ついにOculus Rift専用のグリップ型コントローラー「Oculus Touch」が発売、ライバルを圧倒する自然な操作性を実現
OculusのVRヘッドセット「Rift」の専用コントローラー「Oculus Touch」は、度重なる販売延期の末に、ついに2016年12月6日に一般発売されました。すでにRiftを購入する先行者限定でリリースされていたOculus Touchについて、Ars TechnicaやThe Vergeがレビューを公開。HTC ViveやPlayStation VRなどのライバルVRヘッドセット用コントローラーをはるかに上回る操作性に高い評価が集まっています。
Oculus Touch controller review: Let your fingers do the grabbing | Ars Technica
http://arstechnica.com/gaming/2016/12/oculus-touch-controller-review-let-your-fingers-do-the-grabbing/
Oculus Touch review: the Oculus Rift is finally complete - The Verge
http://www.theverge.com/2016/12/5/13811232/oculus-touch-rift-vr-motion-controller-review
Apple製品のような白い箱にOculus Touchは入っています。
白い箱の中には真っ黒な箱。真っ黒な箱に、Oculus Touchとトラッキング用のカメラが入っています。
Oculus Touchは、Riftのライバル機であるHTC ViveやPlayStation VRのようなスティックタイプのコントローラーとはまったく別の形状をしています。
マルチボタン、X・Yボタン、サムスティックは親指で操作します。
側面にはトリガーボタンも確認できます。
Oculus Touchはこんな感じでホールドします。
中指や薬指で操作するグリップボタンと、各所にボタンを搭載しており、コントローラーを握るだけで自然に操作できるような形状になっています。
Oculus Touchの実際の使い勝手は、The Vergeのレビュームービーで確認できます。
Oculus Touch VR motion controller review - YouTube
Oculus Riftの発売後、数カ月も登場が遅れたOculus Touchを待ち望んでいたというアディ・ロバートソンさん。
Riftは非常に高い完成度を誇るVRヘッドセットの代名詞的存在。
しかし、これまではXbox One用のコントローラーで操作しなければならず、専用のコントローラーを持つライバル機に比べると、RiftはVR体験を損なっていたと言わざるを得ません。
Riftの発売から約8カ月たって満を持して登場した「Oculus Touch」
輪っかのなかに手を入れるようにしてグリップする独特の形状をしています。
ボタンやスティック、トリガーの操作が可能です。
Oculus Touchは入力系統の多さもさることながら、指の曲げ伸ばしを認識できるという特長があります。
親指を立てるようなポーズや……
人さし指で指し示すような操作が可能です。
Oculus Touchを使えば、例えば「火の玉をつかんで投げる」「銃を撃つ」というようなゲームシーンをより自然に行うことが可能。スティックタイプのコントローラーとは、動作の自然さは格段の違いです。
Oculus Touchは、Rift用と同じモーショントラッキングカメラを追加して使います。
前方に2カ所、カメラを置くことで、広範囲で正確な腕の動きを追跡します。なお、Oculus Touchにはカメラが1つ付属していますが、80ドル(約8800円)でさらに1つのカメラを追加してより精度を高めることも可能です。
両手で握るようにして使うOculus Touchは、ボタン・トリガー・スティックなどの入力系統の多さに加えて、指を使った動作などが自然にできるため、操作性は抜群。「Oculus Touchによって、RiftがVRヘッドセットとして完成した」とロバートソンさんは高く評価しています。
Oculus Touchの唯一の欠点は、SteamVRのゲームなど対応コンテンツが少ないところ。今後、さらにOculus Touch対応コンテンツが増えることに期待です。
Ars Technicaのカイル・オーランドさんが、Oculus Touchを使ってVRゲームをプレイしまくる様子が以下のムービーで公開されています。操作に慣れれば、VR空間で快適に動作できることが確認できます。
Oculus Touch Gameplay: Dead Hungry, Robo Recall, Superhot, The Unspoken - YouTube
Ars Technica、The VergeともにOculus Touchの操作性について極めて高い評価を与えています。唯一の欠点は199ドル(日本価格では2万3800円)という価格。しかし、「出費に見合うだけのVR体験が保証されている」とオーランドさんが評価するように、Riftを使っているならばぜひとも買うべきコントローラーになっているようです。
・おまけ
Oculus Touchの発売を記念して、NVIDIAがGeForce GTX 1080などが当たるキャンペーンを実施しています。
【VR特典キャンペーン!】
— NVIDIA Japan (@NVIDIAJapan) 2016年12月6日
今週発売された『Oculus Touch』を記念して、Oculus RiftやGeForce GTX 1080などの豪華特典が当たるキャンペーンを実施します。参加条件は動画をご参照下さい。 #VRready @NVIDIAGeForce @Oculus pic.twitter.com/RLoAN89hu5
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