テスラの新型EV「モデル3」は400万円で2016年3月31日から予約受付開始

By randychiu

EVメーカーのテスラが新型EV「モデル3」の予約受付を2016年3月31日に開始することが明らかになりました。価格は3万5000ドル(約400万円)になると発表されています。

Tesla Model 3 to debut on 31 March 2016 | Auto Express
http://www.autoexpress.co.uk/tesla/87867/tesla-model-3-to-debut-on-31-march-2016

Elon Musk: reservations for $35,000 Model 3 begin March 31st | The Verge
http://www.theverge.com/2016/2/11/10965014/tesla-model-3-price-on-sale

現地時間の2016年2月10日に行われたテスラの業績発表会で明らかにされたもので、予約の受け付け開始日はテスラのディーラー店頭が3月31日(木)、そしてオンラインでは4月1日(金)と発表されています。なお、生産の開始と納車は2017年内になる予定で、特に納車は2017年後半とみられることから、予約から納車までには約2年程度待たされることになるとみられています。

モデル3はBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラス、アウディ A4、ジャガー XEなどのライバルになると目される新型車両。同社のラインナップの中でも最も低価格帯に属するモデルで、これは同社の「大衆向けプライスレンジの車両を登場させる」という戦略に沿ったモデルとなっています。まだ詳細は明らかにされていませんが、モデルSと同様のセダン型になるとみられており、イギリスのAuto Expressは以下の予想CGを公表しています。

By Auto Express

リヤ周りの予想CGはこんな感じ。このままの姿で登場する可能性は未知数ですが、車重が2トンを超え、ドアミラー幅で2メートルを超える車体を持つ「モデルS」に比べると小柄な車体になるものと見られています。

By Auto Express

価格についてはすでにマスクCEOが語っていたとおり3万5000ドル(約400万円)となっており、さらにTwitterでマスクCEOは、予約の場合は価格が1000ドル(約12万円)ダウンとつぶやいています。また、ユーザーからの「それでもトータルで3万5000ドル？」という質問に対して「yes」と返答しています。ただし、この価格には税金や諸費用は含まれないものとみられます

さらに、「グローバル(全世界)？、それともアメリカだけ？」という質問には「グローバル」と返答。日本でも予約が始まることが予想されます。

「3万5000ドル」という価格は、この車が普及するうえにおいて非常に重要なポイントになるとみられています。Bloomberg BusinessはEVが普及するためには、最もよく車が売れる価格帯である2万5000ドルから3万5000ドル(約280万円～400万円)の価格帯に収まることが重要であるとしており、モデル3はギリギリでこのレンジに収まっています。

さらにアメリカでの7500ドル(約85万円)の補助金制度を利用すると、実質価格は3万ドル(約360万円)を下回ることになり、普及に向けた大きな後押しになることが予測できます。なお、日本においてもテスラの車両はモデルSが平成27年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の対象車となっており、85万円の補助金の交付を受けることが可能となっています。なお、EVに関してはすでに日産・リーフや三菱・iMIEVといった車両も日本国内で販売されており、補助金適用後の実質負担額は新車購入で200万円～400万円のレンジとなっています。

EVの普及を強力に推し進めようとするテスラの戦略がどう転ぶか、モデル3の行方が気になるところ。特にEVの場合は航続距離問題や使い勝手の点でまだまだガソリン・ディーゼル車やハイブリッド車には及ばない点もあると言われているので、2017年時点でどれだけの性能が実現されているのかも気になるところです。

・つづき
400万円のテスラ「モデル3」がついに登場 - GIGAZINE