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人工知能がどのようにして次の手を考えているのかが可視化されるチェスゲーム「Thinking Machine 6」


史上最高のチェスプレーヤーと称されたガルリ・カスパロフをIBMのスーパーコンピューターDeep Blueが倒して以来、チェスや将棋、囲碁などのボードゲームで人工知能プログラムが腕を競い合うことは当たり前になり、人工知能技術は急速に進化しています。そんな人工知能プログラムがチェスで次の一手を考えているときに、盤面のどの部分をどのくらいシミュレーションしているのか一目で分かるプログラム「Thinking Machine 6」が公開されています。

Thinking Machine 6
http://bewitched.com/chess/

上記ページには、JavaScriptで作られた、人工知能と対戦できるチェスプログラム「Thinking Machine 6」があります。盤面手前の白がプレイヤーで、黒が人工知能。駒は、ドラッグ&ドロップで動かすことができます。


白が先手なので、ポーンを動かすと……


後手の人工知能も駒を動かしました。ここまでの手では、人工知能の打ち手が早くて何が起こっているのかよく分かりません。


しかし、次の手を打つと、碁盤上に少しずつオレンジ色と緑色の線が現れ始めます。


これらの線は、それぞれの駒が動き得る範囲について人工知能が検討するたびに現れるもので、オレンジ色が人工知能側の攻撃範囲を、緑色がプレイヤー側の攻撃範囲を表しています。


人工知能はしばらく考えた後に次の一手を打ちましたが、その手を選ぶまでにどのような手を、どれだけシミュレーションしているのかが分かるというわけです。


人工知能の「読み」を可視化できるゲームプログラム「Thinking Machine 6」を製作したマーティン・ワッテンバーグ氏とマレク・ウォルクザック氏によると、Thinking Machine 6は、比較的単純な1950年代のアルゴリズムで作られており、コンピューターチェス大会に出場するようなエキスパートなシステムの開発が目的ではないとのこと。あくまで、チェスというゲームで人工知能が戦略を練る場合にどのように複雑な思考が行われているのかを可視化することが目的だそうです。

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