ハッカーがテスラ・モデルSにLinuxをインストールすることに成功
自動車はますます高機能になり、もはや「走るコンピューター」になりつつあります。コンピューターならばハックできるだろうということで、テスラの「モデルS」にLinuxディストリビューションのGentooをインストールする様子がハッカーによって公開されています。
su - tesla: Gentoo Tesla - T2 Edition
http://www.su-tesla.space/2016/04/gentoo-tesla-t2-edition.html
モデルSにLinuxをインストールして操作する様子は以下のムービーで確認できます。
Gentoo on my Tesla - YouTube
液晶ディスプレイで映画を再生している模様。
カメラがズームアウトすると、液晶ディスプレイはテスラ・モデルSの純正17インチモニターでした。
純正ハンドルのボタンを使って音量を下げたり上げたりできます。
膝の上にはキーボード。「Space」キーを押すと……
ムービーが停止。
最後に一瞬だけ種明かし。このムービー再生デモは、モデルS純正のメディアプレイヤー機能を使ったものではなく、なんとモデルSのシステムにLinuxディストリビューションのGentooをインストールしてムービーを再生していたようです。
モデルSのテスラOSにLinuxをインストールしたのはsu - teslaさん。Advanced Linux Sound Architecture(ALSA)やX.Orgを利用して、NVIDIAのTegraドライバーと格闘しつつ、2週間かけてGentooをモデルSにインストールしたとのこと。「スピード狂だからモデルSを速くしたくてGentooをインストールした」とうそぶくsu - teslaさんは、モデルSをハックすると決めてから約2カ月間、情報を収集して準備したそうです。
最初の作業は運転席右側のカバーを取り外すこと。中から白いコネクターが現れました。この白いコネクタはテスラ独自のコネクタ形状を持つLANケーブルだとのこと。
ハンドル下のカバーを開けて……
エアコンカバーを取り外すとこんな感じ。
インパネにはこんなディスプレイが設置されているようです。
ディスプレイを取り外して……
ICケーブル経由でファクトリーモードに。
その後、開発者モードに変更。
ルート権限を取得すれば、Linuxのインストールの下準備が整いました。
モデルSのような最新の自動車にはインターネット接続する機能があり、今後も好奇心旺盛なハッカーのハッキング対象になることは避けられそうにありません。
ちなみに、セキュリティ対策企業Lookoutの調査によると、モデルSのセキュリティは非常に精巧に設計されたセキュリティ構造を持っており、他の自動車メーカーもお手本にすべきレベルだとのことです。
テスラ Model Sのハッキング: そこで得た発見と教訓 | LOOKOUT ブログ
https://blog.lookout.com/jp/2015/08/25/hacking-a-tesla/
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in ソフトウェア, 乗り物, 動画, Posted by darkhorse_log
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