メモ

ディズニーはHuluへの投資で600億円以上の赤字、それでもストリーミング配信でNetflix・Amazonを追撃する


ディズニーがストリーミング配信サービスHuluへの投資に伴って2018年だけで5億8000万ドル(約640億円)もの損失を計上しました。巨額の費用をかけてでもディズニーは独自のストリーミングサービス提供に向けて投資を続け、ストリーミングサービスで先行するNetflixやAmazonを追撃する予定です。

Exhibit
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1001039/000100103919000053/fy2019_q2xreportingxchange.htm

Disney's streaming efforts are already losing more than $1 billion
https://www.cnbc.com/2019/01/18/disneys-streaming-efforts-are-already-losing-more-than-1-billion-and-they-havent-really-even-started.html

ディズニーが現地時間の2019年1月18日に発表した会計報告で、Huluへの投資にともなって5億8000万ドル(約640億円)という巨額の損失を計上したことが明らかになりました。なお、ディズニーは2017年度もMLBのストリーミング中継を行うBAMtechへの投資に伴う損失として4億2100万ドル(約460億円)を計上していたので、2年連続で巨額の損失を生み出しています。


巨額の損失をたたき出すHuluへの投資ですが、ディズニーは713億ドル(約7兆8000億円)を費やした21世紀フォックスの買収に伴って、さらにHulu株の30%分を手に入れることになるため、Huluのビジネスが赤字体質のままであれば、2019年度の赤字は拡大する可能性がありそうです。

ディズニーが投じる多額の費用はすべてディズニーオリジナルのストリーミングサービス「Disney+」を2019年後半に立ち上げるための先行投資です。最大のライバルNetflixはすでに黒字化していますが、Netflixは黒字化を達成するまでに200億ドル(約2兆2000億円)以上の負債を抱えて投資を続け、2018年に映画などのオリジナルコンテンツ製作のために120億ドル(約1兆3000億円)を投じたという推測もあります。

ストリーミング配信ビジネスはとてつもない金額の投資が必要な分野であるため、すでに主要なプレイヤーはNetflix・Amazon、参入前のディズニーなど強大な資本を抱える企業に限定されつつあります。目もくらむような巨額投資への見返りはそれ以上に巨大なのは確実ですが、動画ストリーミング市場を奪うための過酷な競争はしばらく続きそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ディズニーが2019年に開始予定のストリーミングサービスは「最優先プロジェクト」とCEOが発言 - GIGAZINE

ディズニーが2019年末開始の新ストリーミングサービスを発表、名称は「Disney+」 - GIGAZINE

ディズニーの21世紀フォックス買収にケーブルテレビ最大手のコムキャストが割って入る - GIGAZINE

なぜNetflixはディズニーを失って2兆円もの負債を抱えても平気なのか? - GIGAZINE

無料版のAmazonプライム・ビデオをAmazonが開発中とリークされる - GIGAZINE

Amazonが生放送コンテンツを録画するデジタルビデオレコーダー「Frank」を開発中 - GIGAZINE

世界的メディア企業のバイアコムとCBSが合併のための特別委員会を設置、映画・放送業界再編が進む危機感が原因か - GIGAZINE

ハリウッドを侵食する最大のモンスターの名は「Netflix」 - GIGAZINE

in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.