解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」が電子書籍化され誰でもダウンロード可能に


1912年にイタリアで発見された「ヴォイニッチ手稿」は、世界中のどこにも見られない未解読の文字や奇妙な絵が記されていることから、解読不能の奇書として注目を集めています。原書はイェール大学に所蔵されていて、全213ページをスキャンした画像が無料で公開されているのですが、膨大な枚数の画像を電子書籍化して誰でも無料でPDFファイルをダウンロード可能なように加工した人が登場しています。

Converting the Voynich Manuscript into an eBook ← Terence Eden's Blog
https://shkspr.mobi/blog/2013/08/voynich-manuscript-ebook/

「ヴォイニッチ手稿」がどのような本なのかは、以下の記事に詳しく書いてあります。

解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の年代が特定される - GIGAZINE


イェール大学が公開しているヴォイニッチ手稿のスキャン画像は1枚あたり4MBもある巨大なものだったため、Terence Edenさんは電子書籍化にあたり、画像操作ソフトImageMagickの「Mogrify」というコマンドを使い、画像を管理しやすい大きさにサイズダウンしようとしたとのこと。ただし、複数のページが連なっている画像もあり、画像のサイズは1枚1枚バラバラだったそうです。


画像をそのまま一括でリサイズするとあまりにも小さくなりすぎるため、 ImageMagickの「identify」コマンドを使って画像のサイズを調べたところ、画像の縦の長さは最大6000ピクセル・最小1352ピクセルだと判明。電子書籍化するには長辺が1280ピクセルほどあれば十分なので、画像の縦幅を一括で1280ピクセルにリサイズしたそうです。リサイズ後、画像全体のサイズは59MBにまで縮小したのですが、隣のページの端などの余計なものが写っている画像があるので、画像を1枚1枚確認して手作業でトリミングしていったとのこと。

以下がトリミング前の画像。


トリミング後は余白がなくなりスッキリとしています。


ヴォイニッチ手稿のオリジナルのページの順番は定かではないため、イェール大学のスキャン順にトリミング後の画像を並べていき、PDFファイルを作成。Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」など大半の電子書籍用端末はディスプレイに電子ペーパーを使用し白黒表示となっていますが、Edenさんは将来的にフルカラーの電子書籍用端末が登場すると予想して、ヴォイニッチ手稿の電子書籍ファイルはカラーにしたそうです。また、ヴォイニッチ手稿には多くのイラストが描かれているので、電子書籍のファイルの種類は「.mobi」や「.epub」ではなく、「.pdf」形式で作成されています。

作成したPDFファイルをAmazonのKindleストアにアップロードしたところ、Amazonの仕様上、なんとページがすべて真半分に分割されてしまうという事態が発生。


そこで、Kindle Comic Creatorを使ったところ、今度は1ページ分がうまく表示されるようになったとのこと。しかし、2013年当時は「Kindleストアにアップロード可能なファイルサイズは上限50MBまで」という制限があったため、Edenさんは仕方なく画像の縦幅を1000ピクセルに縮小して、上限ギリギリの49MBに収めることに成功したそうです。


なお、記事作成時点ではEdenさんの作成したヴォイニッチ手稿の電子書籍はKindleストアから削除されていますが、DropboxにアップロードされたPDFファイルを無料でダウンロード可能となっています。

Dropbox - Voynich Manuscript.pdf
https://www.dropbox.com/s/8bz5dxxd2u4gg2x/Voynich%20Manuscript.pdf

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