人が興奮状態に陥ったときの化学的な働きがわかるムービー「The Science of Adrenaline」
交感神経が活発化すると「戦うか逃げるか」のホルモンとも呼ばれるアドレナリンが分泌されます。アドレナリンが分泌されて火事場の馬鹿力が出るときに体でどんな変化が起こっているのかはムービー「The Science of Adrenaline」を見ればよく理解できます。
The Science of Adrenaline - YouTube
散歩中……
誰かが倒れた木の下敷きになっているのを見かけたとします。
すると興奮状態になった人は、重い木でも持ち上げられるかもしれません。
これはホルモンの働きによるものです。
「熊に襲われそう」という状況を仮定します。
このとき、「危ない!」という知覚情報が脳の視床下部へと送られ……
交感神経が刺激されます。これによって、体は緊張したり、動きが速くなったり、危険察知力が上がったりします。
同時に信号が副腎へと送られて、アドレナリン(エピネフリン)がノルアドレナリン、コルチゾールとともに血中に送り出されます。
これで、あなたの体は何に対しても準備万端、という状態になります。
体には変化が起きています。例えば、心拍数と血圧が上昇。
瞳孔は拡大。
多くの血液が筋肉へと運ばれます。
これにより、筋肉はまるでハルクのように張り詰めます。
また、コルチゾールとアドレナリンが血糖レベルを高め……
筋肉が力をさらに発揮できるような状態になります。
そのおかげで、熊と戦う……
ことはできなくても、少しでも速く逃げられるようになります。
この反応のすごいところは、頭で「熊だ!どうしよう!」と対応を考えなくても、体が勝手に準備を整えてしまうところ。人体には、本当に不思議な仕組みが備わっているものです。
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in サイエンス, 動画, Posted by logc_nt
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