レビュー

冷戦以降のパラレルワールドで絶滅した世界をみんなで再構築する異色ゲーム「The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)」のベータテストに参加してみました


冷戦時代から違う時間軸を進み旧ソ連の社会主義が残っているパラレルワールドで、プレイヤーがオンライン上の他のプレイヤーと協力しながら国家を再建し絶滅した人類の復活を目指すという、これまでにないPS4向けのゲーム「The Tomorrow Children」のクローズドベータテストが行われました。今回はベータテストに参加することができたので、気になるThe Tomorrow Childrenの世界観やゲームシステムを発売より一足先に堪能してきました。

The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン) | ソフトウェアカタログ | プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp9000cusa01242_000000000000000000.html

クローズドベータテストプレイ概要 | The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン) プレイヤーズインフォメーション | プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/op/thetomorrowchildren/playersinfo/2016/01/beta003.html

タイトル画面で「NEW GAME」を選んでスタート。なお、ベータテストは製品版の一部をプレイできるとのこと。


ゲームが始まると何もない空間に女の子が1人ポツンと立っており、プレイヤーはこの女の子を操作します。


振り返るとテレビが設置されているので近づいてみると……


やたら目つきの悪いおじさんがこの世界について説明してくれました。何でも、冷戦以降にソビエト連邦が全人類の意識をつないで共有するという壮大なプロジェクトを実施したものの、あえなく失敗に終わり世界中の人々の意識が「ボイド」と呼ばれる異物と化し大地を覆ってしまったとのこと。プレイヤーは、この女の子「プロジェクションクローン」を操って人類の再建を目指すことになります。


おじさんの説明が終わると、四角い大きなブロックが出現しました。


都市を再建するには、施設を建造するための「資源」が必要です。その資源を採取するのに必要なのがさまざまな道具。巨大なブロックの前に設置されたテレビでは再びおじさんが登場し、資源採取のためのピッケルをくれました。とりあえずは、ピッケルを使って資源を採取してこいとのことです。


壁をカンカンとピッケルでたたくと……


大きな穴があきました。


中は真っ暗で、プレイヤーの体が緑色に点滅し始めます。何が起こっているのかよく分かりませんが、テレビの中のおじさんが呼んでいるので話を聞いてみます。


おじさんによると、プロジェクションクローンは特別な生命体であり、暗闇では体組成を維持できなってしまうとのこと。おじさんから「携帯ライト」をもらいます。


携帯ライトを使うと体の光が消滅。これで自由に探索できます。


ピッケルで掘り進めていくと……


宝箱から「シャベル」を入手。シャベルはピッケルのように穴をあけるのではなく、掘った場所が階段状になるとのこと。


一番奥で鉱物らしきものを発見。


これもピッケルでカーンカーンとたたきます。


すると、ピカピカした資源が3つ出てきました。


採取した資源をバックに入れて、スタート地点へ戻ります。


おじさんによると、採取した資源は町の維持・発展に使うため、必ず資源置き場に入れる必要あり。


「STORAGE」と書かれたスペースが資源置き場です。


ここに採取した資源を置いておけばいいというわけ。


資源を置くと、先ほどまであった巨大なブロックが大きな音をたてて消滅しました。この巨大なブロックは「島」と呼ばれていて、いろいろな形状のものがあるのですが、消滅と出現を繰り返しています。


「何をすればいいのかな?」と思っていたら、テレビで社会主義バリバリの映像が流れ始めました。


この世界には住民手帳を持つ「市民」と個人住宅を有する「有権者」、何も持っていない「入植者」という3種類の人間がいます。住民手帳は労働することでもらえる配給券10億枚を得た労働者のみがもらえるそうですが……


その貴重な住民手帳をなんとタダでゲット。


住民手帳と共に新しい住民服もゲットし、プロジェクションクローンは右手を突き上げ喜びます。


……ということで、軽いチュートリアルステージが終了。ここからは、目の前にある地下鉄に乗って、今回のベータテストでプレイできる「町」に向かいます。


地下鉄に乗るとオープニングムービーが始まります。「The Tomorrow Children」では、至る所にプロパガンダアートを意識したデザインが登場し独特の世界を演出。以下の画像のフォントも何だかかっこよさげです。


地下鉄を降りると町に到着。とりあえず町をウロウロしてみます。


これはバス停で、ここからバスに乗って、資源を採取できる島に行くことが可能。


町の外まで歩くと体がズブズブと沈んでいってしまいました。何でも、町の外のボイドは不安定になっているため非常に危険とのこと。


ここは労働監査局。労働監査局では、日々の労働を報告し、その報酬として配給券をもらえます。


早速先ほどの労働を報告したいのですが、先に並んでいる他のプレイヤーがいるため、自分もちゃんと列を作って並びます。


自分の番がきたら労働を報告。労働は「貢献度」として評価され、その対価として配給券をもらえるというわけ。配給券とはお金のようなもので、「ツール補給所」と呼ばれる施設でツールなどと交換することができます。


先にゲットしていた「個人住居建設許可証」を使って自宅を建てようとしましたが、この町で建築できる住宅数が制限に達していたため、自宅を建てられず。


自宅を建てられず残念がっていたのですが、他のプレイヤーの自宅に行ってみると、なんと中に入ることが可能でした。


他のプレイヤーの家に入ると服を着替えたり、ステータスをチェックすることができます。プレイヤーのレベルが上がると、ステータスに振り分けられるポイントをゲットし、任意の能力を上げられます。ちょっとしたRPGの要素が入っているのも面白いところです。


ここは資源置き場。他のプレイヤーが採取してきた資源がたくさん置かれています。


資源には種類があり、以下の画像に写っている長細いのは木材。施設の建設に必要な資源はそれぞれの施設によって異なり、町を発展させるには多くの種類の資源を集める必要があるというわけです。


これは町の施設を動かす電力を発電するための「人力発電機」で、ルームランナーのような部分を走って発電。もちろん、発電も労働の1つとして評価されます。


町の中に不可思議な階段を発見しました。


階段を上ると町全体を見渡すことができます。この階段は他のプレイヤーが建てたもの。つまり、自分のためだけでなく他のプレイヤーが便利になるようなオブジェクトを建てて、直接ではなく間接的に他のプレイヤーに協力することができるというわけ。


町をウロウロ探索したところで、せっかくなので自分で資源を採取しにいき、施設を建設してみようと思います。ちょうどバスが到着したのでレッツゴー。


バスの中はたくさんの労働者で満員。前方のテレビにはプロパガンダ放送がガンガン放映されています。


バスが島に到着しました。前方に見えるのが島です。


バス停にはバスに積み込むための資源が置かれています。「町の発展に貢献したい!」ということでいざ島へ。


意気揚々と島に乗り込んだのですが、このあたりの資源はどうやら刈り尽くされてしまったようで、なかなか見つからず。


「ゴゴゴゴゴ」と音がし始めたと思ったら、島が砕け散ってしまいました。せっかく来たのに……。


悔しい気持ちを抑えて町に戻ると、町の前に顔の形をした新しい島が出現していました。ここはまだまだ手つかずの資源が残されていそうです。


誰かが掘ってくれた階段から中へ入ってみます。


島の中を探索していると実を付けた木を発見しました。


ゆさゆさと揺らすと実がポトリと落ちてフードをゲット。


奥に進むとようやく資源をゲットできる鉱物を発見。ピッケルでたたきまくります。


すると、中から「マトリョーシカ」が出てきました。マトリョーシカは「人形変換機」という施設を使って人民へと変換することが可能で、町の人口を増やすことができます。人口が増えると建設できる施設が増え、町をさらに発展させられるようになるので、マトリョーシカは非常に貴重なアイテムです。


マトリョーシカと一緒に出てきた資源をできるだけ持って町に戻ります。これで町の発展に貢献できるはず。


町に戻ったら資源置き場に資源を入れて……


万能工作台で施設を作ってみます。


作れる施設は町の発展度合いによって決まっていて、現時点では多くの施設を建てることはできません。食料を生産できる「苗木」を作ってみます。


施設を作るにはスライドパズルを解く必要があり、その難度は作る施設によって変わります。どうしても解けない場合は、ゲーム中に手に入れることができる「外貨」を使ってスキップすることも可能。


施設を作ったら、労働監査局に労働を報告し配給券をゲット。


「The Tomorrow Children」に登場する道具は使用回数制限があり、制限に達するとなくなってしまいます。先ほどまで使っていたピッケルがもうすぐ制限に達しそうだったのと、ある程度の配給券を蓄えたので、ツール補給所で新しい道具に交換してみます。


現状ではピッケルしかゲットできず。もう少し良質な道具が欲しいところ。


ピッケルをゲットしたところで、店主が配給券ではなく外貨を使えるブラックマーケットを紹介してくれました。


ブラックマーケットでは良質な外国製品を取り扱っています。右側に道具のきらびやかなポスターが載っていて、ポスターの絵柄から自由を象徴する某国で作られた道具ということがわかります。ブラックユーモアがたっぷりなのもThe Tomorrow Childrenの魅力かも。


The Tomorrow Childrenでは、上述以外にもさまざまな道具が登場します。以下のムービーでは足下の地形を盛り上げる「大地の渦潮」を使って、落下傘を使って飛び降り、さらにジェットパックで空中を浮遊する様子を収めています。

「The Tomorrow Children」で落下傘やジェットパックを使って空中浮遊してみました - YouTube


地面に何もないところで「大地の渦潮」を使うと……


ゴゴゴゴと大地が盛り上がります。これを使えば高いところまでいけるというわけ。


次は頂上から落下傘を使って飛び降りてみます。


フワフワしながら落下。これなら高いところから落ちてしまっても問題ありません。


空を飛ぶアイテムの中でも便利なのが「ジェットパック」。


ジェットパックを使えばどんなところにも飛んでいき……


島の高いところにある資源を採取可能です。


「The Tomorrow Children」は、ただ資源を集めて町を発展させるだけではありません。町の外をイズベルクと呼ばれる巨大獣がウロウロしており、町を破壊してしまうこともあります。そのイズベルグが町を強襲しバトルを繰り広げた様子は以下から確認可能です。

「The Tomorrow Children」で巨大獣・イズベルクとのバトル - YouTube


以下の画像に映っているのが巨大獣・イズベルグ。


ジェットパックで近づくとその大きさがよくわかります。


イズベルグから町を守るべくロケットランチャーや……


ショットガンで対抗します。


しかし、イズベルグは元気玉のようなエネルギー弾を発射してくるので超危険。他のプレイヤーの応戦もあり、かなりいいところまでイズベルグを追い詰めましたが、今回は倒せませんでした。


イズベルグに破壊された施設は資源を使って修理できますが、破壊される前に倒してしまうほうがよさそう。


なお、プレイヤーは死んでしまっても「町で再組成」「この場での再組成を要請」「同士の救助を待つ」という3つの選択肢があり、ゲームオーバーにはなりません。


これでクローズドベータテストは終了。プレイしているうちに「あれもこれもやりたい!」と思ったのですが、3時間では足りませんでした。プレイでは触れられなかった要素がたくさんあり、もっともっと遊んでいたいと思わせてくれるくらいゲームのクオリティやバランスが高くなっていて、発売が楽しみになる作品でした。

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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