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Windows 10発売から2年、Windows 7との普及率をグラフで比較するとこうなる


2015年7月29日に一般リリースが開始されたMicrosoft Windows 10の登場から2年が経過しました。鳴り物入りで登場したWindows 10はMicrosoftが自らWindows 10がWindowsの最後のバージョンになると明言するなど、これまでのWindowsとは一線を画したものになると見られています。そんなWindows 10の登場から2年が経ち、実際のシェアはどのような状態になっているのかが判明しています。

Two years after Windows 10: Windows 7 is still threatening a 2020 EOL meltdown
https://www.theinquirer.net/inquirer/news/3016575/two-years-after-windows-10-windows-7-is-still-threatening-a-2020-eol-meltdown

OSやブラウザ、検索エンジンなどの市場シェアを調査するNetMarketShareが2017年8月版のレポートで最新の状況を公開しています。以下のページでは、各種データの種類ごとにグラフを切り替えて閲覧することができます。

Market share for mobile, browsers, operating systems and search engines | NetMarketShare
https://www.netmarketshare.com/

2017年8月度における、モバイルを除くデスクトップ向けOSシェアは以下のとおり。Windows系が90.7%と圧倒的なシェアを占め、それにMac系が5.94%、Linux系が3.37%で続いていることがわかります。


しかし興味深いのは、各OSをバージョンごとにブレイクダウンしたときの状況。Windows系でトップのシェアを占めているのは、2009年の登場から8年がたっているWindows 7でその割合は48.43%というものであることが明らかに。最新WindowsであるWindows 10は27.99%にとどまっていることがわかっています。さらに、2014年4月でサポートが終了しているWindows XPが根強く6%程度のシェアを保っていることも明らかに。なお、Windows 10の1世代前であるWindows 8系は8.0と8.1をあわせても7.3%のシェアにとどまっていることもわかり、「MicrosoftのOSは一つおきにヒットする」という都市伝説を裏付けるような状況が見られます。


各OSシェアを時系列のトレンドで見たグラフがコレ。2016年以降もWindows 7(青)は50%を上限に高止まりしていることが一目瞭然で、Windows 10(緑)が緩やかな上昇トレンドを見せていることもわかります。Windows 10の増加分は、Windows 8.1やWindows XPの減少分からそのままシフトしている様子もうかがえます。


Windows 7が根強い人気を保っているのは、どうやら最大のカスタマーである企業ユーザーの動向であるといえる模様。日々の業務を安定的に進める必要性が高い企業ユーザーの場合、大きな問題もなく稼働しているWindows 7のマシンをWindows 10にアップグレードするリスクをとる必要に駆られていない状況があるようで、これはWindows XPからWindows 8系への移行があまり進まなかった時の状況と似たものが感じられます。

なお、NetMarketShareのレポートでは、モバイル端末のOSシェアを見ることも可能。1位がAndroid(青)、これにiOS(緑)が続いており、この2つで市場のおよそ95%を占めるという状況。Windows Phoneは過去1年で緩やかにシェアを落としており、2%弱から1%を割り込む状況になっています。


バージョンごとにブレイクダウンしたグラフからは、Android OSでは常に複数のバージョンが混在している状況がわかります。2017年8月時点で最もシェアが高いAndroid OSはバージョン6.0 Marshmallowで22.19%。これにAndroid 5.1 Lollipopの11.59%が続くという展開に。iPhone向けのiOSはバージョンで分類されていませんが、23.88%を占めています。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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