AppleのARプラットフォーム「ARKit」ではどんなことができるのか
2017年6月に開催されたWWDC2017の中で、iOS 11に「ARKit」が搭載されることが発表されました。空間認識という点ではGoogleの「Project Tango」が先を行っていたイメージですが、「ARKit」の精度は非常に高く、さっそく、ARKitでいろいろなことをやっている映像が公開されています。
以下のムービーでは、アプリを用いて2点間の距離を測定しています。
Measure distances with your iPhone. Just because you can. Clever little #ARKit app by @BalestraPatrick https://t.co/b2mXe2FS84 pic.twitter.com/pyoHp99Yts
— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年6月25日
タイルの目地に測定開始点(白い球)を設定。
60cmほど離れたところまで測定します。
2点間の距離は0.61m、これは手前に置かれたメジャーの長さと合致しています。
BOOM And just like that we have #ARKit measurement app number 2 https://t.co/cjfQMpHmx0 → by @laanlabs pic.twitter.com/U8QKFjiMXs
— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年6月25日
続いては、先ほどの測定アプリとは別のアプリ「AR Measure」を使っています。
インチ表示とメートル表示が併記されています。
48.6インチ(123cm)を苦もなく測ることができました。
絵の角に始点を設定し……
対角線の距離をすっと計測。
絵の対角線の長さは26.4インチ(67.1cm)でした。
続いては家具を測定。
まず高さを測定して……
続いて幅もその流れで測ります。
すると、高さと幅を同時に表示することができます。これはアナログのメジャーにはできない芸当。
You can pretty much forget about getting anything done after this hits Minecraft for iPhone w/ ARkit & Unity https://t.co/IquRtHfCFs pic.twitter.com/GfWCgv794W
— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年6月26日
マインクラフトをAR(拡張現実)内で遊ぶこともできます。
台所でいろいろクラフト中。
外に出れば、巨大建造物も作れます。
How rad is this → Drawing in mid-air using just your iPhone https://t.co/6v5xI1ApGw Done w/ #ARKit by @laanlabs pic.twitter.com/8F4eseaVyj
— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年6月26日
空中に文字を描くこともできます。
Watch a Space X Falcon 9 landing in your backyard → just look through your iPhone using #ARkit by @tomasgarcia https://t.co/5qYViBW1KT pic.twitter.com/zwHL5eCQPb
— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年6月26日
Space XのFalcon 9ロケットを自宅の庭に着陸させることもARなら可能です。
ちなみに、ニュースサイト・MacRumorsによればAppleがアイトラッキング技術を所有するドイツのSensoMotoric Instrumentsを買収したとのことで、今後、iOSでのAR機能がさらに強化されることが期待されます。
Apple Acquires German Eye Tracking Firm SensoMotoric Instruments - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2017/06/26/apple-acquires-sensomotoric-instruments/
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