スイス時計をたくさん輸入している国に日本がランクイン
By █ Slices of Light █▀ ▀ ▀
スイス時計の中には3000万円以上もの値段が付けられた高級時計も存在するのですが、世界的なスイス時計の輸出量は2015年10月~2016年9月までの約1年間で、ほとんど右肩下がりで落ち込んでいます。スイス時計協会はスイス時計の需要が落ち込んでいる事態について、これまで最大の輸出国だったアメリカと香港が世界的なスイス時計の輸出減の原因になっていることを指摘しています。
Swiss watchmaking in September 2016 Fifteenth month of falling exports
(PDFファイル)http://www.fhs.jp/scripts/getstat.php?file=comm_160909_a.pdf
Swiss Watch Exports Drop as Slowing Economies Curb Demand - Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-02-18/swiss-watch-exports-decline-as-slowing-economies-weigh-on-demand
スイス時計の輸出量は連続的な減少傾向にあり、2016年1月には最大の輸出国である香港が例年比で約33%減、アメリカが約14%減という輸出量の急落を記録していました。これはロレックスやカルティエなどの時計メーカーで製造コストが高騰したことが影響していたものと見られています。一方で日本への輸出量は約40%増となり、日本は「世界で最もスイス時計を輸入している国」になりました。日本への輸入が増加したのは中国人旅行客の「爆買い」による影響だったと推測されています。
2016年9月時点ではアメリカへの輸出総額が例年比で4.7%増となり、回復の兆しを見せていますが、香港への輸出総額は例年比で39.6%減と大幅な下落が続いている模様。一方で、日本での好調は続いており、スイス時計の輸出国トップ6の中で、日本は3番目に輸出国が多い国となっています。なお、イギリスがEU離脱を決めたブレグジット国民投票の影響で、イギリスではスイス時計の売上が急増し、イタリア・ドイツ・フランスへの輸出が減少しており、高級なスイス時計の輸出量は国際情勢に大きく左右されることになります。トランプ次期大統領の経済政策などが、今後はスイス時計の輸出量を左右することになりそうです。
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