レビュー

自分のPCでVRが動くどうかテストするツール「Oculus Rift Compatibility Tool」&「SteamVR Performance Test」


Oculusからは2016年2月28日にVRヘッドセット「Rift」が、HTCからは2016年2月29日に「HTC Vive」が発売され、いよいよVR時代の幕が開きます。そんなVRヘッドセットを自分のPCで快適に使えるのかどうかは専用ツール「Oculus Rift Compatibility Tool」&「SteamVR Performance Test」を使って簡単にチェックすることができます。

◆Oculus Rift Compatibility Tool
まずはOculus Riftが使えるのかチェックするために「Oculus Rift Compatibility Tool」を使ってみます。

Compatibility Tool | Oculus Support Center
https://support.oculus.com/help/oculus/1633938460220125/?ref=hc_fnav

上記ページの中段にある「Click here」をクリック。


勝手にOculus Riftがカートに入れられますが無視して、「Download」をクリックしてEXEファイルをデスクトップなどの好きな場所にダウンロードします。


ダウンロードした「OculusCompatChek.exe」を実行。



セキュリティ警告が出たら、「実行」をクリック。


Oculusからの案内が必要ない場合はチェックマークを外して、「Start」をクリック。


CPU、メモリ、グラフィックボードなどのチェックが始まるのでしばらく待ちます。


約1分ほどでチェック終了。出た結果は「×」で使えないことが判明。それもそのはず、チェックしたのは「レッツノート CF-SX2」というノートPCで、グラフィックボードを外付けできるわけもなく話にならない模様。


なお、「Graphics Card(グラフィックボード)」などの各項目のプルダウンメニューをクリックすると、詳細を知ることができます。「あなたのGPUはIntel HD Graphics 4000ですが、NVIDIA GTX 970/AMD R9 290以上のグラフィックボードが必要です」とのこと。


「Learn more」をクリックすると……


さらに詳しい情報が記載された専用のページが立ち上がります。


推奨グラフィックボードがずらりと記載されていました。Oculus Riftを導入するためのハードルは高そうです。


また、「Processor(CPU)」について見ると、「あなたのCPUはIntel Core i7-3520Mですが、Core i5-4590以上のCPUが必要です」とのこと。ちなみに16GBのDDR3メモリで「Memory(メモリ)」の項目はクリアしていました。


なお、Intel Core i7-3770KにGeForce GTX 670×2(SLI)という構成のデスクトップPCでも試してみましたが、あえなく撃沈。


Oculus Riftで快適にVRを体験するには、SLIやCrossFireで構成するよりもグラフィックボード単体での高い性能が求められているようです。


◆SteamVR Performance Test
HTC Viveを快適に使えるかは、ゲームプラットフォームSteamがリリースしているソフト「SteamVR Performance Test」で調べることが可能です。なお、SteamVR Performance TestはSteamソフトがインストールされた環境でのみ使用できるのには注意が必要です。

Steam:SteamVR Performance Test
http://store.steampowered.com/app/323910


上記ページの中段にある「無料」をクリック。


「はい、Steamはインストールされています」をクリック。


「次へ」をクリックして、約1.9GBのSteamVR Performance Testをダウンロードします。


なお、「ダウンロードの管理」をクリックすると……


Steamが起動して、ダウンロードの進行具合を確認できます。


ダウンロードが完了したら、「プレイ」をクリック。


すると、別ウィンドウが起動して準備状態に。


しばらく待つと、VRの映像らしきカクカクした映像が表示されました。


映像が終了して出た結果は「VR使用不可」。レッツノート CF-SX2はバーの左端ということでお話にならないレベル。「詳細を表示」をクリックすると……


より詳しい説明が表示されました。「忠実度」は平らなゼロ状態ということで、やはりグラフィックボードを内蔵していないノートPCではVRヘッドセットを使うのは難しい模様。


ちなみに、以下の様なノートPCならば話は別で可能性は十分ありそうです。

世界初の水冷ゲーミングノートPC「ROG GX700VO」がASUSから登場 - GIGAZINE


Intel Core i7-3770KにGeForce GTX 670×2(SLI)という構成のデスクトップPCでも試してみると、VR映像が表示されました。見たところかなり滑らかな描画のようですが……


結果はやはり「VR使用不可」。


「忠実度」はノートPCよりかはマシですが、やはり話にならないレベルのようです。


VRヘッドセットの快適なプレイ環境を手に入れるためには高性能グラフィックボード搭載の高性能デスクトップPCが必須ということで、なかなかハードルは高そうです。自分のPCの性能に自信がない人や、新たにVRゲーム用PCを新調してでもVRヘッドセットを導入したい人には、Oculusがお墨付きを与えている公認PCをゲットするというのも手かもしれません。

VRヘッドセット「Oculus Rift」を快適に使える公認PC「Oculus Ready PC」全モデルまとめ - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
VRヘッドセット「Oculus Rift」の予約開始、価格&出荷時期がついに判明 - GIGAZINE

ゲームメーカーとスマホメーカーがタッグを組んで作ったハイスペックVRヘッドセット「HTC Vive」 - GIGAZINE

ソニーが本気を出したVRヘッドセット「PlayStation VR」で現実世界から夢の仮想現実へ逃げ出してきました - GIGAZINE

Oculus Riftを使うためのセットアップ費用は一体いくらかかるのか? - GIGAZINE

激安でOculusのスマホ向けVRヘッドセット「Gear VR」の予約スタート、レトロゲーセンや映画コンテンツも充実 - GIGAZINE

マインクラフトがVRヘッドセット「Oculus Rift」に対応、仮想空間でマイクラ三昧が可能に - GIGAZINE

in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.