取材

世界一のコスプレパフォーマンスを決める「コスプレチャンピオンシップ」はもはやコスプレの枠を逸脱していました


コスプレイヤーさんというと、衣装をまとってポーズを決めて立っているところをカメラマンが撮影……というイメージですが、そこに「演技」や「舞台セット」という要素を加えてコスプレパフォーマンス世界一を決めようというのが世界コスプレサミットの「コスプレチャンピオンシップ」です。ステージでアグレッシブに動く世界30国・地域の代表はコスプレの枠を越えた圧巻さだったので、2016年8月6日(土)に行われた1stステージを勝ち抜いたパフォーマンスをまとめてみました。

【公式】世界コスプレサミット | WORLD COSPLAY SUMMIT
http://www.worldcosplaysummit.jp/

コスプレチャンピオンシップが行われたのは愛知芸術文化センター コンサートホール。


ホールの中もコスプレイヤーさんであふれていました。


エスカレーターで移動し……


重厚な2重扉を抜けます。


コンサートホールはこんな感じで、かなり巨大でした。


ということで、16時になり、コスプレチャンピオンシップ開始。ここから約4時間にわたってコスプレイヤーたちのパフォーマンスなどが行われていくわけです。


まずはルールが説明されます。コスプレチャンピオンシップのルールは「コスチュームは手作り」「日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮キャラクター」「2人1組、持ち時間2分30秒」「演出として背景スクリーン使用可能」など。背景スクリーンの使用は2016年度が初めてだそうです。


各チームのコスチュームは8月1日に各国オーガナイザーによって事前審査されており、これが当日のパフォーマンスに加えて10点の配点となっています。


パフォーマンスの審査を行うのも、このオーガナイザーたち。スクリーンに大きく映し出されるオーガナイザーたちはコスプレイヤーのようにも見えますが、今回はパフォーマンスを行いません。


ということで、1stステージを勝ち抜いた各国・地域コスプレイヤーたちのパフォーマンスは以下から。

◆フィンランド代表


フィンランドの元ネタは「乙嫁語り」。ストーリーは「パンを焼くパリヤのもとを訪れたアミル。パンが焼けるのを待つ2人は、ちょっと暇つぶしをすることに……」というものです。背景のスクリーンは草原が映し出されています。パフォーマンスだけでなく、2分30秒の間で完結する魅力的なストーリーを考える技量も求められるわけです。


パフォーマンスを行ったのはIna Dolkさんと、Jenni Suominenさん。


◆タイ代表


元ネタは「バイオハザード2」で、「新米刑事のレオンは、何度倒しても蘇るゾンビたちを前に作戦をたてるが……」というストーリー。


ゾンビは……


こんな感じで変形し、ものすごい迫力。


ズルズルとモンスターの残骸を引きずって片付けるところまで、非常に大がかりでした。


パフォーマンスを行ったのはNavin Kanchanaさんと、Chittaworn Veerarojさん。


◆イタリア代表


元ネタは「ポケモン+ノブナガの野望」。聞くと疑問符が頭の上に出てきそうですが、「伝説のポケモン・レックウザを探し求める武将ノブナガ。彼の行動を止める旅に出るオイチと、そのパートナーのプリン、エーフィー。オイチはノブナガを倒せるのか……」というクロスオーバー作品のようです。


プリンを殺され怒りに震えるオイチ。


そして復讐を果たすのでした。


パフォーマンスを行ったのはValentino Notariさんと、Desire Tiroloさん。プリンの死という衝撃的な展開に会場が震えました。


◆スウェーデン代表


元ネタは「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」。ストーリーは「これは、浮島スカイロフトのとある1日のお話。リンクとゼルダはピクニックに行きたくて何とかバスケットを手に入れようとするが……」というものです。


なぜかリンクのお色気シーンがあり……


2人で激しくハードロックを奏でるシーンがあったりと、コメディータッチです。


最後は無事バスケットを手に入れて……


ピクニックを完遂できたのでした。


パフォーマンスを行ったのは、Miranda Fondinさんと、Kim Synnerbornさん。


◆フランス代表


元ネタは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」で、ストーリーは「穂乃果と絵里の高校は閉鎖の危機に瀕していた。穂乃果は絵里を説得し、2人はスクールアイドルグループを結成しようとする……!」というもの。学校の様子など、背面スクリーンが効果的に使われています。


パフォーマンスを行ったのはFenie Sophieさんと、Fischbach Valerieさんでした。


◆メキシコ代表


元ネタは「新・光神話 パルテナの鏡」で、「天使ピットが、自身の宿敵・冥府神ハデスと刃を交るその時……!」というストーリー。


どうやって作ったのだ……?と思ってしまうほどクオリティの高い衣装。ハデスは鼻と口以外の全てがコスチュームに覆われているそうです。パフォーマンスを行ったのはDANIEL SANCHEZさんと、CHRISTIAN BARRONさん。


◆インドネシア代表


元ネタは「トリニティ・ブラッド」で、「破壊と殺戮の権化となってしまったカインを止めるべく、カインに立ち向かうアベルとセスだったが……」というストーリーです。


最後は見事に宙を浮いていました。


背面はこんな感じ。


パフォーマンスを行ったのはRian Cahyadiさんと、Marchellaさん。


◆オーストラリア代表


元ネタは「カードキャプターさくら」、ストーリーは「さくらとシャオランは突如クロウカードに遭遇。守護者のケロのちからを借りながらクロウカードに立ち向かう」というもの。


パフォーマンスを行ったのはKatherine Leeさんと、Amber Martiniさん。


◆アメリカ代表


元ネタは「Fate/stay night」で、「間桐桜は新たな力とサーヴァントをコントロールすべく奮闘する……!」というストーリー。


迫真の演技でした。


パフォーマンスを行ったのはAlexandra Weberさんと、Diana Tolinさん。


◆台湾代表


元ネタは「オーディンスフィア レイヴスラシル」で、ストーリーは「オズワルドは自身の得た力の代償として、死の女王・オデッドに魂を監禁されてしまう。グウェンドリンはオズワルドを助けるためにオデッドに挑む」というもの。


オデッドに魂を監禁されたオズワルド。パフォーマンスは2人1組というルールなので、オデッドは舞台セットで作られています。


最後は熱烈でした。パフォーマンスを行ったのは劉帛韋さんと、謝夢軒さん。


◆カナダ代表


元ネタは「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」です。ストーリーは「ミドナはリンクの気配を察知し川辺にテレポートして、リンクの気を引こうと試みるが……」というもの。


パフォーマンスを行ったのはJessie Frenetteさんと、Felicia Dussaultさん。


◆ロシア代表


元ネタは「XXXHOLiC」。ストーリーは「侑子をなかなか見つけ出せずにいる四月一日は、なんとか侑子に逢おうと暗闇の中をもがく……」というもの。


舞台セットやライティングが非常に幻想的な雰囲気でした。パフォーマンスを行ったのはPetrishcheva Anastasiiaさんと、Klochkova Anastasiiaさんという、2人のAnastasiiaさんでした。


◆日本代表


元ネタは「ファイナルファンタジーVIII」で、「いくどとなくスコールの前に立ちはだかる永遠のライバル・サイファー!2人の激闘はとうとうクライマックスを迎える……」というストーリー。


パフォーマンスを行ったのはKAMAYA NORIYUKIさんと、MURAKAMI SIGEKIさん。


◆イギリス代表


元ネタは「ファイナルファンタジーIV」で、「クリスタルの洞窟に囚われているローザを助けるため、リディアは呪文を駆使して魔道士ゴルベーザに挑む!」というストーリーです。


パフォーマンスを行ったのはAlexandra Loveさんと、Laura Sindallさん。


◆デンマーク代表


元ネタは「エルハンブルグの天使」で、ストーリーは「ペルセスの立て篭もった城に突如侵入してくるラルヴァン。2人が再び逢うそのときに、運命の歯車は動き始める……」というもの。


パフォーマンスを行ったのはSarah Juul Wallinさんと、Alexander Hvidbergさん。とにかく甲冑姿が似合いすぎていました。


◆フィリピン代表


元ネタは「ファンタシースターオンライン2」で、「トウシャモノノフとオウカテンコウは、マガツを倒すために旅に出た!好戦するとおもいきや、マガツがオウカテンコウに乗り移ったことで戦況は一変する……」というもの。


パフォーマンスを行ったのはROBELIE ANNINA R. GUERZONさんと、GOMER E. TABOADAさんでした。


・2016年8月7日(日)22時00分追記:
2ndステージの結果、2016年度コスプレチャンピオンシップの優勝はインドネシアに決まりました。


・つづき
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in 取材, Posted by darkhorse_log

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