作った作品をウェブで共有し、3Dモデリングソフト用のファイルとしてダウンロードすることが可能。今回はこの「サンタ帽」をアップロードしてみます。まずは左上のアイコンをタップ。
「ユーザー登録する」をタップします。
好きなUserIDとメールアドレス、パスワードを入力し、承認の欄にチェックを入れたら「ユーザー登録」をタップ。
タイトルを入力、利用規約の同意にチェックを入れて「アップロード」をタップします。アップロード自体はユーザー登録をしなくても可能ですが、作品名の変更やアップロードした作品の削除をするためにはユーザー登録が必須なので注意が必要です。
無事アップロード完了するとブラウザが立ち上がり、アップされたモデルが表示されます。
試しにPCブラウザからMakebox公式サイトを閲覧してみると、「サンタ帽」のアップロードを確認できました。「サンタ帽」をクリック。
「DOWNLOAD ZIP」をクリックすると「サンタ帽」の3Dモデルファイルをまとめたzipファイルがダウンロードできます。
解凍すると作品のmtlファイルとobjファイル、テクスチャのpngファイルを入手可能。
objファイルは、Windows 10に標準搭載されるペイント3Dなどのような3Dモデリングソフトで編集することが可能。また以下の画像のように、テクスチャファイルをあえて読み込まず、3Dぬりえのように楽しむのもアリです。
・関連記事
AppleがARヘッドセット開発のVrvanaを30億円超で買収、ついにApple製ARヘッドセットが登場か? - GIGAZINE
Appleが完全新開発の「ARヘッドセット」を開発中と報じられる - GIGAZINE
Googleが無料でVR・ARアプリ開発向けの3Dデータをダウンロード・共有できる「Poly」を公開 - GIGAZINE
スマホをかざすと動き出すAR対応ラベルをビール会社が採用 - GIGAZINE
あのウォーキング・デッドがポケモンGO風のARゲーム「The Walking Dead: Our World」になって登場、ゾンビだらけの世界でサバイバル可能に - GIGAZINE
メモ用紙に指で描いた図形をすぐ3DCG化できるApple「ARKit」の恐るべき潜在能力がわかるムービー - GIGAZINE
・関連コンテンツ