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Googleが初めて過失を認める自動運転車の衝突事故が発生


Googleが開発を進めている自動運転車は、2015年から本格的な公道試験を開始しており、コンピューターの制御で運転手の過失による事故の減少が期待されています。しかし、公道試験中の自動運転車がバスと衝突事件を起こし、Googleが過失を認める初めてのケースになりました。

GoogleAutoLLC02.14.16.pdf
(PDF)https://cdn.arstechnica.net/wp-content/uploads/2016/02/GoogleAutoLLC02.14.16.pdf

Google says self-driving car hits municipal bus in minor crash | Reuters
http://www.reuters.com/article/google-selfdrivingcar-idUSL2N1681DP

カリフォルニア州運輸当局が2016年2月29日に事故資料を公開し、Googleの自動運転車が2016年2月14日行われた公道試験中に市営バスと衝突事故を起こしていたことが判明しました。

事故資料によれば、事故を起こしたのはトヨタのレクサスを自動運転モードに改造したGoogleの自動運転車。事故当時、自動運転車は前方の交差点を右に曲がるため、赤信号で待機中の他車両が並んでいる直進車線から右の車線に移動しようとしたところ、前方に砂袋を発見して一旦停止。信号が青に変わると、自動運転車はバックで直線車線に戻って砂袋を回避しようとしたのですが、市営バスが後方から直進車線を走行してきて、自動運転車と衝突しました。


自動運転車に搭乗していた人によれば、ミラーでバスの存在を確認したものの「バスがバック中の自動運転車を待機するため走行速度を落とすだろう」と思ったそうです。しかしながら、自動運転車はバスの側面に突っ込んでしまいました。自動運転車は約時速3.2kmでバック中で、バスは約24kmで走行中でした。

Googleは今回の事故で自動運転車の過失を認めました。The GuardianやThe Economistで記事を執筆するマーク・ハリス氏によると、Googleが自動運転車の事故で過失を認めたのは初めてとのことです。

Googleの自動運転車は過去にも多くの軽度の事故を起こしてきましたが、運輸当局の調査から「その事故のほとんどのケースは自動運転車と事故を起こした自動車の運転手に責任がある」ことがわかっています。

なお、今回の事故による負傷者はいませんでした。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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