GoogleのスマートウォッチOS初の大型アップデート「Android Wear 2.0」新機能まとめ


「Android Wear 2.0」は2014年3月18日にリリースされてから初めての大型アップデートになり、スマートウォッチ単体で動作可能となるスタンドアロンアプリへの対応や、より入力が簡単になる新キーボードの搭載など新機能満載となっていることが現地時間の2016年5月18日に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 2016」で明らかになりました。

Android Wear 2.0 Developer Preview | Android Developers Blog
http://android-developers.blogspot.jp/2016/05/android-wear-20-developer-preview.html

Android Wear 2.0の新機能の一部は以下のムービーにまとめられています。

Android Wear 2.0: Developer preview tour - YouTube


Android Wear 2.0で追加される新要素は大まかに分けると「スタンドアロンアプリ」「新UI」「Material Design for Wearables」「コンプリケイションAPI」「新キーボード」「新しいメッセージスタイルの通知」「Google Fitプラットフォーム」「Android Nのサポート」の8つ。

・その1:スタンドアロンアプリ
Android Wear 2.0ではデータレイヤーAPIなどに頼ることなくアプリが単体でBluetoothやWi-Fi、モバイル通信機能などを使ってインターネットに直接アクセスできるようになります。つまり、Android Wear 2.0ではスマートウォッチとペアリングしているスマートフォンがなくても、アプリのフル機能を使用できるようになる、ということです。

データレイヤーAPIの要求を不要にすることでアプリのスタンドアロン化が実現するわけですが、これによりアプリはスマートウォッチとペアリングしているのがAndroid端末であろうとiPhoneであろうと同様の機能を提供可能になります。加えて、プッシュ通知をGoogle Cloud MessagingやAccountManagerから直接受信できるようにもなります。

実際にスマートウォッチ単体でSpotifyから音楽をストリーミング再生している様子が、以下のムービーの1分57秒あたりから見られます。

Here's how Google will tempt smartwatch fans with Android Wear 2.0 - YouTube


・その2:新UI
ユーザーがよりインタラクティブにAndroid Wearを使用できるように、バージョン2.0ではUIデザインの見直しも行われています。新しい通知やアプリランチャーの変更、新しいウォッチフェイスの追加の他、ダークカラーパレットの追加や円形ウォッチフェイスのサポート拡充など、Android Wear 2.0のUIに施された改善点は多岐にわたっています。

従来通りのシンプルなウォッチフェイスもありますが……


以下のような黒色基調のウォッチフェイスも登場。


他にも大量のウォッチフェイスが追加されています。


また、ウォッチフェイスで画面を上から下方向にスワイプすると……


設定画面が表示されます。


ここから画面の輝度を変更することも可能に。


スマートウォッチの竜頭ボタンを押すと、アプリランチャーが起動。


新しいアプリランチャーは以下のような円形ウォッチフェイスに適したデザインになっています。


・その3:Material Design for Wearables
Material Design for Wearablesと呼ばれるウェアラブル端末向けのマテリアルデザインのガイドをGoogleが公開しました。なお、ガイドの中にはダークカラーパレットを採用する際の手引きも書かれています。

アニメーションを使ったGoogleのマテリアルデザインがどんなものかは以下の記事を読むとわかります

アニメーションを使ったGoogleの新UXデザイン「Material Design」とは? - GIGAZINE


・その4:コンプリケーションAPI
コンプリケーションは、文字盤上に表示される非常に小さな情報のかけらです。Android Wear 2.0ではシステム全体のフレームワークでこのコンプリケーションに対応し、APIを用いてあらゆるアプリの情報を文字盤上に表示できるようになります。

赤枠部分にあるのがコンプリケーション。Android Wearで使用できるアプリの情報を文字盤上に表示できる機能です。


表示するコンプリケーションを変更するには、文字盤を左右にスワイプしてウォッチフェイスの設定画面に切り替え……


ウォッチフェイスの下にある歯車アイコンをタップ。


コンプリケーションをタップ。


そしてどの位置にあるコンプリケーションを変更するかを選択します。


あとは追加したいコンプリケーションを選べば……


以下の通り文字盤上に表示するコンプリケーションを変更可能です。


・その5:新キーボードの追加
従来のAndroid Wearでは、メッセージアプリを使用する場合、定型文を送信するスタイルがとられていました。しかし、Android Wear 2.0では新しくスワイプキーボードと手書き入力が追加されたので、自分の思うままな文章をスマートウォッチから送信できるようになります。

新しいキーボードがどのようなものなのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。

How Android Wear 2.0 messages work - YouTube


新しいキーボードのひとつスワイプキーボードが以下のもの。


キーボード上に指を置き、滑らすように動かすと……


「works like this」と文字をスラスラと入力できました。実際にAndroid Wear 2.0を使用したCNETのライターは「とても簡単に使える」とスワイプキーボードの感想をポツリ。


続いて手書き入力にチャレンジ。


スマートウォッチの文字盤上を指でなぞると……


「this is pretty cool」と手書きした文字を認識。


画面下のチェックアイコンをタップすればメッセージの送信が完了です。


・その6:新しいメッセージスタイルの通知
Android Wear 2.0では素早くメッセージに反応できるよう、新しい通知スタイルを採用しています。この通知方法は現在開発中の新しいAndroid Nでも採用される見込み。

実際に通知が来るとこんな感じ。以下のように文字盤下部に通知がひょっこり現れて……


しばらくすると消えます。


通知内容を確認したい場合は文字盤下部から上方向にスワイプ。


すると以下の様な画面に切り替わり……


画面をタップすればメッセージに対する返信を行うことが可能です。


・その7:Google Fitプラットフォーム
Google Fitの改良は、活動量測定やフィットネスデータの使用面に大きな影響を及ぼすとのこと。

以下のムービーではAndroid Wear 2.0搭載端末で新しいGoogle Fitを使用しています。

Google Fit's automatic activity tracking is getting smarter on Android Wear - YouTube


というわけで早速Google Fitを使用。


これまでと同じように、ウォーキングやランニング、サイクリングなどの運動量を測定できます。


今回はダンベルを持って……


数回のダンベルカールを行います。


運動後にスマートウォッチを見てみると、しっかり運動を認識している様子。


ダンベルカールを行った回数は「20回」と、画面にしっかり表示されています。


使用したダンベルの重さまではわからないので、そういった情報はユーザーが自分で入力する必要があるようです。


これで登録完了。


・その8:Android Nのサポート
Android Wear 2.0ではアプリがAndroid Nの特徴であるデータセーバーとJava 8 Lambdaのサポートを行います。さらに、絵文字も使用可能になるとのことです。

Google I/O 2016の会場ではAndroid Wear 2.0搭載端末のタッチ&トライコーナーが存在した模様。Android Wear 2.0搭載端末をあれこれ触りまくっている様子が以下のムービーで見られます。

First look at Android Wear 2.0 - YouTube


登場から2周年が経過したAndroid Wearですが、バージョン2.0のデベロッパー・プレビュー版は5月18日から提供開始となっており、一般ユーザー向けには今秋正式リリースされる予定となっています。

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