レビュー

まるで普通の腕時計のようなデザインのASUSの丸型スマートウォッチ「ZenWatch 3」レビュー


AppleのスマートウォッチであるWatch OS搭載の「Apple Watch」は、四角いウォッチフェイス一択となっています。一方でAndroid Wear搭載のスマートウォッチは、さまざまなメーカーからバリエーション豊かなデザインのものが登場しており、一見すると普通のアナログ腕時計と変わらない丸型ウォッチフェイスが主流となっています。中でもデザインの良いASUSの丸型スマートウォッチ「ZenWatch 3」の使い心地はどうなのか、実際に2週間ほど使って確かめてみました。

ASUS ZenWatch 3 (WI503Q) | ZenWatch | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/ZenWatch/ASUS-ZenWatch-3-WI503Q/

◆フォトレビュー
ASUSからZenWatch 3のサンプルが到着。高級感のある黒い箱に収められています。


パカっとフタを開けるとこんな感じ。


中にはASUSからZenWatch 3、充電用USBケーブル、充電器、説明書が入っていました。


ZenWatch 3の本体のカラーバリエーションは全部で3種類あり、これは「ガンメタル」にダークブラウンの本革ベルトを装着したもの。ほかにも「シルバー」「ローズゴールド」を選ぶことができるほか、ストラップをグレーベージュの本革ベルトや、ブラウンとベージュのラバーバンドに着け替えることができます。


裏面はこうなっています。


まっすぐ見るとこんな感じ。Apple Watch Series 2(42mm)の312 x 390ピクセルの四角いディスプレイに比べると、400×400ピクセルの丸型ディスプレイはかなり大きいように感じます。


ZenWatch 3には右側面に3つのボタンがついています。真ん中のボタンは腕時計の竜頭のようにクリクリ回せないので要注意。真ん中から見て左右のボタンには、ワンプッシュで起動するアプリを割り当てることが可能。


イタリア産の本革ベルトは想像以上に手触りがよく、適度に柔らかいレザーが使われています。


充電用USBケーブルは磁石でパチっとはめられるようになっています。まずは充電をスタートすると……


画面が起動します。


表示されている案内に従って手順を進めていき、接続したいスマートフォンにGoogle Playから「Android Wear」をダウンロード。


表示されるペアリングコードを入力すれば、ZenWatch 3にウォッチフェイスが表示され、ZenWatch 3が使用可能になりました。


◆ウォッチフェイス
ZenWatchのウォッチフェイスは、ディスプレイを長押しすると一覧が表示され、スワイプで変更することができます。

ASUSのスマートウォッチ「ZenWatch 3」でウォッチフェイスを変更する方法 - YouTube


まずはウォッチフェイスを長押し。


ウォッチフェイスの一覧画面が表示されます。左にスワイプしていくと、設定可能なウォッチフェイスを見ていくことができ……


ウォッチフェイスが決まったらタップすればOK


ウォッチフェイスが切り替わりました。


なお、スマートフォンでAndroid Wearアプリを開き、「もっと見る」をタップすると……


ウォッチフェイスをカスタマイズすることが可能。「カスタマイズ」をタップ。


ウォッチフェイスの中には最大3つまでウィジェットを表示できるものがあります。以下では「歩数」と「カロリー」の2つのウィジェットが表示されています。


「時計のバッテリー」のウィジェットをタップすると、ウォッチフェイスに追加されたのがわかります。


アプリでアイコンをタップすれば表示をオン・オフできるので……


好きなようにカスタマイズすればOK。


例えば、歩数のウィジェットをタップすると……


フィットネスアプリにすぐさまアクセス可能です。


◆スワイプ&タップによる操作
ZenWatch 3ではスワイプ&タップでさまざまなアプリにアクセス可能。ウォッチフェイスから左にスワイプすると……


アプリ一覧が表示されます。


上にスワイプしていくと、スマートフォンでダウンロードしているAndroid Wearアプリがスクロールされていきます。


アプリ一覧を左にスワイプすると……


連絡先の履歴が表示されます。いずれかをタップすると……


SMS、または電話をかけることが可能です。


メールなどの通知は「カード」として以下のようにウォッチフェイスの下半分に表示されます。


下から上に引き上げるとカードを全部表示することが可能。


さらに上にスワイプしていくと、別のカードを確認できます。


それぞれのカードは右にスワイプすると、アプリごとに実行可能なアクションが表示されます。


例えばSMSなら返信を行うことが可能。


Android Wear 2.0搭載のスマートウォッチなら、キーボードで返信できる機種もありますが、ZenWatch 3では音声認識と……


絵文字を描いて返信することが可能。


確認して不要になったカードは右にスワイプすると非表示にすることができます。


また、ウォッチフェイスを上から下にスワイプすると……


各種設定メニューを呼び出せます。1つ目は「通知の表示/非表示」の切り替え。


左にスワイプしていくと「音のオン/オフ」「シアターモードのオン/オフ」「明るさの調整」「設定」が表示され、素早く各種設定を切り替えることが可能です。


◆「OK Google」からの音声操作
スマートウォッチはディスプレイが小さい分、音声認識で操作できるとスマートに使えるのですが、ZenWatch 3は静かなところだと日本語の音声認識の精度は高いように感じました。電車の駅や繁華街の路上などでは反応しないことが多々ありましたが、音声だけでGoogleマップのナビを開始したり、天気を確認したりすることが可能。実際に音声認識でZenWatch 3を操作している様子は以下のムービーを見るとよくわかります。

ASUS「ZenWatch 3」を音声認識でGoogleマップ起動&天候確認 - YouTube


◆手首の振りで操作するとこんな感じ
Android Wear 2.0では手首の動きで一部の機能を操作をすることが可能。Android Wear 2.0対応のZenWatch 3では、「時計をゆっくり向こう側に向け、すばやく元に戻す」でウォッチフェイスの上から設定をプルダウンすることができ、「時計をすばやく向こう側に向け、ゆっくり元に戻す」でウォッチフェイスの下から通知カードを呼び出すことが可能。文字で見るとわかりにくいですが、直感的な操作方法なのですぐに慣れるアクションになっており、覚えれば時計に触れることなく通知などを確認できるのでかなり便利な機能となっています。

実際に手首の動きでZenWatch 3を操作している様子は以下のムービーから見ることができます。

手首の動きでASUS「ZenWatch 3」を操作するとこんな感じ - YouTube


◆乗換案内
ZenWatch 3ではフィットネスアプリで歩数や消費カロリーをトラッキング、かかってきた電話を受ける、ミニゲームをプレイする、Google Keepに音声認識でメモを残す、などさまざまな使い方が可能です。例えばジョルダンの「乗換案内」アプリでは、スマートフォンで検索したルートをZenWatch 3で表示することができ、地味に便利な機能となっています。


乗換案内をZenWatch 3で表示するには、アプリでルートを検索し……


ルートの画面の一番下にある「この経路を送る・登録する」をタップ。


「スマートウォッチ」をタップ


「Android Wearに送る」をタップ


「はい」をタップすればOKです。


◆バッテリーの持ちと充電
ZenWatch 3のバッテリー容量は340mAhで、334mAhのバッテリーを持つApple Watch Series 2(42mm)とほぼ同じくらい。実際に使うと丸一日は余裕で持つ感じで、使い方によっては丸2日間持つこともありますが、基本的には毎日充電が必要な感じ。毎日充電するとなると少し面倒に感じますが、ZenWatch 3は充電速度が非常に早く、スペックでは0%から満タンまで50分で充電可能とのこと。実際に0%のZenWatch 3を使って検証したところ、11時28分に充電を開始してすぐに8%になり……


約30分後の12時5分にはほぼ満タンの94%になりました。例えば寝る前に充電を忘れても、朝起きて30分充電するだけでも半分以上バッテリーを充電できるわけです。


ZenWatch 3を2週間ほど使った結果、スマートフォンの通知をサクっと腕時計で確認したり、LINEを読んだりできるため、スマートフォンをポケットから出す回数が少なくなりました。最も便利だったのは「Googleマップ」が使えることで、交通機関を使うルートは表示できませんが徒歩ルートなら表示可能で、何度もスマートフォンで地図を確認する必要がなくなります。Apple WatchではGoogleマップが使えないのですが、「これほど違うのか……」と驚かされました。また、普通の腕時計のようなデザインはさまざまなファッションとも組み合わせられ、「それスマートウォッチなの!?」と驚かれることもしばしばありました。

なお、ZenWatch 3は本体+ラバーバンドの組み合わせが最安値となっており、定価は3万6504円。レビューで使った本革ベルトにすると定価は税込3万9744円になります。Amazonでは本体+本革ベルトの組み合わせが記事作成時点で3万6470円となっています。

Amazon.co.jp: ASUS ZenWatch 3 ガンメタル/ダークブラウン WI503Q-LBR04: 家電・カメラ

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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