2016年04月26日 16時00分乗り物

自転車なのにAndroid搭載でレーザーライト・GPS・防犯ロック・スピーカー・フィットネストラッカー内蔵のスマートバイク「LeEco Le Super Bike」

自転車にAndroidベースのスマートシステムを搭載し、各種ライト・スピーカー・ロック・カメラ・ナビなどを操作できるほか、心拍数・走行距離・移動速度などを計測できるスマートバイク「Le Super Bike」が登場しました。

This LeEco mountain bike fuses exercise and your favorite mobile operating system | Android Central
http://www.androidcentral.com/leeco-bicycle-fuses-exercise-and-your-favorite-mobile-operating-system

This Smart Bike Shoots Frickin' Laser Beams, Runs Android | Digital Trends
http://www.digitaltrends.com/mobile/leeco-le-super-bike/

Le Super Bikeを開発したのは中国の電子機器メーカーであるLeEco。2016年4月20日～22日にかけて行われたConsumer Electronics China(CE China)で実機が発表されました。

ハンドルバーの中央にAndroidベースのソフトウェアを搭載した4インチディスプレイが搭載されており、各種情報をディスプレイに表示することが可能。ハンドルの左右やフレームには物理ボタンも設置されています。ハンドルバーやペダルには各種センサーが内蔵されており、運転するだけでフィットネスデータを収集可能です。

IT系メディア・Digital Trendsが実機を使ってレビューしているムービーは以下から見ることができ、実際にディスプレイを操作したり、ライトを点灯させたりしている様子がわかります。

LeEco Le Super Bike - Hands On - YouTube

これがLeEco Le Super Bike。

Android端末はハンドルバーを取り付けるステムに内蔵する形で設置されており、完全に埋め込まれているため盗まれる心配はありません。端末のバッテリーは着脱式のバッテリーパックを交換するか、運転中に車輪で発電することも可能。なお、端末のバッテリーが切れてしまうと自転車のロックは解除された状態になるので、ごく普通の自転車として乗ることは可能。

端末には単なるAndroid OSではなく、AndroidベースのカスタムOSである「BikeOS」が搭載されています。端末には1.3GHzのプロセッサと4GBのRAMを内蔵。「ナビモード」「サイクリングを始める」など、自転車に特化したメニューが並んでいるのがわかります。

ナビを起動してルートを表示しているところ。

友人のメッセージを見ることも可能。

過去のサイクリング履歴も保存されています。

ハンドルの指に当たる部分には心拍数センサー

親指で触っている赤いボタンはクラクション。その左側にはスピーカーの音量調節ボタンが設置されています。

クラクションの右側のボタンを押すと、ウインカーを点灯して後方へ進行方向を示すことができます。

また、ディスプレイ周辺にもセンサーがあり、手をかざしてみると……

自動的にフロントライトが点灯。

同時にリアライトも点灯していました。

少し見えづらいですが、自転車の左右の地面にレーザーライトも走っています。

フレーム部分の物理ボタンは、上からロック・ライト・カメラです。自転車はスマートフォンから離れると自動的にロックされるため、他人が勝手に運転できないようになっています。また、ロックした状態で自転車を車などで持ち運ばれても、振動を検知してスマートフォンに通知できるほか、GPSで自転車の位置を追跡可能です。