VRヘッドセット「Oculus Rift」&「HTC Vive」ともに出荷開始早々、トラブル発生中
いよいよ出荷開始になったVRヘッドセット「Oculus Rift」の配送スケジュールが遅れていることが判明。他方で「HTC Vive」の一部の予約者が予約注文を自動的にキャンセルされ再注文できないという問題も発生しています。VRヘッドセットの2強ともに、発売早々にトラブルを抱えるという波乱の船出となっています。
HTC Vive, Oculus Rift run into trouble getting orders out on time (update) | Polygon
http://www.polygon.com/virtual-reality/2016/4/2/11352680/htc-vive-preorders-canceled-oculus-rift-shipping-delay
Oclus VRは、VRヘッドセット「Rift」の出荷を2016年3月28日から開始しました。Kickstarterプロジェクト参加者やメディア関係者を中心にRiftのファーストインプレッションがネット上に出てくる一方で、予約当初に申し込んだ一般ユーザーには何の連絡も来ないと状況に、ヤキモキするユーザーが続出していました。
そんな中、2016年4月2日に、Rift予約者に向けてOculusからメールが届き、「想定外の部材不足によって出荷が遅れている」ことが明らかになりました。Oculusは部材を調達して遅れを取り戻す努力をしており、新たに出荷の予定に関するオーダーステータスは2016年4月12日に変更されるとのこと。
出荷の遅れを受けて、OculusはRiftを2016年4月1日(太平洋時間)までに注文した早期予約者に対して「送料・手数料無料」の対応をとることに決定。国際便についても送料無料になることから、日本から予約した人は送料・手数料の1万800円が無料になります。
First set of Rifts are going out slower than we orig estimated, so we're giving free shipping for all pre-orders, including international.
— Brendan Iribe (@brendaniribe) 2016年4月2日
一方でHTCのVRヘッドセット「HTC Vive」の一部の予約者のオーダーが自動的にキャンセルされるという事態が発生。新たに再注文しようとしても予約できないというトラブルが生じています。HTCはこのトラブルについて公式声明を発表。金融機関の決済処理トラブルが原因で、影響を受けた一部のユーザーの注文ステータスを元に戻したとのこと。
VRヘッドセットはソニーの「PlayStation VR」が発売される2016年10月にOculus Rift・HTC Vive・PlayStation VRの3強時代に突入しますが、RiftないしViveがPlayStation VR登場までに大きなリードを奪えるかどうかは、大量のオーダーを速やかに処理できるかどうかが大きく影響しそうです。
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