国際貨物航空会社「UPS」がHTC Viveで研修を行えるVRソフトを導入

世界200か国以上で物流網を展開する国際貨物航空会社「UPS」が、ドライバーの研修用にVRヘッドセットをかけるだけで本当に自動車を運転しているようなリアルな状況を学習できる専用のVRソフトを開発しました。
UPS Enhances Driver Safety Training With Virtual Reality - YouTube

UPSの配送車両はアメリカ国内だけで毎日10万台以上が稼働しています。

これらの配送車両を稼働させるにはたくさんのドライバーが必要。

そして雇用するドライバーには研修を行う必要があります。

UPSはドライバー育成のため、国内に研修センターを設けています。センターでは実際に配送車両を運転するスペースがあります。

ほかにも荷物の運び方をトレーニングする装置などが設置されている様子。

さらにUPSはドライバーの研修を安全に行うべく、HTC Viveの導入を決定。

ハンドル型のコントローラーに対応。

アメリカに9カ所ある研修センターすべてに配備されるとのこと。

実際の画面はこんな感じ。実際の街並みが再現されており、プレイしている研修生は左右を確認して「左よし!右よし!」と、交差点での目視チェックを体験しています。


道路上で危険となる駐車車両など、実際に荷物を配送する上で起こりうるシチュエーションをVRで簡単に体験できるわけです。なお、このソフトはUPSの技術者が特別に開発した研修専用ソフト。ニュースメディア・The Vergeによると、今後はARの導入も検討中とのことです。

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