Googleの新たなreCAPTCHAは文字入力も画像選択も不要な「不可視」仕様
相手が人間なのか機械(ボット)なのかを判断する認証システムとして広く用いられているのが「CAPTCHA」で、その中にGoogleの提供する「reCAPTCHA」があります。人間からすると、わざわざウェブサイトへのログイン時にわけのわからない文字列を入力させられたり、画像を選ばされたりと面倒な仕組みですが、新たなreCAPTCHAはもはや「目に見えない」ものとなります。
reCAPTCHA: Easy on Humans, Hard on Bots
https://www.google.com/recaptcha/intro/invisible.html
Google's new reCAPTCHA system is so great, you can't even see it | Android Central
http://www.androidcentral.com/googles-new-recaptcha-system-so-great-you-cant-even-see-it
コンセプト自体は2016年5月に公開されたムービーで明かされていました。
reCAPTCHA: Tough on Bots, Easy on Humans - YouTube
reCAPTCHAは単純なチェックボックスを用いて人間とボットを区別。
ボットを入口で追い返すことで、世界中のウェブサイトで何十億件もの攻撃を防いでいます。
しかし、なんとか回避しようとする「悪者」がいるので、どんどんと進歩を遂げてきました。かつてはこのように読みづらい単語を読み取って入力する仕組みでした。
数字を入力していたこともあります。
2014年の改良では文字入力が不要になり指定の画像をクリックするだけになりました。
そこからさらに一歩前進するべく、Googleは機械学習と高度なリスク分析を組み合わせて、ついにreCAPTCHAを「不可視」のものとしました。
これによって、PCを使っていても……
タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末でも、環境によって不満を抱くことはなくなります。
わざわざ画像を選ぶ手間すらなくなることで、より早くウェブサイトに到達できます。
……ボットを除いて。
「reCAPTCHA」
気になるのは「では、どうやって人間とボットを見分けているのか?」ですが、そこはサイトには明記されていませんでした。
これに合わせて、ボットの側もまた進化してしまうのではないかという気はするものの、これからのreCAPTCHAを巡る戦いは、ユーザーの目には見えない形でのせめぎ合いとなっていくのかもしれません。
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