「休息」について知ってるようで知らないこと


「現代人は休息が必要だ」とよく言われていますが、そもそも休息とはどのような状態なのか、休息が幸福感にもたらす影響やどのように休息するべきなのかなど、休息について知っていることは意外と少ないものです。イギリスのダラム大学が中心となって科学者、芸術家、詩人、人文科学者、社会科学者たちが休息のメカニズムを研究するために結成した研究グループHubbubが、休息について研究から明らかになっていることをまとめています。

Hubbub
http://www.bbc.com/news/magazine-37444982

Hubbubは134カ国から集まった1万8000人に「休息」についての大規模アンケート調査を行いました。そこから得られた休息に関するデータは以下の通りです。

◆休息の必要性
「より多くの休息が必要か?」という質問に対しては、実に3分の2を超える人が「必要」だと答えています。ちなみに「休息」についてまったく定義することなく、どれくらいの時間の休息が欲しいかと尋ねたところ、平均時間は3時間6分だったとのこと。


◆休息の方法
次に、「休息を取るためにどんなことをしたいか?」という質問については、1位が「読書」、2位が「自然な環境で過ごす」、3位が「一人で過ごす」、4位が「音楽を聴く」、5位が「とくに何もしない」と続いたとのこと。休息を取るための手段として家族や友人と会うなどのように、他人と一緒に時間を共有したいという答えは少なく、休息は一人の状態で得られると答える人が多かったそうです。


非常に興味深いことに、「一人っきりで休息したい」という考えは、外向的な人・内向的な人で違いがなかったとのこと。他人との付き合いで喜びを感じる外向的な人でさえ、休息のためには一人でいたい傾向にあるようです。

◆休息と幸福
休息と幸福の関係性を調べたところ、「休息は十分足りている」と答えた人は、「もっと多くの休息が必要だ」と答えた人に比べて幸福度のスコアが2倍大きかったとのこと。ここから、休息と幸福感は直結することがわかります。

しかし、不思議なことに休息の時間と幸福度の関係を調べると、休息の時間は5時間~6時間のときに幸福度はピークを迎え、それ以上の休息をとることはわずかに幸福感を損ねることがわかっています。


この結果に関連する事実として、休息から連想する言葉を調べたところ、実に9%の人が「有罪」「ストレスを誘発するモノ」などと答えたとのこと。ダラム大学のフェリシティ・カラード教授は、「多くの休息を取ることは、『怠惰』であるという想定があり、この先入観に対して挑戦する必要があります」と述べ、休息から罪悪感を得る人が多いことを明らかにしています。

◆休息を多く取っている人
研究チームが24時間以内に取った休息の時間を調べたところ、最も休息が少なかったのは、より若くて、伝統的なフルタイムの仕事をしている人や夜勤を含むシフト制の仕事に就いている人であったとのこと。ちなみに、この休暇が少ないグループは総じて高給取りな傾向にあるそうです。他方で最も多くの休息を取れていたのは、より高齢で、定収入であったり失業中であったり、隠居したり細切れの就業時間を持つ人だったそうです。

なお、「忙しくて休暇が取れない」と嘆くのは男性が多いと思われがちですが、実際のところ調査からは男性と女性で休暇の時間は男性の方が女性よりも平均で10分間多くの休暇を取っていることがわかっています。

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