機体が爆発して大穴があいた飛行機が緊急着陸、爆発時の客席様子を映したムービーがYouTubeで公開中


東アフリカの「アフリカの角」と呼ばれる地域にあるソマリアは、治安が世界最悪の国として知られる場所です。映画「ブラックホーク・ダウン」の舞台であったり、すしざんまい社長がソマリア海賊問題について語ったことでその名前だけは聞いたことがある、という人も多いはず。そのソマリアの首都であるモガディシュにあるモガディシュ国際空港から発進した飛行機が、空中で爆発して機体に大穴をあけたまま空港まで戻ってくる、という事態が発生しました。そんな飛行中の機内の様子を映したムービーがYouTube上で公開されています。

Somali jet makes emergency landing in Mogadishu after onboard explosion | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2016/feb/03/plane-emergency-landing-mogadishu-onboard-explosion


ソマリアのモガディシュ国際空港から同じ東アフリカにあるジブチに向かって飛んでいた飛行機が、高度1万2000~1万4000フィート(約3700~4300メートル)の上空で爆発しました。CNNの報道によれば、爆発した飛行機はアラブ首長国連邦のドバイに本拠地を置く航空会社「ダーロ航空」のD3159便。爆発は飛行機を全壊させるほどの威力ではなかったものの、機体側面に人が通れるくらいのサイズの穴をあけました。

爆発であいた穴を機内側から見るとこんな感じ。


外から見るとこう。


この爆発が「爆弾」によるものなのか、「気圧調整装置の破裂」なのかは現在のところ不明です。しかし、「気圧調整装置の破裂」ならば穴の周囲にすすは出来ないはず、とアメリカ国家輸送安全委員会の元メンバーであるジョン・ゴグリア氏は語ります。また、同便に搭乗していたモハメド・アリ氏はAP通信に対して「爆弾によるものなのか計器の故障によるものなのかは分かりませんが、我々は機内でドカンという大きな音を聞きました」とコメント。同じように、同便のパイロットも「爆弾だと思う」と語っており、穴のあいた機体の写真を見た航空機の専門家も「起爆装置による損傷と似ている」とコメントしています。


ソマリア航空当局によると、D3159便の乗客は74名でその内2名が負傷した、とのこと。しかし、現地のレポーターは「爆発で機体にあいた穴から1人の男性が落下した」とレポートしており、NHKも「乗客1人が外に投げ出され死亡したとみられる」と報じています。ただし、乗客は爆発時の混乱で「男性が落下したかどうかは確認できなかった」とコメントしています。しかし、モガディシュから約18マイル(約29km)の距離にあるバラッドという街の警察官であるモハメド・ハッサン氏は、地域住民が飛行機から落下したとみられる老人の死体を発見したと語っています。

爆発が起きた際にD3159便を操縦していた64歳のパイロットであるウラジミール・ヴォドピーヴェッチ氏は、ベオグラードの現地メディアBlicに「(爆発音を聞いて)私は爆弾だと思いました。幸いにも、航空管制システムには損傷がなく、空港まで戻ることができました。しかし、これまでのフライトでこのような経験をしたことはありません。客室では圧力が抜けてしまいました。死なずに済んだことを神に感謝しなければいけません」と語りました。

また、同便にはソマリアの国連副大使であるAwale Kullane氏が搭乗しており、彼はFacebook上で「大きな音を聞いた瞬間、何も見えなくなったのですが、数秒間煙があがっていた」「(視界が戻ってから)飛行機の一部がなくなっていることに気づいた」と記しています。しかし、これらの投稿はすでに削除されています。

そんな爆発直後のD3159便の様子を映したムービーがYouTube上で公開されています。

Somali Airliner Returns to Airport after Onboard Explosion - YouTube


ムービーのスタート時。まだ多くの乗客が自分の座席に座っているのですが、客室の中央辺りでは酸素マスクが降りてきているのが分かります。


そして小刻みに揺れる機内。


しばらくするとひとりの男性乗客が席を立って機内後方へ移動しました。


その後、機内中央付近に座っていた乗客が一斉に動き始めます。ムービーの撮影者は比較的後方の座席に座っていたようで、機内を移動することはありません。


ふとカメラを客室の床に向けると、羽毛のような小さなゴミが大量に散らばっており、これらは空中にも漂っているのが分かります。


さらにしばらく経ったのち、ひとりの男性が座席を移動できずにいた女性客を助けます。


撮影者が自身の後方にカメラを向けると機内には多くの乗客がいることが分かります。また、乗客の中には酸素マスクを着用している人も複数見られます。


これで撮影者よりも前のスペースにはほとんど乗客がいなくなりました。


とにかくノイズがひどくてほとんど声は聞こえないのですが、周囲が混乱に陥っていることはよく分かります。


カメラのズームで機体に穴があいた部分を撮影。


よく見ると客室の前方にも複数の乗客の姿が確認できます。


多くの乗客がパニックに陥る中、撮影者と同じようにスマートフォンで状況を記録する人も。


恐怖がピークに達してしまい無表情になってしまっているのか、それとも助かることを確信しての余裕の表情なのか……。


そしてしばらくしたのち無事着陸に成功。穴が開いた場所に近づきます。


機体に穴があいたのはここ。イマイチサイズ感が分かりづらいかもしれませんが、機内の窓よりもかなり大きな穴があいています。


別角度から。実際にここから人が落ちたのかどうかは現時点では情報が交錯しているため不明ですが、成人男性でも軽々通ることができるくらいの大きさの穴であることは間違いないです。


なお、ソマリアではイスラム過激派組織がテロ事件を繰り返しているという情報もありますが、記事作成時点では犯行声明などは出ていません。

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in 乗り物,  動画, Posted by logu_ii