前CEOのバルマー氏が「Linuxはガン」とまで発言したMicrosoftがLinux Foundationのメンバーに


Microsoftの前CEOであるスティーブ・バルマー氏は、2001年に「Linuxはガンだ」と、オープンソースのOSであるLinuxを酷評しました。しかし、2014年に新CEOに就任したサティア・ナデラ氏率いるMicrosoftの方針はそれとは大きく異なり、Microsoftが運営するWindows Server Blogでは「Microsoft Loves Linux(マイクロソフトは Linux が大好きだ)」という連載を通して何度もLinuxの必要性を訴えるほど両者は歩み寄っています。そしてついに、MicrosoftはLinuxの普及をサポートする非営利団体の「Linux Foundation」に加盟することを発表しました。

Microsoft Fortifies Commitment to Open Source, Becomes Linux Foundation Platinum Member | The Linux Foundation
https://www.linuxfoundation.org/announcements/microsoft-fortifies-commitment-to-open-source-becomes-linux-foundation-platinum

Microsoft joins the Linux Foundation, 15 years after Ballmer called it 'cancer' - The Verge
http://www.theverge.com/2016/11/16/13651940/microsoft-linux-foundation-membership


Microsoft—yes, Microsoft—joins the Linux Foundation | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2016/11/microsoft-yes-microsoft-joins-the-linux-foundation/


クローズドソースのソフトウェアを多数開発しているMicrosoftがオープンソースの象徴と言っても過言ではないLinux Foundationに加盟する、というのは10年前ならばにわかには信じがたい出来事です。しかし、現在のMicrosoftは多くのソフトウェアをオープンソースで公開しており、Github上で最も多くのオープンソースを公開している企業でもあります。海外ニュースメディアのArs Technicaは、「Microsoftはここ数年にわたってLinuxの発展に貢献しており、Linux Foundationの重役であるJim Zemlin氏もMicrosoftが団体に加盟することを歓迎している」と記しています。

そもそもLinux Foundationは、オープンソースのOSであるLinuxを中立の独立組織で管理し、そのコードやコミュニティを長期的に維持することでさらなる発展を目指すために設立された組織です。世界中のさまざまなテクノロジー関連企業がLinux Foundationのメンバーとなっており、あのGoogleもメンバーシップに参加しています。メンバーは参加レベルと出資金額によってランク分けされており、Microsoftは最もランクの高い「プラチナメンバー」となっています。プラチナメンバーになるには約50万ドル(約5000万円)の出資が必要になると言われており、プラチナメンバーのひとつ下のランクのゴールドメンバーなら約10万ドル(約1000万円)、最もランクが低いシルバーメンバーなら約5000ドル(約50万円)の出資が必要とみられます。


MicrosoftがLinux Foundationに加盟したのと同じタイミングで、Microsoftが2014年に発表した.NET関連のオープンソース化されたリソースを管理するための団体である「.NET Foundation」にGoogleが加盟したことも発表されました。ただし、Googleは.NETのサポートやMicrosoftの新しいプラットフォームである「ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)」アプリの提供を行っていくというわけではなく、Google Cloud Platformでの.NETサポートを計画しているということのようです。

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