8K/60HzやダイナミックHDRに対応する「HDMI 2.1」規格が発表される
HDMI Forumが、8K/60Hzや4K/120Hzをサポートし、ダイナミックHDRやオーディオフォーマットeARCなどに対応する新規格「HDMI 2.1」を発表しました。
HDMI :: Press Release
http://www.hdmi.org/press/press_release.aspx?prid=145
HDMI 2.1 Announced: Supports 8Kp60, Dynamic HDR, New Color Spaces, New 48G Cable
http://www.anandtech.com/show/11003/hdmi-21-announced-8kp60-48gbps-cable
HDMI 2.1は、従来のHDMI 2.0が18Gbpsだった帯域幅を48Gbpsと約2.6倍に大幅向上させています。これによって、リフレッシュレートが60Hzの8K(7680×4320)出力や、120Hzの4K(4096×2160)出力が可能になり、次世代の8K/4K放送や4K画質でのVRコンテンツ再生など、より高画質の映像出力が可能になります。なお、HDMI 2.1は、規格上は最大10K出力まで対応する予定。
HDMI Forumによると、従来のハイスピードケーブルよりもさらに電磁ノイズを減らした専用の48Gケーブルによって帯域幅の拡大を実現するとのこと。なお、コネクタ形状は従来のHDMIケーブルと同様で下位互換は保たれています。
HDMI 2.1では新たにダイナミックHDRに対応します。従来の静的なHDRでは、場面に応じてHDRグレーディングを変更することはできず、明るい場面と暗い場面で同じHDR処理しかできませんでしたが、HDMI 2.1でサポートするダイナミックHDRでは、映像のメタデータを活用してフレーム単位で明るさやコントラスト、色域を最適化したシーンごとのHDR処理が可能になります。
また、リフレッシュレートを可変するゲームモードVRR対応によってレンダリングされた映像のラグ、スタッター、テアリングが低減できゲーム映像の高画質化が見こめ、オブジェクトベースの多チャンネルオーディオフォーマットeARC(Enhanced Audio Return Channel)に対応することで、最先端のオーディオフォーマットがサポートされるとのこと。
HDMI 2.1の仕様については、すべてのHDMI 2.0のライセンシーに提供され、2017年第2四半期(4月から6月)に通知される予定。HDMI 2.1の実用化は2017年後半から2018年となり、2018年に市場に登場すると予想されています。
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