レビュー

現実という名のクソゲーな人生でやることすべてをRPGゲームに変える「Habitica」をプレイし山積みタスクを処理しまくり&レベルアップしまくってみた


RPGをプレイするような感覚でタスクを管理することでうまく習慣づけられるというタスク管理ツールが「Habitica」です。Kickstarterでのプロジェクトが成功し、かなり進化した形でサービスが提供されているということで、新たな年はうまくタスク管理をこなすべく、年末から使い始めてみました。

Habitica | Your Life the Role Playing Game
https://habitica.com/


Habiticaは2013年にRPGをプレイする感覚でタスクを管理し習慣づけを成功させるツールとしてKickstarterに登場したプロジェクト「HabitRPG」が改名したサービス。名前が変わっているほかに中身も細かく進化を遂げていました。

ユーザー登録~利用開始
まずはサイト右上の「Habiticaをプレー」かサイト中央にある「参加無料」という青いボタンをクリック。


上に「Facebookアカウントでサインイン」「Googleアカウントでサインイン」のボタンがあり、その下に「ログイン」と「登録」のタブが並んでいます。FacebookアカウントやGoogleアカウントでユーザー登録して進めてもいいのですが、今回はHabitica用の独立したアカウントを作成して進めるので、「登録」をクリックして必要事項を記入し、下の「すぐにやってみましょう!」をクリック。


最初は順次ヒントが表示されるので、それを読みながら進めていけばOK。「Habiticaをはじめる」をクリック。


まずはアバターのカスタマイズ。体の大きさ、シャツの色、アクセサリーは何をつけるか、髪型、髪の色……といろいろあるので、じっくり凝りたい人は後から設定した方がよいかも。


こんな小さなポップアップが出ているはずなので「タスクを見せて!!」をクリック。


するとHabiticaのメインの画面に移行して、各欄の説明が始まります。まず大前提として、HabiticaはRPG風のタスク管理ツールで、アバターには「体力」「経験値」「マナ」の基本ステータス3種類と、「力」「知能」「体質」「知覚」の能力値があります。登録した習慣・日課・To-Doをクリアすると経験値やゴールド、アイテムが手に入ります。ユーザーは「クエスト」を受けてタスクをこなすことでボスにダメージを与えたり、マナを消費してスキルを使ったり、手に入れたアイテムを組み合わせてペットを生み出したり、そのペットを手懐けて乗騎にしたり、手に入れたゴールドでアイテムを買ったり……と、いろいろなことができます。しかし、すべては「登録した習慣・日課・To-Do」をクリアすればこそなので、これがモチベーションになるという仕組みです。


大まかに分けると4つの欄に分かれていて、1つは「To-Do」。「OK」をクリック。


もう1つは「日課」。「気をつけます!」をクリック。


そして「習慣」。「なるほど!」をクリック


最後に「ごほうび」。「以上です」をクリックすればチュートリアルは終了です。


やることを登録する:「To-Do」
「To-Do」「日課」「習慣」という3つの使い分けに当初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単です。まず「To-Do」は「クリア(目標達成)を目指してやるべきこと」を登録する欄です。それぞれのヒントは欄右上の「?」をクリックすると表示されます。


達成したらチェックを入れてタスクを完了させることで、ゴールドや経験値が得られます。たとえば「1週間後にレポートを提出する」「旅行に持っていくものを買う」といったものはここに登録します。「Habiticaに参加する」はデフォルトで登録されているので、ここまで進んだらチェックを入れて経験値とゴールドを手に入れておきましょう。


新しいタスクの登録を行うには、「To-Do」の下のテキストボックスに登録したいタスク名を入れて、右の「+」をクリック。


これで一覧に追加されました。


もうちょっと細かい設定をしたい場合はタスク名の右の方にある鉛筆アイコンをクリック。


するとタスクの詳細が開くので、必要な欄を編集します。編集後は「保存して閉じる」をクリックしないと元通りに戻ってしまうので注意。ちなみに、「チェックリストの追加」をクリックすると……


タスクを細分化するチェックリストを作れます。例にした「ムビチケカードを買いに行く」は分割するほどのことはないタスクですが、チェックリストを作って細かく進捗をチェックしていくとタスク達成時に手に入る経験値やゴールドが多くなるので、細かく管理する癖を付けるのはアリ。


期限(締切)を設定することもできます。


タスク一覧では赤枠で囲った部分に締切が表示されます。なお、登録した直後のタスクは黄色ですが色が赤に近づいていきます。下記の画像でいうとタスク1・3・4は比較的新しく登録されたもので、その次がタスク2、そしてタスク5は最も古いものということです。鮮度自体は締切とは無関係ですが、「締切はないけれど、登録してからかなり経過しているので、そろそろやるべきか削除するべきか考えよう」という目安になります。


毎日or特定の曜日にやることを登録する:「日課」
「日課」には繰り返してこなすべきことを入力します。たとえば「毎日やるべきこと」だとタスクの進捗状況を確認するために「Habiticaをチェックする」というのもアリ。他人と競うゲームではないので、達成の容易なものを入れておいて経験値を稼ぐのは悪いことではありません。


解説欄には「毎日」とありますが、繰り返し周期は設定で変えられるので、「毎週火・金」や「休日のみ(土・日)」という形も可能。隔週の特定曜日という設定はできませんが、タスクのない週は達成したことにして進めれば問題なし。あくまで自分のモチベーションが上がるやり方を採りましょう。


また「X日ごと」の設定もあるので、「水やりを5日に1度」というタスクも作れます。


ちなみに、To-Doはやらなかったからといってマイナスの影響は出ませんが、日課はその日のうちに達成できないと翌日の体力が減少します。体力は「ごほうび」の1つである体力回復薬を使うかレベルアップで回復しますが、0になるとアバターは「死」を迎え、持っているゴールドを全て失ってレベルが1つ下がり、装備も1つ失います。

絶ちきりたい悪習or身につけたい良い習慣を登録する:「習慣」
ちょっと特徴的なのが「習慣」です。日課とは違う「習慣的に行うこと」を登録するのですが、行うべきことを「+」で登録することで達成時にゴールドと経験値が得られます。一方、やめたいと思うことを「-」で登録するとやってしまった時にクリックすると体力が減ります。


デフォルトで登録されているものだと「生産的な仕事」が+、「ジャンクフードを食べる」が-。そしてもう1つ「階段・エレベーター」が+と-で登録されています。これは「階段を使ったら+、エレベーターを使ったら-」と相反する要素を入れることで、できるだけ+の習慣を心がけるようになる仕組み。「どれぐらいやればクリックするべきなのか」はそれぞれの基準でOKですが、「エレベーター1フロア分で1回マイナス」など、連打してアバターが死ぬのではあまり意味がない上にモチベーションも下がってしまうので、やる気が出るような設定にしましょう。


ペット
「RPG風」ではあるものの、Habiticaはゲームではなくタスク管理ツールなので「クリア」はなく、やっていることといえば登録したタスクをこなし、新たなタスクを登録し、の繰り返しです。……と書くと面白みがないのですが、実際にはレベルアップに伴ってやれることが増えたり、手に入るアイテムがあったり、ペットを育てたりと「やりこみ要素」があるので、Habiticaを使うことが習慣化すれば後は長く使っていけるはずです。

ログイン回数を重ねるとボーナスアイテムをもらえることがあります。


そしてレベル3になると「落とし物」のしくみがアンロックされ、タスクを達成したときにアイテムや「たまご」「たまごがえしの薬」などを見つけられるようになります。


「たまご」に「たまごがえしの薬」を使うことでペットが生まれます。


「狼のたまご」に「ピンクのポーション」を使うと「ピンクの狼」が誕生。たまごと薬の組み合わせで90種類ものペットが生まれます。


ペットはアバターのそばに連れて置いておくことができます。


また、「えさ」を与えるとじわじわと成長し、やがて「乗騎」になってくれます。えさには好みがあり、好物だと早く成長します。


「乗騎」と「ペット」を連れた状態だとこんな感じ。


転職
実はアバターはレベル1から「戦士」という職についていて、レベル10になると転職が可能になります。選べるのは「戦士」「魔道士」「盗賊」「治療師」の4つ。


「戦士」は「会心の一撃」が出やすい職。会心の一撃はゴールド・経験値・アイテムドロップ率にボーナスがつくので、思わぬ報酬を得られることも。また、ボスへも大きなダメージを与えられるので、クエストで活躍できます。一方で、経験値獲得のペースは遅めです。


「魔道士」は経験値を多く獲得するのでレベルアップの早い職です。スキルを使うことでボスに大きなダメージを与えたり、仲間のマナを回復させたりすることができますが、一方で「体質」の値が低いので日課をうまく達成できない人だとダメージに苦しむことになるかも。


「盗賊」も「会心の一撃」が出やすい職ですが、その確率は戦士よりは低め。ただし、落とし物とゴールドをよく拾うので、アイテム収集にはあまり苦労しないはず。ただし、ボス戦で大活躍とはいきません。


「治療師」は体力の回復スキルを持つ職で、魔道士と同じくレベルアップは早め。全員に効果をもたらすスキルを使えるのでパーティーでは重宝される役どころですが、ボス戦での与ダメージは少なめなので、仲間に頑張ってもらうことになりそう。


クエストとパーティー
クエストには「友達を招待する」「7日ログインする」などの条件を達成すればもらえるもの、ゴールドで購入するもの、ジェムで購入するものなどがあります。ジェムは特別な条件を満たさなければ手に入らない貴重品です。


クエストは1人でコツコツとクリアしてもいいのですが、それだと時間がかかってしまうので、やはり仲間が欲しいところ。そんな時は体力ゲージの右側にある「フレンドと一緒にモンスターと戦う」をクリックし……


友達を招待しましょう。新規ユーザーを誘う場合はメールで招待状を送ることになります。


届く招待状はこんな感じ。


ちなみに、招待状送付画面の下部には自分のユーザーIDが表示されているので、これを使って既存ユーザーとして招待してもらうという方法もあります。


仲間が入ると「フレンドと一緒にモンスターと戦う」ボタンの横に仲間のアバターが表示されます。


仲間が増えるとやがてボタンが消え、体力バーなどが短くなります。


これだけの仲間が集まるとクエストもサクサクとこなせるようになり、体力100のボスぐらいなら一晩~二晩で撃破可能に。おかげで「ごほうび」購入が捗り、「魔道士」の究極アイテムを揃えることに成功。ちなみに、レベル100になると「転生のオーブ」が無償で手に入り、使えばまたレベル1からやり直して別の職に就くことができ、全職業コンプリートという最強の称号を目指すことができます。そのため、「魔道士として究極のアイテムを揃えた」程度では、やりこみ度合いはまだ2割どころか1割に達しているかどうかというレベル。


パーティーを組んでいればまさにファンタジーを舞台にしたRPGのごとく「仲間のために山積みタスクと戦うのだ……!」というモチベーションにもなるので、1人ではやることを処理しきれない時やそもそもやることを次々と処理するのが苦手で何とかしたいという場合には、自分の心を支えるべく仲間を誘ってやってみれば、かつてない勢いではかどるようになるはずです。

Habiticaは異様なほど作り込んでAPIも整備されているため、公式のiOSAndroid版のスマホアプリだけでなく、Chrome拡張機能として特定サイトを思わず見て時間を無駄にするのを防ぐ機能もあり、さらに「ギルド」に参加or自分で設立したり、貴重なジェムがゲットできる「チャレンジ」を作ったり、「スキル」を駆使してタスク処理やクエストを有利に進めたり、「宝箱」を開けてみたり、各種装備を揃えまくったり、Wunderlistと連携したり、初期設定の変更によってより利便性を増したり、本気で使い倒したい人のための仕組みがてんこ盛りなので、そのあたりまでやってみたものを続編記事には入れていく予定です。乞うご期待。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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