9000億円を投じてNetflixは2018年内に配信コンテンツの半分をオリジナルものにする方針
by Esther Vargas
Netflixでは数多くの映画・ドラマ・アニメなどの配信が行われていますが、その多くは他の配信サービスでも見ることができる作品です。この「Netflixでしか見られないオリジナル作品」と「他のサービスでも見られる作品」との割合について、Netflixでは2018年内にオリジナルコンテンツを50%にまで引き上げるべく、80億ドル(約9000億円)をさらに投下する予定です。
Netflix plans to spend $8 billion to make its library 50 percent original by 2018 - The Verge
https://www.theverge.com/2017/10/16/16486436/netflix-original-content-8-billion-dollars-anime-films
Netflix may spend $8 billion on content in 2018 – BGR
http://bgr.com/2017/10/16/netflix-tv-8-billion-content-licensing-original-programs/
Netflixでは、以前から配信コンテンツのライセンス獲得には潤沢な予算を充てており、2017年8月時点で、2018年には7600億円以上を投じる予定であることが明らかになっていました。
Netflixは2018年に配信コンテンツに7600億円以上の大金を費やす - GIGAZINE
しかし、2017年10月の第3四半期決算発表において、さらに10億ドル(約1100億円)を投入する予定であることが示されました。
この動きには、2017年9月にディズニーが「スター・ウォーズ」や「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品を他社の配信サービスから引き上げて、自前のストリーミングサービスで配信する方針を明らかにしたことも影響しています。
「スター・ウォーズ」やマーベル・ピクサー作品などディズニー公式配信サービスは500作品7000話を配信予定 - GIGAZINE
以前からNetflixでは、オリジナルコンテンツの比重を50%以上に引き上げることを目標にしていましたが、他社の事情によるコンテンツ配信の中止が起き得るのであれば、オリジナルへの移行をもっと早く進めることにするというのは自然な成り行きといえます。
コンテンツ拡充策として、具体的には80本の新作映画と、30本の新作アニメシリーズが予定されています。日本のアニメでも、湯浅政明監督による「DEVILMAN cry baby」がNetflix独占で2018年に配信予定。現在、テレビアニメは1クールに50本以上放送されていますが、今後はこの中からNetflixのみの配信へと移行する作品の数が増えてくるのかもしれません。
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