ベーコンだけを食べ続けて生きることはできるのか？

by Artizone

ベーコンは焼いたり煮込んだりするだけでなく、ベーコンを使ったデザートや、ベーコンの香りの香水まで登場するほど大人気な食べ物です。そんなベーコンだけを食べ続けると、人体に何が起こるのかをアニメーションで解説したのが「Can You Survive Only Eating Bacon?」です。

Can You Survive Only Eating Bacon? - YouTube


バランスのとれた食事を心掛けることは大切です。なぜなら、生きるために必要な栄養素を全て含んだ食べ物は存在しないため。

健康にいいと言われるケールですら、必要な栄養素を全てまかなうことはできません。もしもいろいろな種類の食べ物を摂取せずに、たった1種類の食べ物だけを一生食べ続けたら、一体どうなるのでしょうか？

健康的な食生活を促す食品ピラミッドで大きな割合を占めるのが……

小麦や米などの炭水化物です。炭水化物は体内で糖質と食物繊維に分けられ、糖質は活動のためのエネルギーに変換されます。

しかし、もしもパンだけが存在する家に暮らしているとすれば、糖質を十分に得ることができる代わりに、深刻なタンパク質不足に陥ります。

タンパク質が不足すると、アミノ酸を体外ではなく体内から得る必要があるため、アミノ酸で構成されている筋肉組織が壊れていきます。

腕や脚の筋肉だけでなく、内臓器官にも影響が及びます。また、タンパク質の少ない野菜だけを摂取した場合も、同様の現象が起こります。

逆にタンパク質を多く摂取すると、どうなるのでしょうか？例えば毎食ステーキばかりを食べると、まずは財布の厚みがだんだんと減っていくでしょう。

同時に、炭水化物を全く摂取していないため、体内の脂肪と筋肉がエネルギーに変換されます。

ステーキには、野菜などに含まれるビタミンCが欠けているため、コラーゲンを作り出すことができません。

この状態が長く続くと、壊血病になりやすく、無気力になったり、筋肉痛が起きたり……

体中に赤い斑点が出たり、歯茎がはれて血が出ることもあります。

続いては、ベーコンだけを毎日食べるとどうなるのか考えてみましょう。

ベーコン6枚分に相当する1.8オンス(約51グラム)のベーコンを食べ続けると、なんと大腸がんになるリスクが18％も上昇。

ホットドッグやハムなど、他の肉加工品についても同じことが言えます。

ただし、肉加工品を一切食べてはいけないというわけではありません。例えば1日3食のうち朝食だけは肉加工品を含めるなど、バランスのよい食事を心掛ければ、健康を保つことができます。