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10周年記念の次期iPhoneが1000ドル超えの「高級iPhone」になる理由

By iphonedigital

2017年で初代iPhoneがリリースされて10周年を迎えるiPhoneシリーズ。10周年を記念してAppleはiPhoneのプレミアムモデルをリリースするのではないかとウワサされていますが、そんな10周年記念モデルは1000ドル(約11万円)を超える「高級iPhone」になるとFast Companyが予想しています。

Here's Why Apple's 10th Anniversary iPhone Will Likely Cost More Than $1,000 | Fast Company | Business + Innovation
https://www.fastcompany.com/3068004/innovation-agents/heres-why-apples-10th-anniversary-iphone-will-likely-cost-more-than-1000

Appleに近い情報筋によると、AppleはiPhoneの10周年を記念した「究極のiPhone」を開発中で、これの北米価格が1000ドル(約11万円)になる可能性があるとのことです。なお、現行のiPhone 7/7 Plusの北米価格は、iPhone 7の32GBモデルが649ドル(約7万3000円)、128GBモデルが749ドル(約8万4000円)、256GBモデルが849ドル(約9万5000円)、iPhone 7 Plusは32GBモデルが769ドル(約8万6000円)、128GBモデルが869ドル(約9万7000円)、256GBモデルが969ドル(約10万8000円)です。


新型iPhoneでは画面が端末の前面を全て覆うものになり、5.8インチ曲面OLEDディスプレイが搭載されることになるのではと予測されています。なお、新型iPhoneは「iPhone 8」になるのではという予測と、10周年を記念して「iPhone X」という名称になるのでは、という予想があります。

iPhone10周年モデルは5.8インチ曲面OLEDディスプレイ・顔認識センサー搭載で名称は「iPhone X」か? - GIGAZINE


予測やウワサの中で最も頻繁に登場するのが「新型iPhoneがOLEDディスプレイを搭載する」というもので、情報筋によるとこの新型ディスプレイは従来のLCDディスプレイの約2倍のコストになるそうです。また、新型端末ではメモリも強化される見込みで、これもプレミアムモデルの価格高騰に一役買っているのではとのこと。なお、新型iPhoneは前面がすべてディスプレイになることから、「見た目は滑らかな黒い塊のようになるだろう」とFast Company。


また、KGI証券のアナリストは5.8インチのプレミアムiPhoneに加え、Appleは4.7インチのiPhone 7sと5.5インチのiPhone 7s Plusをリリースし、プレミアムモデル以外はOLEDディスプレイではなくLCDディスプレイを搭載する、と予測しています。

プレミアムiPhoneに搭載される予想のOLEDディスプレイですが、複数の情報筋が「Appleの求める品質要求事項を満たすものを製造できるのはSamsungだけ」と述べています。そもそもOLEDディスプレイを製造可能な企業はSamsungとアジアのいくつかの新興企業のみだそうです。

プレミアムiPhoneの側面はiPhone 7の筐体に使用されているアルミニウムよりも安価なステンレススチールが用いられる可能性が高く、背面部分はiPhone 4や4sのように金属ではなくガラスパネルが採用されるとのこと。Apple製品の中でステンレススチールを使用しているものといえばApple Watchですが、これと同じような光沢のある加工になるのか、従来のiPhoneのようにマットな仕上がりになるのかは不明です。


加えて、前面がすべてディスプレイになることからホームボタンはディスプレイ内部に見えないように配置されることになるのではという予想もあります。Touch ID搭載のホームボタンがなくなるというわけではなく、ディスプレイ上を直接タップするようにして使用することになるとのこと。また、側面の物理ボタンも消えてしまう可能性があり、その場合は側面にタッチセンサーが搭載されることになる模様。


さらに、情報筋によるとAppleは3Dセンシング技術の開発でLumentumと提携しているそうです。この提携の中で開発されているものがどのようにiPhoneに組み込まれることになるのかは不明ですが、Fast Companyは「顔認証機能に使用されるかもしれない」としています。

他にも、IntelはiPhone 7の一部にモデムチップを提供していますが、プレミアムiPhoneではIntelの最新モデムである「7480 LTE」を提供することになるとのこと。加えて、Qualcommも一部の端末にモデムを提供予定だそうです。

プレミアムiPhoneではiPhone 7よりもはるかに大きなバッテリーを搭載する予定とのことですが、その正確なサイズも不明です。


次期iPhoneの生産が例年よりも早く開始されるという報道もありますが、Fast Companyの情報筋は「そういった情報は得ていない」としています。なお、Appleは製造の試運転に約10万台のiPhoneを製造するよう指示し、この試運転で使用されるパーツをサプライヤーに無料で提供するよう要求するそうです。これについて「試運転はサプライヤーにとっては大きな負担となっている」と情報筋は語っています。なお、通常、新型iPhoneの製造は5月にスタートするそうです。

Appleは生産サイクルの後半でも端末の機能や仕様を変更することが可能なので、上記以外の機能が搭載される可能性も十分にあります。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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