異色のヒーロー映画「デッドプール」のマスクはどのように作られたのか?

自己中心的なヒーロー活動や下ネタ全開のトークなど、過激すぎる異色のヒーロー映画「デッドプール」は、日本では2016年6月1日(水)の劇場公開を控えています。デッドプールはヒーロー活動時に赤いマスクを身につけていますが、撮影の際にマスクが一体どのように作られたのか、という舞台裏が公開されています。
Deadpool - "Deadpool's Mask" Comics-to-Screen Featurette - YouTube

デッドプールのヒーロースーツは赤と黒のカラーリングが特徴。

「ヒーロー映画ではマスクが非常に重要」ということで、「デッドプール」のビジュアルエフェクトチームはいくつものマスクを制作したとのこと。

なんと映画のプロジェクト始動前からマスク制作を開始していたそうです。デッドプールを演じるライアン・レイノルズの顔の立体モデルを削って、マスクのデザインを行っているところ。

マスクをかぶった人物が表情を生み出すには、マスクの目の形が最も重要とのこと。

ライアン・レイノルズは、「マスクをつけた状態での会話シーンが大量にあったため、マスクはとても重要だった」と語っています。

マスクの制作では、まずライアン・レイノルズの顔をデジタルスキャン。

デザイン段階で、顔の高さや、あごのライン、目の形など、あらゆる部分を細かく調整して、いくつものパターンのマスクが作られました。


粘土で作られたマスクの立体モデルが以下のもの。

続いては布を使ったマスク制作。

マスクだけでなくコスチューム制作も並行して行われていた様子。

マスク制作には3Dプリンターも使われていたようです。

実際にマスクをつけて演技すると、息苦しさや汗による蒸れなど、さまざまな問題が生じたとのこと。

紆余曲折を経て完成したマスクがコレ。

頭の後ろの部分にボタンがあり、ワンタッチで目のパーツを取り外すことができる仕組みになっています。

このおかげで、撮影シーンごとに適したパーツに交換することが可能。

例えば、目の周りを大きく開き、スタント用に視野を広くとれるデザインや……

通気性を高めるために全体が網目のものなどが作られたようです。

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