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博物館にある恐竜の巨大標本を組み立てる人々「Skeleton Crew」の実態に迫る


スミソニアン博物館やアメリカ自然史博物館といった大きな博物館に展示されている巨大な恐竜の骨格標本は、実はカナダ・オンタリオ州にある何の変哲もない倉庫で組み立てられています。「Skeleton Crew」呼ばれるプロフェッショナルが日夜作業を行っている倉庫内部の様子がYouTubeで公開中です。

Rebuilding Dinosaurs with the 'Skeleton Crew' - YouTube


まずカメラが捉えたのは、生き物の骨の数々。


下から見上げるような角度のカメラが捉えているのは……


肉食恐竜であるティラノサウルスの体全体の骨格標本。無機質な倉庫で、獲物を捕らえている骨だけのティラノサウルスは、今にも動き出しそうで、シュールでもあります。


世界中の博物館などのために恐竜の骨格標本を組み立てているのがResearch Casting International。「ここにあるのはただの骨ですが、歴史の一部でもあります。多くの人は恐竜たちがカスタムメイドで、ここで作られているなんて知りません」と語るのは代表のピーター・メイさんです。


倉庫には大小さまざまな骨格標本が並んでいます。


これは骨を熱しているのではなく……


鉄パイプを熱で曲げ、骨格を支えるためのフレームを作っている最中の様子。


ティラノザウルスといった恐竜から大型ほ乳類のマストドンなど、さまざまな骨格が組み立てられ、フレームにはめられていきます。


倉庫に保管されている骨の数は800以上。


こんな感じで、土に埋まった状態のものもある様子。


恐竜の頭部だけを取り出す作業員や……


穴を開けている様子の男性。


画像の女性はマスクを装着して削りの作業を行っている様子。


この女性はやすりをかけているような動きです。


倉庫には木箱がずらり。生き物の骨は最初、木箱に入った状態で倉庫に届けられます。


箱の1つには555000という数字とともにティラノサウルスを示す「T-REX」という文字が書かれていました。


箱から取り出された骨はまず洗浄や硬化の作業が行われ……


余計な部分は削られます。


そして組み立て作業に必要な、標本を支える仮枠が完成したら……


いよいよ組み立てが始まるわけです。


巨大な骨を運ぶ作業員。


ネジのようなものを骨と骨の間にねじ込んでいきます。


作業員の面々は以下の通り。年齢や性別などはバラバラのようです。


撮影された時は、ペアの恐竜の骨格標本を組み立てている最中だったそうです。


これが完成図。1匹の恐竜がもう1匹に飛びかかっている様子を再現していたとのこと。


Research Casting Internationalは映画ジュラシック・パークのための骨格標本を作ったり、アメリカ自然史博物館で展示するための巨大標本を作ったりと、これまでに数々の巨大標本を完成させた実績があります。


これは何をしているのかというと……


ターンテーブルの上で骨を回転させて、コンピューターに3Dデータを取り込んでいるところ。


コンピューターの画面はこんな感じです。


Skeleton Crewの仕事について、「難しいのは、骨に命を宿すこと」とメイさんは語っています。


箱に入れられ、やってきた状態では骨はただの「骨」です。それが作業員の手にわたり、それぞれがプロフェッショナルとして自分の作業を行うことで……


完成時には倉庫に届いた時とは全く違う優れた状態になり、以後100年以上にわたって博物館を訪れた子どもや大人たちに「かつて存在した恐竜の姿」を示し続けられるようになるわけです。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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